ネタバレ劇場「イーグル・アイ」

※だいたいのところを思い出してオチまでテキトーに書いているあらすじです。


『イーグル・アイ』-Eagle Eye-

[監]D・J・カルーソー
[総]スティーブン・スピルバーグ
[出]シャイア・ラブーフ/ミシェル・モナハン/ビリー・ボブ・ソーントン
2008米/角川映画角川エンタテインメント [上映時間] 118分


それは、全てを見ている。


アフガニスタンで手配中の重要人物と思われる男が乗る車列を、米軍の監視衛星が捕捉する。ミサイル発射だ、ちゅどどどどーん!! と、その前に、一般市民が多く集まる葬儀の場で間違ってたらいろいろとマズイので、参列のため車から降りたその男をピピピッと顔認証システムで特定を急ぐ。みんな顔が濃ゆくて、私の見た目どれがその男だったかすら分かんなくなってる間に、コンピュータが示すターゲットである確率は30%と低く、上空から捉えられる角度から粘りに粘っても51%とビミョーな数字で、コンピュータは「作戦を中止せよ」と判断。このチャンスを逃してどーすんだ雰囲気が満ちた本部の中で、唯一、攻撃すべきではないと訴えるカリスター国防長官(ファンタスティック・フォーの岩男やってた人。以下、国防長官/マイケル・チクリス) へ、コンピュータより人間の勘を信じる大統領のゴーサインが出て、ミサイル発射でちゅどどどどどどどどーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!


シカゴのコピーショップで働くジェリー・ショー(シャイア・ラブーフ) は、他人の注意を惹く事のない、どこにでもいる平凡な青年。ATMで百ドルを引き出そうにも残高不足で、月々の家賃にも事欠くカツカツ暮らし。そんなある日、米軍に勤める双子の兄の交通事故死を知らされたジェリーは葬儀のため実家へ戻り、疎遠ではあったが愛する兄の横たわる棺を前に涙がこぼれ落ちる。ところ狭しとトロフィーや賞状が飾られた亡兄の部屋で、折り合いの悪い父親と気まずい再会を果たすジェリー。スタンフォード大学を2年前に中退し、世界各地を放浪しているジェリーに父親は失望していたが、エリートの息子を失い復学を提案するものの、お断りだよコンチクショーだ。


実家からの帰路の途中、上着のポケットの中に兄名義の千ドルの小切手(※)を見つけたジェリーはATMに立ち寄り、躊躇いながらも小切手を差し込む。ドロボー!! ここで、自分の口座に目を疑う桁数の大金が振り込まれている事に気づく。いち、じゅう、ひゃく、せん、75万ドル!! しかも、取り出し口から紙幣がシャカシャカシャカシャカと吐き出されてくる。どんなATMなんだよ!! 慌てふためいて紙幣をかき集めたジェリーはその場から立ち去った。
※1) 兄のジャケットを形見分けで着て帰ったら小切手が入ってた 2)何者かの指示を受けた者がこっそり忍ばせた 3)困窮を知る父親がこっそり入れた(兄名義だけど) 4) 実は手癖が悪く無意識のうちに盗んでた 5)分かんね


漠然とした不安にかられながらアパートへ帰ったジェリーを見て、「いっぱい荷物が来ていたわよ〜」と呑気な大家のオバちゃん。それどころじゃないジェリーは、何だか分かんないお金だけど、滞納していた家賃をさっきの紙幣で支払った。使っていいのか!! ジェリーの部屋には、異様な数の宅配便の箱が床を埋め尽くしていたのだ。いっぱいどころじゃないよ、大家のオバちゃ〜ん!!


ワケが分からないジェリーは、中身を確認するため荷物の包装をビリビリと破り、暗視スコープを見て驚く。注文してたっけ? 自分!! ていうか、返品できるように丁寧に開けなさいよ。他の荷物も箱をぶち壊す勢いで次々と開けていくと、F-16操縦法マニュアル、AK-47が入っており、爆弾の材料となる硝酸アンモニウム、弾がペンシルチョコくらいある長距離ライフルを見て凍り付く。テロリストだったっけ? 自分!! その時、携帯電話がかかってくる。「30秒後にFBIが到着する。そこから逃げなさい」というクールな女の声。もうちょっと早く電話してくれよ!!


見知らぬ者からの唐突の警告に困惑し、問い詰めても答えの得られない状況を受け入れられずジェリーが電話を切って数秒後、武装したFBIが部屋へドカドカと突入し、ジェリーは身柄を拘束されてしまう。尋問に当たったトーマス・モーガン捜査官(以下、FBI捜査官/ビリー・ボブ・ソーントン) は、口座にあった大金と大量の武器を証拠に、死んだ双子の兄とともにジェリーをテロリストだと決めつけ、「自分はハメられた」と訴えるジェリーを信じない。


時を同じくして、シングルマザーのレイチェル・ホロマン(ミシェル・モナハン) は、児童楽団のトランペットの演奏のため初めて遠出する息子(6才くらい)を涙目で見送る。元夫を自宅から叩き出し、パラリーガルで安月給の彼女は一緒について行く事が出来ない。レイチェルがホームを後にしてすぐ、列車に積み込まれる前の息子の楽器ケースが、携帯電話で何者かの指示を受けるイラク人オヤジに持ち去られた。ドロボー!!


その夜、レイチェルの携帯にジェリーにかかってきた電話と同じ女から携帯に連絡が入り「息子を預かった」と告げる。街頭スクリーンに息子の顔のアップと、乗っている列車を上空から捉えた映像が映し出されている。どこへ行くのか忘れたが、まだ列車に乗ってた。通りを行き交う人たちは誰も気にもとめない。電話の女は「指示に従わなければ、息子の乗った列車は脱線する」と言う。脱線ってそんな大事故にしなくてもアンタ。激しく動揺するレイチェルは震える手で911へ通報するが、電話の女が割り込んで来て、「通りの角にキーが差さったまま停めてある、黒いポルシェに乗りなさい」と命令する。


弁護士を呼ぶ権利も与えられず、外部とは一切連絡の取れない隔離状況にあったジェリーに、電話を許可するという内容の“手書きではない”司法長官名義のFAXが届く。その頃には、FBI捜査官の元へゾーイ・ペレス空軍特捜部特別捜査官(以下、軍人女捜査官/ロザリオ・ドーソン) が到着。2人が捜査の主導権を争っている間に、個室に入り固定電話をかけようとしたジェリーに、先ほどと同じ女から電話が割り込み「死にたくなかったら、私の言うとおりにしなさい」と告げる。今度の猶予は10秒!! だからもうちょっと早く電話して。電話の女を信用できないジェリーだったが、始まったカウントダウンに焦って、身を屈めたと同時に、工事用のクレーンがドカーーーーーーーンと派手に外壁をブッ壊した。死ぬトコだろ!!


電話の女は「そこから飛び降りなさい」といちいち高飛車に指示。感じわるー!! FBI捜査官や軍人女捜査官たちが駆け付けるが、扉が開かない。決心がつかず壁のなくなった高いビルでグズグズしているジェリーを、向かい側のビルの電光掲示板が「飛べ、ジェリー」と急かす。ホントかよ!! このクレーンに乗せてくれてどこかに降ろしてくれればいいものを、ジェリーの身体をぐいぐいと押して飛び降りるよう促す。間もなくドアが破られようとしているのが見え、意を決したジェリーが高いビルからジャーーーーーーーーーーーンプ!! 屋根にバコバコとぶつかり予想外に低かった。怪我もなく線路に落下し、入ってきた列車をすんでのところで交わす。死ぬトコだろ!! ホームを見上げると電光案内板が「電車に乗りなさい」と指示してる。何も知らない乗客が読んだら驚くって。


危うく死にかけるほど翻弄されながらも電車に乗ったジェリーが席に腰を降ろしてすぐ、通路を挟んだ隣の席で眠りこけている男の携帯が鳴り続け、液晶画面に「電話に出なさい」と表示されている。覗き見防止フィルターが貼ってない上に、視力もいいらしい。他人の携帯にまで連絡してくる何者かに衝撃を受け、寝ている男の携帯電話をこっそりと取ると、「3つ先の駅で降りなさい」と指示される。訳が分からず怒りが込み上がるジェリーは、いい加減にしろコンチクショーで携帯の電源をオフにしたが、電源が自動的に入り同じ指示を繰り返す。ホラー映画かよ!! 電車が駅に着いた途端、ジェリーは指示とは反対方向に向かう電車に乗り換えてやるが、電車は発車してすぐキキキキキーッと緊急停車し、ゆっくりとホームへ戻ってしまう。他の乗客大迷惑!!


ジェリーが意地でも電車から降りないでいると、今度は乗客たちの携帯電話が次々と鳴り始め、彼らにジェリーの特徴を伝え、彼がテロリストだと教えるのだ。自分の携帯に知らない人間から電話が掛かってきて、急にそんな事言われて信じるかっつーのと思うが、何しろ車両にいる全員に掛かってきたもんだから、『テロリストのジェリー・ショー』を取り押さえようと乗客たちがジリジリと詰め寄る。目が信じてるよ、完璧に!!


あらゆる手段で従わせようとする電話の女に観念し電車を降ろされたジェリーは、指定された駅で降りて乗るように命令された黒いポルシェを見つけて乗り込み、運転席に座っていたレイチェルと怒鳴り合う。互いに自分に謎の電話を掛けてきた女の仲間だという誤解の溶けた2人は、FBI捜査官に発見されたため、レイチェルがカーナビの指示で車を急発進。多数のパトカーが追跡するが、黒のポルシェが進む通りに信号は次々と青へ変わり、ガチャガチャと画面の動きが激しくてワケ分かんないが、追走するパトカーは次々とクラッシュしていく。


助手席でギャーギャー五月蝿いジェリーよりも、この場は電話の女の指示に従えば間違いないと判断したレイチェルは、クラッシュを続けるパトカーを置き去りにスピードを上げ、スクラップ工場の敷地で、UFOキャッチャーの如く鉤爪つきのクレーンに吊られて振り回されて、ぐっるーーーーーーーーーーーんとブン回されて海上へ。うえー、気持ち悪ー!! 車から降りるよう促された2人は、いち、にの、さーん!! で飛び降りてゴミ運搬用ボートへ落下。FBI捜査官らがポルシェを海から引き上げるが死体は見つからない。信号機や遠隔操作されたクレーンを不審に思ったFBI捜査官が黒幕を見つけ出すよう指示する。


どこか忘れた米軍の秘密基地。新しい兵器となる無味無臭のクリスタルのような透明な石が、ある周波数に応じて爆発するそうだ。実験は成功し、小指の先ほどの石の欠片でちゅどどどどーん!! 複数の箱に詰められたその石の発送先の1つが、ある楽器店に変更される。レイチェルの息子の楽器ケースを自分の楽器店へ持ち帰ったイラク人店主は、配達された爆発する石を指示された通りペンダントトップに合うよう加工し、トランペットにも何か細工を施す。


電話の女の指示通り高圧線の真下を延々と歩かされるジェリーとレイチェル。レイチェルは息子の乗る列車を脱線させる事が可能だろうかとジェリーに問いかけ、電車の中で隣に座っていた男の携帯に電話をかけてきたと聞き、絶望的な想いに苛まれる。分かる範囲の状況からジェリーの双子の兄が原因だと決めつけるレイチェルは、息子を巻き込みやがってコンチクショーで彼に激しい怒りをぶつけ、2人は険悪なままひたすら歩く、歩く、歩く、歩く。


背後から車が1台走ってきて、携帯電話で通話中のイラク人楽器店店主が「ターゲットと接触した」と降りてきた。人種に絡む脅迫を受け指示通りにここへ来させられたイラク人店主は、何か忘れたが何かをジェリーに手渡し(ツアーバスのチケット?) 車も持ってけドロボーで鍵を投げ捨て、怒り心頭で歩いて帰りはじめた。さっぱり状況が掴めずジェリーとレイチェルがボサーッと突っ立ってると、突然彼を引き止めるように電話の女に命令され大慌て。ジェリーとレイチェルが必死に呼び止めるが、ブチギレたイラク人店主はそれを無視し、高圧線がプチンと1本切断しブラ〜ンと垂れ下がってイラク人店主にまっしぐらで感電ビリビリビリビリー!! 「私に逆らうと死ぬ事になる」と電話の女。逆ギレか!!


ことごとく後手に回るFBI捜査官は、黒コゲの遺体が素性に問題のないイラク人楽器店店主と判明すると、女性と一緒にいるジェリーがテロリストだという考えをますます深めていく。


死んだイラク人楽器店店主の車に乗り、電話の女に指示された場所へ向かうレイチェルは、ジェリーの兄のテロリスト説を蒸し返しネチネチとしつこく、近年は交流がなくとも兄を信じるジェリーは携帯を投げ捨て、車から降りてしまう。お前ひとりで行けよコンチクショーだ。電話の女に指定された時刻まで時間のないレイチェルは、ジェリーの置かれた状況を理解して謝罪し改めて協力を頼み、彼女と彼女の息子のためにジェリーも再び車に乗り込む。


電話の女に指示された日本のツアーバスを見つけた2人が乗り込む。コンニチュワ〜。大きいサイズの古いパスポートを、透明ケースに入れて首から下げているヘンテコな日本人が乗っている、その名もMASAKOツアーズ。フリータイムには指示された路地裏で待機し、建物から降りてくる警備員からアタッシュケースを奪え、との指示。そりゃ強盗か!! 四の五の言っている時間はなく、電話の女の指示通りに警備車両からショットガンをあっさり手に入れて警備員を脅し、なんとかアタッシュケースを奪い取って逃走。アタッシュケースのロック部分で刻一刻と減っていくタイマーの数字にギョとしたが、とにかく走り続ける。爆弾、爆弾、爆弾!! 警備員が追いかけるが、隣のビルでスプリンクラーが作動したため、通りは逃げてきた人たちで溢れかえり2人を見失う。なんてめんどくさい計画を立てるんだ。


ジェリーとレイチェルには、ツアーバスの集合までの僅かな時間にショッピングセンターへ行き、服を着替えろとの指示。服なんか着替えなくてもいいだろ。ジェリーは無一文だと思うが、会計は済ませてた。ジェリーは電話の女に正体を明かせと迫り、断られると思いきやあっさりと教えてくれる事となり、電気売り場のモニター室へ導かれて電話の女がコンピュータだったと知る。電話の女、改め“アリア”は、ある目的のために、米国の全人口の中から条件を満たすジェリーとレイチェルを“選んだ”のだ。アリアから逃れる術はないと覚悟した2人はツアーバスへもどる。


街に設置されている無数の監視カメラを調べさせたFBI捜査官は、2人が乗り込んだツアーバスの映像から、ジェリーが行動と共にしている女が、犯罪歴もなく怪しい点は見当たらないレイチェルだと掴むが、めんどくさい事は考えない事にして2人をテロリストだと断定し、アタッシュケースの強奪現場を調べる。2人が奪ったアタッシュケースの中身は警備員も知らされておらず、FBI捜査官はツアーバスの終点の空港へ急行。


空港では携帯電話で通話中のオヤジが2人を見つけて、ささっと航空チケットを手渡し立ち去った。手荷物検査の列へ並び、あまりにも挙動不審なレイチェルがアタッシュケースを金属探知機に通すと、画面はごく普通の日用品の映像に切り替わる。自分の荷物のX線画像を見てギョッとしているレイチェルが怪しすぎるが係員は通す。ていうか、自分の荷物の映像って見えたっけ? 空港へ駆け付けたFBI捜査官がジェリーを見つけて猛ダッシュ。電光掲示板の指示通りに非常口から倉庫へ逃げ込み、3人は乗客たちの預けた荷物とともに巨大な倉庫内を流れ流れて、拳銃はブッ飛んで、殴る蹴るの取っ組み合い。FBI捜査官だけが別の方角へ流され、ジェリーとレイチェルは、指示通りに軍用機の貨物へ走る。なんだか知らんが軍人の見張りなし。


と、同時にカウントダウンしていたアタッシュケースのタイマーがゼロになる。取りあえず物陰に隠れた方がいいと思うが、電子錠がカチッと開く。ケースの中には注射器が入っていた。なんだコリャ。電話の女の指示は、酸素の薄い貨物室内に耐えられるような実験的な薬品が入ってるとかそんな感じ。飛行機に乗れなかったのも、荷物とともにグルグル回らされてここまで来たのも、ここでケースが開くのも全て想定内らしい。他に選択肢のないジェリーは嫌がるレイチェルと自分の腕に注射し、入れと言わんばかりに蓋が空いている空の箱に入って離陸。トイレを済ませておけとか、毛布を用意しとけとか、前もって指示してほしい。全面封鎖したはずの空港から許可なく離陸した軍用機があると知り、FBI捜査官は到着地の国防総省へ向けヘリをブっ飛ばす。


ジェリーの兄のPCを調べていた軍人女捜査官は国防長官の元へ呼ばれ、えらくセキュリティーが甘い地下室へ案内され、ジェリーの兄がアリアと名付けられた「エネミー・オブ・アメリカ」もビックリのスンゲー監視システムの担当だったと知らされる。よく分かんないが、国防長官はこの軍人女捜査官に全面協力で何でも説明してくれた。軍人女捜査官はボウマン少佐(以下、少佐/アンソニー・マッキー) とともにジェリーの兄の死の前の行動を調べ、米国大統領を始め要人を一掃する緊急プログラム「ギロチン作戦」を始動させようとしていたアリアを止めようとして、交通事故死されられていたと知る。ギロチン作戦ってカッコ悪ー!!


アリアの忠告を無視し、冒頭の手配中の人物らしき男もろとも一般市民皆殺しのミサイル攻撃を決定した大統領たちのせいで、各地で報復テロが相次ぎ、米国民の安全が脅かされたとアリア。合衆国憲法で定められた通り、米国民に危険を及ぼした者は殺さなくてはならない、というわけだ。バカ正直なんだから、もー!!


軍人女捜査官と少佐は、アリアの監視が及ばない部屋で国防長官に大急ぎで状況説明。唇の動きと水の入ったコップの微かな振動から彼らの会話の内容を知ったアリアは、軍人女捜査官と少佐を部屋から追い出し、国防長官を軟禁。アリアの忠告を聞き唯一攻撃を回避しようとした国防長官には、大統領になってもらうというのだ。そんな事まで!!


軍人女捜査官と少佐は火責め煙責めで追いつめられるが、壁の中の配線を潜りに潜ってアリアの部屋へ向かう。誰1人制止する者もなくアリアの部屋へ導かれたジェリーとレイチェル。ジェリーの兄が死の前に解除した要人暗殺プログラムを無効にするため、アリアの指示する通りジェリーが言葉を言わされる。ジェリーは命令されるままに従い、同じ遺伝子を持つジェリーの声紋を認証しがギロチン作戦が始動。なにやってんだ、このバカは。背後にいたレイチェルは役目を終えたジェリーを殺害するように、前もって指示されていたが拳銃の引き金を引く事が出来ず、じゃあいいよとアリアもあっさりとしたもので、レイチェルには別の場所へ向かえとの指示。今まで容赦なかったくせに甘いぞ。


レイチェルに接触してきた男が何も語らず通行証を作成し、ドレスとネックレスを用意し立ち去る。ネックレスの石は、イラク人楽器店店主が加工したあの爆発する透明な石。あれこれと手間ヒマかけてついにここまで来た。その頃、列車を降りたレイチェルの息子たちの楽団の元へ、突然の演奏依頼の案内を持った者が現れ、光栄のあまり責任者ジジイは迷わず引き受ける。


兄がアリアに殺されたと知ったジェリーは、大統領たち政府要人が一同に介す音楽会での暗殺を阻止するため、いきなり事情を分かってくれたFBI捜査官とともに車でゴー!! アリアの指示でMQ-9リーパー無人航空機戦闘機が唐突に出動。追いかけるパイロットは緊急脱出させられ、ジェリーとFBI捜査官の乗る車に向かってミサイル発車、ちゅどどどどどどどーーーーーーーーーーーーーん!! ブっ飛ばされて腹に重傷を負ったFBI捜査官は、大統領暗殺を知らせる隠語と会場までの近道をジェリーに教え、捜査官バッヂをジェリーに渡す。この人は態度が変わり過ぎて驚く。囮となったFBI捜査官はミサイルでちゅどどどどどーーーーーーーーーーーーーん!!


バッヂを貸してもらったが役に立たず警備員に止められたジェリーは、取っ組み合いの末に警備員をはり倒し、制服を奪って、着替えて、何食わぬ顔で通り過ぎようとするものの、あっさり見破られて通報される。なにやってんだ。


ドレスアップしてコンサートホールに入ったレイチェルは、大統領の挨拶に続き、ぞろぞろと入場してきた息子の所属するチビッコ楽団に驚愕。大統領を前に演奏するというのにリハーサルもなく、ターララーラーラーラー♪と星条旗の演奏が始まる。ジェリーが間に合うように、透明な石が爆発する周波数「ファ」は演奏の後半。


本物警備員たちに追いかけられながらジェリー激走。
息子に駆け寄るレイチェルが係員たちに止められる。
少佐がアリアを保護している液体窒素を取り除き、突き落とされて水の中へ落下。死ぬほど冷たい水だとばかり思いきや全然元気で、軍人女捜査官に助け出されて、金属の棒でアリアをドカーンとブン殴り、驚いた事にアリアは停止。脆っ!!
レイチェルの息子が、いままさに「ファ」を吹く瞬間、ジェリーがホールに飛び込んできてレイチェルの姿を見つける。こんなセキュリティーじゃ暗殺されるって。


ジェリーは殺された兄のために、死んだFBI捜査官のために、レイチェルと彼女の息子のために、そしてアメリカのために、テーブルの上へ飛び乗って天井へ向け拳銃を撃ち尽くすまで発砲。混乱に陥った会場から大統領たちは即座に避難し、レイチェルの息子たちの演奏は中断、腹と背中を何発も撃たれてジェリーの身体が崩れ落ちる。


FBI捜査官とジェリーの兄の軍葬が執り行われ、兄に代わってジェリーの父親と、父親から誇らしい眼差しで見つめられるジェリーが勲章を授与される。調査委員会に呼ばれた国防長官は、アリアの失敗を認めつつも今後も監視活動を続けると明言。レイチェルの息子の誕生日。元夫は息子の誕生日も忘れているとグチをこぼしていたレイチェルの言葉を覚えていたジェリーが自宅を訪ね、唇じゃないとこがビミョーで頬にキスして抱擁する。おしまい。