花は難しい

tetsu2052010-06-01

初めて申し込んだ1泊2日で1万円のミステリーツアーが案外マトモ(?)だったので、気を良くして2泊3日で2まんえーん!! の格安ミステリーツアーに行ってきた。『どこかの温泉に連泊し、観光名所・花鑑賞など楽しみいっぱい』というヒントにもならないキーワードと、GWなのにこの価格という超心配なツアー。1ヶ月も前の話なので花の開花状況など古いネタです。


結論から言えば今回のツアーも案外マトモで、土産物屋には行くけど観光の時間もちゃんとあるし、格安バスツアー慣れしている方なら全然オッケーなツアー内容。心配していた渋滞はほとんどなく、行程が順調だったのも良かった。私は温泉が良ければ観光も食事もどうでもいいタチなので、気持ちのいい温泉に大満足。他の参加者たちも、1) 花は難しい 2) 子どもを産んでいない人(添乗員)は気が利かない 3) ミステリーだけど観光で立ち寄る土産物屋は同じ、などと料金なりの期待値の低さは織り込み済み。花はあまり見られなかったものの、みんな満足気だった。2番の子ども云々を堂々と言ってのけるオバちゃんの決めつけぶりには驚くけど、今回の添乗員さんは本当に気が利かなくて文句を言われまくりだったので、私とこの添乗員さんの2例に関しては当たっているんですが。まー、若くて美人の添乗員さんなので我慢我慢。前屈みになった時に、綺麗な背中がチョロ見えて目の保養になったし。エロオヤジか。


他のツアーバスで見かけて「うっわ、恥ずかしー」と大笑いしながら写真を撮ったことがあるシャンデリアバスに乗り込み、7時40分、立川駅出発。派手なオバちゃんのTシャツ柄みたいなシート等はベルサーチだそうだ。参加人数はほぼ満席の41名。昼食はSAで買うなど各自自由昼食。こういう場合には必ずオプションの紹介があって、乗車後しばらくして添乗員さんの案内。「今回はミステリーツアーなので、場所が分かるような事は言えないのですが・・・」と言葉を濁しつつ回ってきたチラシには、「○○名物、○○駅、うなぎの町○○、うなぎ蒲焼き弁当、1個1,000円」と地名を塗りつぶした写真が。丸分かりだよ。


こういうヒントが告げられる度に、車内ではどの観光地へ行くのか盛り上がる。今回のツアーのウリは「花の観光地をいっぱい」なので、河口湖の芝桜かな〜、まだ咲いてないんだよな〜、晴れて良かったな〜、などなどみんな嬉しそう・・・ところが!! 中央道を長野方面へ向かってる。え? 長野? 静岡でしょ? うなぎ弁当はどうした!!


双葉SAでトイレ休憩後、諏訪湖SAでドライブスルーの如くうなぎ弁当を乗せ、地図的にはでカックンと南へ下がって飯田市へ。うなぎ弁当の説明がなかったのが気になりつつ、最初の観光地のとある農園にて「りんごの花鑑賞」。そうきたか。なんていうか素人が想像もつかない無料観光をひねり出す、格安バスツアーの企画担当者に脱帽。しかし、今年の春は寒かったために開花が遅れているそうで、ちょぼちょぼとしか咲いておらず残念。ていうか、花は「色」がないと写真に撮っても地味で寂しい。農園ご主人がここで育てている10種類の林檎の説明をしてくれたが、4つ目くらいで何が何やらワケが分からなくなり、6つ目くらいの時には最初に聞いた品種も忘れてしまう始末で、ぼやっと聞き流しつつ林檎と林檎ジュースの試食へ。ブルーベリーなど手作りジャムを数本セットにしたものを販売していて、「ジャム安いな。350円だって」とオヤジ参加者は買うつもり。3,500円だよ。ひとケタ違うよ。


次の観光地は「水引美術館」。は? なにソレ? 結婚式のお祝い袋とかについている鶴とか亀とかアレよ、アレ。水引が美術館になっているとは衝撃的で、飯田市は特産地だそうだ。スクリーンで手元のアップも見られる職人の実演を見た後、水引で細工した人形とか兜とか、多分もの凄く手間がかかるんだろうけど自分ちには欲しくない龍などが展示されたギャラリーへ。隣の土産物屋で家紋とか、花とか、ストラップなどお土産モノを販売。鶴を盛り盛りの3Dゴージャス飾りからお手頃価格のものまで、人生で1番ご祝儀袋の種類を見た日だった。1mくらいの長さの色々な色の紐状の水引を売っていたので、自分で作るのも楽しそう。





花咲か爺さん。怖い・・・


その後は「妻籠宿」で、1時間20分の自由散策。15時45分にパンパカパーンと、ツアーの目的地が「名古屋」だと発表。自分の予想通りの目的地と分かって、隣の席のオバちゃんは手を叩いて大喜び。内津峠(うつつと読むと初めて知った)SAでトイレ休憩し、17時に「名古屋クラウンホテル」に到着。壱の湯、弐の湯と男女交代になる2カ所の天然温泉は加温だけど掛け流しで、湯上がりに効いてくる。そして、何度か温泉に入った後に気づいたんだけど、ひっそりと静かな廊下の先に、案内板には書かれていない参の湯を発見。しかもロープで封鎖されている。秘密の温泉? 果たしてその温泉やいかに!! 誰も近くにいない時を見計らって、様子見でその廊下に一歩足を踏み出した瞬間、ピンコンピンコンピンコンピンコン。なにか鳴ってますよ〜・・・警報音? 私か!! 脱兎の如く逃げ帰りながら見上げると、監視カメラが。





立っているこの位置から一歩でも先へ行くと警報が


2日目は8時にホテルを出発。安濃SAでトイレ休憩し、真珠の土産物店へ。5分間のビデオ映像を観ながら、真珠パウダー入りのお茶を飲む。そう言われても分からない普通の味。伊勢神宮で2時間、夫婦岩で30分の自由散策。この日の花鑑賞は、天王川公園の藤まつりで1時間の自由散策。がー、春先が寒かったため、咲いてない。ここもか。5日まで藤まつり開催中でこの日は30日だけど、藤の花は棚の上のみで下がってない。さびしー。17時少しすぎに昨日と同じホテルへ。





3日目は9時出発。すぐ近くの名城公園で花鑑賞。フラワープラザという屋内施設でクレマチス展をやっていて、なんかの賞を受賞した立派な鉢植えや、屋外では藤棚や牡丹、アネモネなどが咲いていた。出発すると、次は「かっぱえびせんのところへ行くのよ」と断言するオバちゃんが。かっぱえびせんって工場見学? どうやらそのオバちゃんは、名古屋へ行くバスツアーで2度、ミステリーツアーで1度、今回のミステリーツアーと、ほぼ同じコースを4回目という強者。凄いよオバちゃん。そして「えびせんべいとちくわの共和国」到着。かっぱえびせんじゃないよ、おばちゃん。ていうか、またもや驚く聞いた事のない観光施設。ここはその名の通り、えびせんべいと竹輪の土産物店。試食が何種類もあって、しかもどれもこれも美味しい。食べて、食べて、食べまくりで、コーヒーお茶なども飲み放題。14枚500円の車海老せんべいは焼きたてを試食できる。


その後「蒲郡オレンジパーク」で昼食。みかん狩りなど季節によって果物狩りができるところで、花もいっぱい咲いており、この時は「ガザニア」が満開。1杯飲めば1年寿命が伸びると書いてあった350円のみかんジュースを飲む。美味しいのでお勧め。バスツアー御用達の立ち寄り先らしく、駐車場は大型観光バスがズラリ。他のツアーバスのタイトルをチェックしてみると「トマプーにおまかせ。私をどこかへ連れてって」というツアーも。誰なんだ、トマプー。帰宅後に検索したけど分からなくて気になる。人気の添乗員なんだろうな、トマプー。でも、トマプーと一緒でも行く所は同じって事か。


そこからほど近い「竹島」で1時間10分の自由散策。GW中という事もあって潮干狩りの人たちで大賑わい。ところで、潮干狩りにローライズはダメだと思う。パンツどころか尻の始まりが見えてる人がいて、本人だって尻元がスースーしてると思うんだけど? 高台にある蒲郡プリンスホテルでは、つつじまつりを開催中で(4月16〜5月5日)、この時はちょうど満開。見頃を過ぎたり、まだ早かったり、参加者が「花は難しい」と納得していた花鑑賞ツアーだったけど、ついに満開の花が見られた。こんもりと丸く刈られたツツジが綺麗。ツアーの観光はこれで終わり。帰りは東名高速で牧之原SAでトイレ休憩し、富士山も車窓で見られて、中井PAでトイレ休憩して19時半頃立川へ帰着。ざっとこんな内容でした。ミステリーツアーじゃないけど、今月末にもまたバスツアーに行く予定。