ネタバレ劇場「20世紀少年」

※だいたいのところを思い出してオチまでテキトーに書いているあらすじです。原作を読んでおらず、映画を観る予定もなく、どんな内容だったのかだけ分かればいいという人に。


20世紀少年


[監]堤幸彦
[原][脚]浦沢直樹
[脚]福田靖ほか
[歌]T.REX「20th century boy」

[出]唐沢寿明/豊川悦司/常盤貴子/香川照之/石塚英彦/宇梶剛士/宮迫博之/生瀬勝久/小日向文世/佐々木蔵之介

2008東宝 [上映時間] 145分


世界が終わろうとしています。
ぼくらの“ともだち”によって──。


1969年、到底勝ち目がないと知りながら、「史上最悪の双子」ヤン坊・マー坊(山田清貴/原作に瓜二つ)に闘いを挑んだ、小学校時代。
1973年、何かが変わると信じ、放送室を乗っ取り「20th century boy」のレコードを大音量で流したが、何も変わらなかった、中学校時代。


1997年、東京。ロックスターになる夢をとうに捨てた四十路目前のケンヂ(唐沢寿明) は、実家の酒屋を潰し、フランチャイズのコンビニを営む魂の抜けた日々。ロックに夢中だったケンヂをいつも庇い、守ってくれた姉キリコ(黒木瞳/1人だけ浮いてる) が失踪前に置いていった、父親の分からない赤ん坊・カンナを背負いながら働くが、売り物の新聞をいつも読んでいる母親(石井トミコ) と、舌足らずでテンションの低いアルバイト店員エリカ(池脇千鶴) は戦力外で、コンビニの本部教職員(徳井優) に売り上げ不振をネチネチ責められ、八方塞がりの日常をこなすので精一杯。


ある日、コンビニへ若い刑事ヤマさん(光石研) と、後の伝説の名刑事チョーさん(竜雷太/チョーさんだけどゴリさん) がやってくる。店の得意先であったロボット工学の権威である敷島教授(出番なし) 一家が失踪したというのだ。酒瓶を引き取りに敷島宅へ行ったケンヂは、勝手口の壁に小さく書かれたマーク(人差し指を立てた左手甲に目玉) が、何故か心に引っかかる。そのマークに見覚えがある気がするが思い出せない。喉元まで出かかってるのに、のどちんこにぶつかって脳ミソから遠ざかった感じ。いや、多分。


藤井フミヤ、ふっくん、石橋保入江雅人、ケロヨン(宮迫博之) など、この場面限りの出演者が無駄にでてくる小学校の同窓会。ケンヂは原っぱで丈の高い草を結わいて秘密基地を作ったかつての仲間たちで、ファンシーショップ店を営むマルオ(石塚英彦)、ドイツ駐在でグーテンタークしか言わないモンちゃん(宇梶剛士)、気の弱いサラリーマンのヨシツネ(香川照之) と酒を酌み交わし、小学校時代を懐かしむ。いつも極太の鼻水を垂れ流しだったドンキーや、いじめっ子のヤン坊・マー坊を投げ飛ばした、クラス最強オトコオンナのユキジは現れない。


ケンヂは同窓会に出席した者たちから、ケンヂが小学生の頃に書いていたという、敷島教授宅で見たあのマークについて問われ困惑。自分が書いていたと聞いても思い出せない己のボケぶりにケンヂ呆然。彼らの家族や親類がそのマークをシンボルとした新興宗教にハマり、 教祖は自らを“ともだち”と名乗り「よげんの書」を語っていると言う。「よげんの書」と聞いて、秘密基地の仲間だったフクベエ(佐々木蔵之介) も「悪の組織が地球を滅ぼそうとする話だろ?」と、話に加わった。
「その“ともだち”ってやつの予言がさ、お前が子どもの頃に考えた話とそっくりなんだよ。ケンヂとオッチョで書いていただろ? 『よげんの書』。」


※ここが原作と違う。マークを知っているのは、秘密基地を知っていた仲間だけという前提を基に、ともだちが誰かを突き止めていくのに、こんなどうでもいいクラスメイトが「よげんの書」まで持ち出すようじゃ、どれだけの人間が知っていたのか分からない。


同窓会から数日後、高校教師のドンキー(生瀬勝久) が学校の屋上から飛び降り自殺した。葬儀の日、死の数日前に投函された手紙がケンヂの元へ届く。そこには、「会って話がしたい。このマークを覚えていないか? 」と、あの人差し指目玉のイラストが同封されていたのだ。疎遠だったとはいえ、ドンキーの自殺に疑問を持つケンヂは、マルオ、モンちゃん、ヨシツネにドンキーの手紙とマークを見せるが答えは出ない。モンちゃんらは小学校の時に水槽の電源を入れ忘れ、夜の学校が怖くて(※) ドンキーにスイッチを入れてもらった事があったのだが、教室で「何か」を見たドンキーは血相を変えて3階から飛び降りて逃げ帰り、以来その話はしなかったという。「今回も飛び降りても平気だと思ったんじゃないかな」としんみりモンちゃん。そんなバカのワケがないだろ!!


※フナの解剖の前日に死んだカツマタ君の幽霊が、夜の理科室に出るというウワサがあった。そんなに解剖したかったのか、カツマタ君!! この話は第二章で重要となってくる。


唐突に、当時空き地に何かを埋めた事をモンちゃんが思い出す。エライぞ、グーテンターク!! 善は急げでケンヂ、モンちゃん、ヨシツネは喪服のまま掘って掘って掘りまくり、蓋にあのマークが描かれた缶を掘り出した。この期に及んでもまだ当時の事を誰1人思い出せないボケ野郎ばかり。ピンク映画のポスターやチキンラーメンに混ざって、ケンヂが描いた鉄人28号そっくりの「原子りょくきょだいロボット」と「レザー(レーザー)銃」のイラスト。そして、缶の底にあった大きな布を取り出し、あのマークが大きく描かれた旗を広げた瞬間、ケンヂの脳裏に鮮明に記憶が蘇る。自分たちのシンボルであるこのマークをドンキーが布に描き、秘密基地に掲げたのだ。思い出したか、コンチクショー!!


サンフランシスコで謎の細菌による多数の死者が発生する。同窓会から数日後、ケンヂのコンビニにユキジ(常盤貴子) が現れ、互いを意識し合うぎこちない再会を果たす。常磐貴子のまっ白なセーターと巨乳に目が釘付けで、しばらく台詞を聞き逃したが、ユキジの友人で弁護士(ピンクの電話の都ちゃん) が被害者の依頼を受けている、新興宗教のシンボルマークを知り、秘密基地の仲間たちが何か知っているのではないかと、ケンヂを訪ねてきたというワケだ。いやいや、巨乳恐るべし。


ユキジはマークの事をよく覚えており、これを考えたのはオッチョだと断言。頭が良くて勇敢だった、ギョロ目のオッチョがこのマークを書いた時の事を思い出すケンヂ。そう言われてみると、どんどん思い出してきた。ユキジは数年前の新聞の切り抜きをケンヂに見せる。エリート商社マンだったオッチョはバンコクで消息を絶っていたのだ。ていうか、この記事をどうやって見つけたんだ。



アパートで全身から血を流して死んでいた、敷島教授のゼミの学生が発見される。ドンキーの奥さん(洞口依子) から、ドンキーが敷島教授のゼミにいる田村(ARATA) という元教え子の事で悩んでいたと聞いたケンヂは大学へ行き、敷島教授の娘と思われる人物が風俗で働いている事と、大学の掲示板の貼り紙で「ともだちコンサート」が開催される事を知る。田村は「そのマークまできたら、あと一歩だ」と謎の言葉を残し、ケンヂを振り切って行ってしまう。いやいや、そのマークっきゃ分かってないから。田村は、宗教団体教祖ピエール一文字(竹中直人。いつも通りの演技過剰) を刺し殺し、“絶交した”と報告する。
※補足。ともだちとピエール一文字は、以前に同じ宗教団体に属していたが対立。
 

定年を1週間後に控えたチョーさんが、“ともだち”と呼ばれる教祖への違和感を覚える自分の刑事の勘を信じ、密かに山さんを呼び出す。ビエール一文字が以前にいた宗教団体の関係者から、彼が仲違いをした男について調べる中で、ともだちの名前を突き止めていたのだ。声に出して言えというのに!! そして、小学校のアルバムでともだちの顔を確認。誰だか分かんないし!! 捜査を引き継ぐ事を約束してくれた山さんに、調べ上げたノートを託し安心したチョーさんは、孫の誕生パーティへ向かう途中、全身から血を吹き出して即死。「彼は知り過ぎた」と呟く山さんのTシャツには、あのマークが。


仲間たちに「神さま」と呼ばれる、未来を予知するホームレス(中村嘉葎雄) が、色々と大変な事になる未来と、それを防ぐ唯一の希望の男「ケンヂ」を予知夢でみる。瀕死の傷を負った男(遠藤憲一) がホームレスの根城へ現れ「ケンヂ」を探していると知った神さまは、仲間たちにコンビニの弁当を万引きさせ、ケンヂを男の元へ連れて行く。経営不振なのに10個も持ってきやがって。


やって来たヘナチョコな男が「ケンヂ」だと知った血だらけ男は激しく失望。自分が田村とともに「突き落とす」直前に、「ともだちは救世主ではない」と叫んだドンキーの言葉で、ケンヂに会うため「命がけであそこから抜け出してきた」と告白。ケンヂが細菌兵器を撒く計画を立てた張本人だと確認するため、サンフランシスコの次はどこかと問い詰める。「お前が書いたんだろ? よげんの書を」


悪の組織から地球の平和を守るために闘うという筋書きを空想していた少年ケンヂ。悪の組織とは何をするのか秘密基地で考えていたとき、オッチョが「細菌兵器をバラ撒く」と思いつき、ケンヂは駄菓子屋の近くの喫茶店「さんふらんしすこ」に決めたのだ。さんふらんしすこの隣には、ロンドンというスナックがあった。「その次に狙う場所は・・・ロンドンだ」とケンヂ。納得した血だらけ男は施設から持ち出してきた、ケンヂが描いた絵にそっくりのレーザー銃の試作品を渡し、ともだちを止めるように言い残し、肝心な事は全て言ったところで息を引き取る。コンビニに駆け戻ったケンヂが新聞を開く。ロンドンで細菌兵器が撒かれ死者が出ているという記事が載っていた。


ともだちコンサートの会場へ入ったケンヂは、ともだちの歌を連呼するバンド(ヴォーカルはミッチー) に熱狂する若者たちに恐怖し、ステージへ駆け上がり必死に訴える。ケンヂの前に、マーク入りのほっかむりで顔を隠し、さぞや息苦しかろうと思われる“ともだち”が宙に浮きながらゆっくりと降りてくる。上でずっと待ってたとは、大変だったに違いない。ケンヂは死んだ男から受け取ったレーザー銃を突きつけ正体を明かせと問い詰めるが、ともだちは「運命の子、カンナはどうしているか」と聞き返す。なんと!!


コンサート会場を追い出されたケンヂは、ウイルス学の書籍が本棚を埋めているキリコの部屋へ入り、引き出しの中から手紙を数通見つける。人の手紙を見ちゃいかん。姉に思いを寄せていた諸星(津田寛治) からの手紙に混じり、「あなたと私の目的は同じだ」という差出人の書かれていない手紙。封筒の中には、あのマークが書かれた紙が入っていた。またこれか!! 諸星は海外赴任が決まりキリコにプロポーズをするが、酒店を放っては行けないため断られ、その帰りに電車に飛び込み自殺をした、とケンヂの母が当時を振り返る。しかし、キリコは諸星の母(吉行和子) に、諸星は自ら死ぬような人間ではないと断言していた。※誰だか忘れたが、原作ではともだち信奉者がホームで押したと告白する場面あり。キリコは行かねーっつってんだから、何も殺さなくても。


サンフランシスコ、ロンドンに続き大阪で細菌兵器による死者が発生。大阪万博があったこの年、ケンヂは大阪を選んだ。自分が考えた「よげんの書」通りに実行される殺戮に困惑する恐怖の中、次が「空港爆破」だったと思い出す。成田空港で働くユキジを助けるため、タクシーで駆け付けたケンヂ。うまい具合にタクシーを降りた目の前にユキジがいたが、2人に向けて謎のてっぺんハゲ万城目胤舟(石橋蓮司) が言う。「君たちが子どもの頃、成田空港はあったかね? ケンヂくん」馴れ馴れしいんだよ、ハゲジジイ!! どうでもいいが、てっぺんハゲは何故にロン毛にしたがるか。


ショボイCGで羽田空港が爆破され、謎のてっぺんハゲ万城目の言葉に、カンナの身の危険を感じたケンヂはコンビニに急行。コンビニの中はともだち信奉者によって埋め尽くされ、ケンヂの母親から奪ったカンナを「運命の子」と崇めている真っ最中。敵がアホぞろいのおかげであっさりカンナを奪い返し、ユキジがコンビを組む麻薬探査犬ブルースリー(青3号) も加わり応戦。作戦に失敗した彼らは、リーダーの男に責任を押しつけ、ガソリンをぶっかけ火を放つ。火を付けるならコンビニの外でやれ!! 火だるまになったリーダーの男がのたうち回り、コンビニは火の海と化し、他の者たちは散り散りに逃走。瞬く間にコンビニは火に包まれる。


焼け落ちた店舗跡で立ちつくしていたケンヂは、背負っていたカンナが指差す方へ歩き出し、実家がまだ酒屋だった頃の庭に「よげんの書」を埋めた事を思い出す。花咲か爺さんか、カンナ!! コンビニの建物の基礎工事はどうなってたんだか、ヒジョーに浅いところに埋めてあって、あっという間に見つかった。ケンヂが「よげんの書」を開く。


20せいきの おわりに 悪のそしきが せかいせいふくに うごきだしました。
かれらはさいしょに おそろしい さいきんへいきで サンフランシスコと ロンドンを おそいました。


次にかれらが さいきんへいきをばらまいたのは 1970年、バンパクで有名な大阪です。
日本中がきょうふに ふるえあがりました。


そして悪のそしきの 次のねらいは羽田空港でした!!
東京はにげ場のない きょうふを あじわうこととなりました。


しかし、ほんとうのきょうふは これからなのです!!
世界めつぼうの のろしがあがり 
(なにも文章が書かれていないページに、3角屋根の建物がポキッと折れて煙がもくもくの絵)
そのときから、じんるいめつぼうの びょうよみがはじまったのです。


2000年12月31日!!
ズーン ズーンとおそろしい地なりとともに、ついにその きょだいなかげは、東京にすがたをあらわしました。
(秘密基地跡地に埋めた缶から出したページ) 原子りょくきょだいロボット!!
さいきんを ばらまきながら はかいのかぎりをつくす!!


はたして21せいきは くるのでしょうか!!
東京の・・・いや、世界のうんめいや いかに!!


そこに・・・9人の戦士がたちあがったのです!!
地球の平和のため、かれらはどうたたかうのでしょうか!!


ともだちマークを最後に、「よげんの書」はそこで終わっていた。


テロリストとして羽田空港爆破の汚名を着せられたケンヂは、神さまたちの助けを借りて地下道へ潜伏。バンコクで“ショーグン”の名で裏仕事をしていたオッチョは、ケンヂからの連絡を受け帰国。息子の墓(※)に毎年届くという元妻の話から、オッチョの居場所が分かったのだ。ケンヂは彼を地下へ連れて行き、てっとり早く状況を説明。てっぺんハゲ万城目は、あのマークをシンボルとする「友民党(ゆーみんとう)」党首と判明し、藤井隆山田花子とCM出演中。ケンヂの記憶の奥にこびりつく「ケンヂくん、遊びましょう」という声。秘密基地の仲間がオッチョ、マルオ、ヨシツネのまだ4人だった頃、仲間に入りたそうに周辺でいつもウロウロしていた、ハットリくんのお面を被った少年が誰だったのか、どうしても思い出せない。
※補足 仕事人間で家庭を顧みないオッチョを慕う幼い息子が、通行人とオッチョを間違え車道に飛び出し死亡した。


「このマークを俺たちの元に取り戻そう」と呼びかけるケンヂの元へ、仲間たちが集う。オッチョ、マルオ、ヨシツネ、フクベエ、危険な為誘わなかったが、マルオが家に残した地図を見てやってきたユキジの、6人が集結。秘密基地の9人の仲間だったケロヨンは新婚のため断り、コンチ(今回出番なし) も来ない。ドンキーと合わせて3人欠いた「9人の仲間たち」を埋めるため、ケンヂは史上最悪の双子ヤン坊・マー坊を仲間に誘う。誘うか? フツー。


IT事業で成功していた、痩せて面影のないヤン坊・マー坊(佐野史郎) は、テロリストであるケンヂ一派のアジトを当局へ通報。それみたことか!! 神さまの予知により寸でのところで逃げるが、大量の武器・弾薬を押収したとの偽の報道にケンヂらが憤る。てっぺんハゲ万城目の動向を探り“ともだち”の正体を突き止めようと考える彼らは、手分けして関係場所に張りつく。そして、三角屋根の建物がポキッと折れて煙がもくもくの、「地球滅亡ののろしが上がる」という予言の絵を眺めていたケンヂとオッチョが同時に思い出した瞬間、オッチョの目の前で国会議事堂がショボイCGで爆破される。これにより、友民党以外の議員が「全員」死亡した。


ケンヂは風俗店で働く敷島教授の娘ミカ(片瀬那奈) に会い、彼女を人質に教授が監禁されていると説明するが、言葉巧みに誘われ、ともだち信奉者に操られている彼女を説得する事が出来ない。ケンヂはミカから、2つの光る目を持つ黒い塊の写真を見せられる。「2000年12月、“アレ”が地下から出現する。ケ〜ンヂくん、遊びましょう」またそれか!!


晦日に何かか起こると確信するケンヂは、母親とともにカンナを山形へ避難させるが、赤ん坊の頃から「不思議な直感力」を持ち、ケンヂを慕うカンナは1人で電車を乗り継ぎ、東京へ舞い戻る。


2000年12月31日。東京に巨大なロボットが出現。ちなみに、鉄人28号は無理なので真っ黒いバボちゃん風。高層ビルの高さほどの真っ黒い球体から、マングローブの根のように布切れがダラダラと地上まで垂れ下がり、キュタピラで前進しては、足が着地する。シューッシューッと細菌を噴射し、浴びた者たちは間髪入れずに全身から血を噴出させ死亡した。


どこか近くでリモコンで操っている者がいると判断したオッチョらは、2人ずつ手分けして付近を捜索。オッチョとフクベエがビルの屋上でパソコンを操作していた、ハットリくんのお面をつけた男を発見。金網で近づけないオッチョの目の前で、フクベエとハットリくんお面男はパソコンの奪い合いの末、2人とも落下してしまう。オッチョはフクベエとハットリくんのお面男の死亡をケンヂに報告。しかし、ロボットは止まらない。


防毒マスクを装着したマルオの運転でケンヂはロボットの真下へ。中は空洞でロボットはハリボテの見かけ倒しだったと呆れる。ダイナマイトを詰め込んだリュックを背負ったケンヂは、球体から垂れ下がる布きれを頼りに上がっていくが、操縦席には人形が座っているだけ。ダイナマイトのタイマーをセットし終えたケンヂに、操縦席のスピーカーから呼びかける声が。ロボットの正面に太陽の塔を模した建造物がいつの間にか鎮座し、ハットリくんのお面をかぶったスーツ姿の男が右腕の上に立っている。どうやって登ったんだか。


爆発時刻が迫る中、“ともだち”がハットリくんのお面を外す。光が当たって観客には見えないようになっていた顔を見たケンヂが驚愕。「お前は・・・」で、ちゅどどどどどどどどどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!


ケンヂや“ともだち”どころか、東京が木っ端微塵に消し飛ぶようなスゴイ爆発が、ちゅどどどどどどどどどーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーん!!


2015年。街中に貼られた友民党のポスターをカンナ(平愛梨) が剥がす。
正義の味方が実は惨事を計画した張本人だったという漫画を書き、海ほたる刑務所へ収監された漫画家・角田(森山未來)が、独房の壁をスプーンで掘り進める“ショーグン”と名乗る男と言葉を交わす。第一章終わり。


※ヤマネ役の小日向文世が同窓会にいたらしい。見逃した。