日帰りバスツアーにゴー!! 後編

11時に寄居駅に到着し再びバスへ乗り込む。お腹が空いて、空いて、空いて、早く弁当くださいと思いながら待つ事しばし。長瀞へ向かう途中、添乗員が弁当を配る。予想通り、弁当は限りなくショボかった。名前はSL弁当と書いてあるけど、フツーのおこわ弁当で、おこわ以外にはコンニャクとニンジンの煮物とたくわんが2つ、から揚げ1個。から揚げを励みにしてご飯を食べ始めたが、肉じゃなくて芋だった。芋かよ!!


ともかく、私が3口食べた頃、おもむろに添乗員がマイクのスイッチオン。「まもなく長瀞に着きま〜す」と言った時には、もう駐車場の中。ホントかよ!! うっそ、いま食べるてるのって私だけ? バカやっちゃった? と思って周囲を見渡すと、ほとんどの人がお弁当を食べ始めたばかりの状態。そりゃ配られたら食うだろう。ともかく、こうしちゃいられないので、急いで食べかけの弁当を仕舞って下車準備。化粧直す時間がなくとも、口紅だけは塗らなくちゃいかん。ていうか、なんで到着直前に弁当を配るか、アホ添乗員め!! 「車内に残って弁当を食べたいんですが」という参加者もいたが、長瀞の自由時間は40分間しかないので、添乗員は「バスに戻ってきてから食べた方がいいですよ」と、至って気にする素振りなし。気にしろよ。突然の下車準備と弁当を閉じる輪ゴムの音で車内騒然、大忙し。


こんな段取りの悪さではピカ一の添乗員モジャの記憶再び!! モジャと命名したその男性は、3泊4日の北海道のバスツアーの時の添乗員ので、前日には何も言わずに、当日ホテルを出発してから「少し早いですが到着後に昼食です」と言い出し、10時過ぎに到着。前日に言ってくれれば朝食をセーブしたものを、全力でバイキングをお代わりしていたため満腹で余力なし。しかも、モジャは昼食の店の場所は分かりませんと困っていて、苛立つガイドさんが案内。そして、店はまだ開いていなかったという素人には考えもつかないような凄いオチ。結局、「30分間だけ自由行動にします」と唐突に解散宣言し、いきなりの上に30分という微妙な時間のせいで皆近くでウロウロと彷徨うしかなく、11時に再集合して昼食となった。他にもいきなりオプションの代金を回収しようとしたり(当然「釣り銭はないのでちょうど出して下さい」などと言う)、明らかに自分たちと人数が違う集合写真を見せて「買うかどうか今決めてください」と言ったり(指摘されて気がつき「こういう感じの写真になります」と取り繕う)、トンチンカン連発の伝説の添乗員。いまでも素人かよ、モジャー!! と思い出しては楽しい。


長瀞自由時間は割愛。全長1kmあるという一枚岩が凸凹してた。というか、ツアー参加者で弁当を食べている人がいた。駐車場までの帰り道の土産物店通りで、お腹が空き過ぎていて試食三昧。
12時40分にバス出発。弁当を食べる間もなく、12時45分〜13時10分まで秩父地場センターでトイレ休憩。お腹が空き過ぎていて試食三昧、2階の地産地消レストランが美味しそう。
13時10分出発、10分後に次の見学地に着くためチョッ速で弁当を食べる。
13時20分、秩父ミューズパーク到着。バカでかい土地に花畑がドーン!! 花畑がドーン!! 花畑がドーン!! みたいな。いやいや、「ちちぶムラサキラン」という全国初披露の花が見所。匂いのしないラベンダーみたいな感じ。
14時25分〜14時35分「酒づくりの森」で試飲&トイレ休憩。添乗員さんが「酒造」という言葉が出てこず「酒が、酒を、酒、しゅ・・・酒をつくる場所へ行きますっ」と、しどろもどろで誤魔化してる間に到着。


15時40分、日高市の「巾着田曼珠沙華公園」に到着。この日、唯一の集合写真の撮影があるとの事で、自由散策の前に雛壇に並ぶ私たち。現地ボランティアらしき“おバアちゃん”がカメラ機材の近くで、他の団体客の撮影後のデータ整理をしており、一向にカメラマンが来る気配なし。自由時間が少なくなっちゃうじゃん、カメラマン早くしてよと思いきや、な、なんと、そのおバアちゃんがカメラマン!! どう見てもその辺の野良作業のおバアちゃんでしょ? ていうか、脚立に上れるのかと別の心配でハラハラ。私の後ろに立っていたジジイが「あのバアさんが撮るのか!?」とジジイがババア呼ばわりで驚く始末。ジジイ、声でかい!!


撮影待ちの団体客が他にもいたため添乗員が撮影を促し、データ整理をしていたバアさんは面倒くさそうに脚立に右足をかけ、お、上がるよ、添乗員さん後ろから支えてあげた方がいいんじゃ? と思う間に、ストロボがピカッ!! うそー!! 「撮りますよ〜」の一声もなくいきなり撮って終わり。免許証の写真かよ!! しかも1枚だけ。おバアちゃんの足元しか見てなかったのに。目を閉じている人と、おバアちゃんを見ている人しかいないんじゃないかと思われるだけに、どんな写真が撮れたか楽しみにしていたら、プリンタの故障でこの写真を見る事が出来なかった。惜しい!! 彼岸花は早咲き群生地帯と遅咲き群生地帯があり、7割くらい咲いていた感じでキレイでした。それだけか!! 子どもの頃、自宅前に群生していた彼岸花の茎の汁を集めて牛乳、唐臼利の実を納豆と言って、おままごとをして遊んだ事を思い出す。


16時50分にバス出発し、帰路へ。運転手が「今日の行程はすごく楽だったけど、あの弁当は足りなかったなぁ」と不満を洩らしていた。確かに!! 肉じゃなくて芋だし。帰路は高速を使わず、18時に東村山、26分に東大和、50分に立川到着。疲れたけど楽しかったです。