一生に一度体験2

前回のあらすじ。某洗顔ブランドの懸賞で、箱根『強羅花壇』一泊二日ペア宿泊券が当選。優雅〜で、別世界〜で、お金持ち〜な、高級オーラがムンムンと漂ってくる公式HP記載の、2人部屋で一泊最低5万円(1人は7万円)のビックリ料金にびっくらこいた庶民の私は、仲良しの姉を誘って即参加の返事。果たしてどんな旅館なのか!!


イ〜ヤッホー!! 行ってきました強羅花壇。数日前に最終行程表が宅急便で届いた。といっても簡潔な予定表1枚と、強羅花壇のパンフレットだけ。宅急便代がもったいないぞコンチクショーだ。当選者5組10人は当日「東京駅八重洲南口」から徒歩5分の指定された駐車場に集合し、添乗員とともに中型バスで向かうとのこと。集合時間は11時45分だけど、やたらと止まる中央線が遅れたり、看板が落っこちてきて脳天を直撃したり、道に迷ったりしている間に、置いてけぼりを食らったら死んでも死にきれん!! というワケで、少し余裕をみて10時44分に東京駅到着。早すぎだろ!! ていうか、東京駅から歩いて5分のどこに迷う要素が? いやー、方向音痴なもんで、駐車場を1度確認してからでないと気が休まらない。


ともかく、駐車場を確かめたら、新横浜から新幹線で11時に到着予定の姉が来るまでコーヒーでも飲んで時間を潰そうと考え、八重洲南口へ。これが、なんでか知らないけど、駅構内のところどころに南口の矢印があるのに、行った先の改札は中央口と北口だけ。どこに行ったのよ? 南口!! ぐるぐると歩いて回っても分からなかったので、北口から出て駅員さんに教えてもらって南口に着いた。ホントは無いんじゃないかと思った、どこに行ってた? 南口!!


気を取り直して、南口から右手へまっすぐ歩くだけの迷いようのない地図を頼りに、灼熱地獄にクラクラしながら無事駐車場を確認。ふぅ。さー、コーヒー飲んでひと休み〜と思った時にはもう11時5分。姉の到着時間になってしまった。いつの間に!! お待たせしてしまったかと思ったが、姉も何故か中央口へ出てしまい、北口まで歩いてから携帯で聞いて来た。ほらー、判りづらいんだよ東京駅。


私も北口から南口へ来たものの説明できないので駅員さんに聞いてくれと言って、11時15分に合流。まったく姉妹揃ってなに迷ってんだ。トイレに行ったらもうお茶してる時間もなくなったので、少し早いが駐車場へ。2組4人が既にバスに乗っており、11時50分に出発。添乗員、企画担当、メーカーの社員各1人ずつと当選者で29人乗りのバスだったのでゆったり乗れた。


出発してすぐお弁当とお茶が配られた。鮭、つくね、カニフライ、エビフライ、シュウマイ、ミニおまんじゅう等。うすら不味い弁当だったらどうしようかと思ったけど、案外美味しかった。しばらく経った頃、唐突に添乗員が「色々とゲームをやっていきましょう!! 」と言い出し、無駄にテンション高くてコワイ。なんでクイズ? 子供の遠足かよ!!


12時40分に予定通り「海老名SA」で20分のトイレ休憩。そしていよいよクイズターイム。ホントにやるんだ!! ていうか、この時になって初めて気づいたが、1組は直接旅館へ行くらしく、4組8人しか乗ってしなかった。私たち以外の3組は60代の母親と30〜40代の娘といったところ。4組の中の上位2組に2人分ずつ洗顔ブランドロゴ入りのタオル2枚と、タオル地の肌触りが気持ち良さげなポーチがもらえる。そうと分かれば、ポーチもタオルも売るほど持っているというのに、張り切ってしまうのが貧乏人の哀しい性。クイズは5問で洗顔ブランドに関するもの。メーカーの国名、製造国、キャッチコピー、ブランドロゴの意味、ブランドコンセプト。・・・ホントかよ!! あー、大きな声じゃ言えないが、このブランドの製品を全く使ってないので皆目見当つかないけど、景品がかかれば気合いが入るというもの。勘で答えたら4問正解し1位だった。貧乏性の勘、恐るべし!! 


添乗員が「色々やっていきましょう!! 」と張り切っていたわりに、色々というのはこのクイズで終わり。土曜日だけど渋滞もなく、予定よりも1時間早い14時に到着予定とのこと。ああもう、モーレツに緊張してきた。正常心を取り戻すべく、いつも旅の記録をつけているノートを開いてみた。


『朝食にコーヒーサービスあり』と記載のあった湯河原某旅館「仲居さんがゴールドブレンドを持ってきて、ティーカップにスプーンで2杯入れて立ち去る。自分でポットのお湯を注ぐ。ん〜ゴールドブレンドの味!! 」いやいや、これには大笑いだった。
東京から名古屋へ向かう新幹線「豊橋のホームで切符を振ってモーレツにアピール男、弁当買って乗り遅れ。発車」お気の毒に。
名古屋の某蕎麦店「従業員がオバちゃんばかり。平均年齢60才。しかも化粧濃い」失礼なこと書いてるよ。
川治温泉バスツアー「所沢IC入って川越方面へ間違える。運転手より先に斜め前のオヤジが気づき、身を乗り出して心配」それでも予定通りに着いた。
金沢バスツアー「隣の席のオバちゃん。弁当ひっくり返して、メインの串カツ落とす。ショックでかい!! 」なんだこりゃ。


箱根彫刻の森美術館の前を通り、彫刻の森駅から400mで強羅花壇の看板が見えた。踏切りを渡るともう敷地内。なんとマイ踏切り!! マイ踏切りに驚いたところで続く。