名古屋へゴー!! 最終回編

先日、買い物客で混み合う某大型店でブラブラしていると、若い男性店員が「どちらか様〜どちらか様〜」と、通路の左右を確認しながら大声で呼んでいた。なんじゃそら!! 誰の事なんじゃそら!! 新たな店員言葉かそら!!


唐突に『どちらか様』とだけ呼ばれて、あ、私のこと? と、ピーンときて名乗り出た勘のいい客はいなかったようで、少し待ってもう1度呼んでいた。「どちらか様〜、先ほど○○の事をお尋ねになった、どちらか様〜?」という事らしい。そういう事か。って、分かるかよ!!


名古屋編続き。空のてっぺんは真っ青に晴れていたが、日は傾き、急に風が冷たくなってきたため、そろそろ帰りどきの3時頃かと思って時計を見ると、まだ午後1時。うっそ、1時? ていうか、さっき昼ご飯食べたばっかりで何言ってんだよってなもんだが、山の上のせいか、一気に寒くなった。この寒さは遭難するよ!! しないよ。


そんなワケで、じっくり見よう計画は寒さによりあっさり断念し、ササーッと病院、兵舎、移民住宅、蒸気機関車1号などを見て回り、パカパカ歩いている「乗り合い馬車」・・・ではなく、馬車道アイスの看板に吸い寄せられるように「馬車倶楽部」へ。寒いんじゃないのか!! いやー、アイスは別寒(べつさむ)だから。小倉アイスが240円。これがまあ、カチンコチンに凍っていて、プラスチックのスプーンじゃ歯が立たない。我慢出来ないので、両手で温めながら無理やりスプーンでガジガジ削って食べると、その辺で買えるタカナシのカップアイスだった。寒いぜ、チクショー!!


敷地中央を制覇し、今度は市電に乗って「正門の隣の隣3丁目」まで移動。どんな説明なんだ。えーと、明治村村内地図によれば、帝国ホテルのある敷地奥が5丁目、ぬるいよコンチクショーだった足浴がある敷地中央が4丁目、正門が1丁目で、まだ見ていないのが正門の隣2丁目と、正門の隣の隣3丁目。市電は4丁目と3丁目を結んでいる。


席は20人分くらいだが、満席となってもどんどん乗せ続け、こんなところで通勤電車のような120%の乗車率で発車。ガガガガガガガ、ガタガタガタ、ガタガタガタ、ガタガタガター、揺れる揺れる、この揺れで耳ん中が痒ー!! カユイ、カユイ、耳ん中が痒い、ウキー!! とサル化する直前に3丁目に到着。


3丁目は「明治の厠(男性用は陶器で作った手桶風。的を外しそう)」「菅島燈台付属官舎(重要文化財)」「西園寺公望別邸(誰だそりゃ)」「北里研究所本館(カビ臭くてたまらん)」など。


2丁目は突き当たりの「東山梨群役所(重要文化財/村長室)」までレンガ通りが続いており、「安田銀行会津支店(ハイカラ写真館)」で、ピアノの発表会みたいなレンタルドレスに着替えた女性が、モーレツ寒い日陰で写真を撮って貰っている側を通り抜け、「京都中井酒造(尾張茶寮)」で休憩。尾張名物(と、書いてある。ホントか!!)の、卵焼きにソースをかけて、たこせんべいで挟んだ「たません」1個200円を注文。味は、卵焼きとソースとたこせんべいを一緒に食べた味。そのまんまじゃん!!


そんなこんなで、やっと1丁目。ここは「札幌電話交換局(重要文化財)」「森鴎外夏目漱石住宅」「聖ヨハネ教会堂」「赤坂離宮」など。「大井牛肉店」にて、明治の調理法のままの牛鍋が食べられると言うので食べてみたかったが、料金は1人分で4千円と5千円の2種類だけ。なんで!! どうして!! 野菜とか漬物とかご飯とか要らないから、肉半分だけで千円にしてくんないかなぁ。ダメですか、そうですか。名残惜しいので写真だけでも撮ろうと店へ行くと、3時の時点で売り切れてた。ホントかよ!!


帰りのバスの時間を見て、あと30分ほど見て回り、3時半に明治村を出た。まだ明るいけど寒くて我慢出来ん。で、バスに乗ってから、チケット売場をボーッと見ていて知った。今の季節は午後4時で閉村なのだ。えー、閉まるの早いよー。いや、私は帰るけどね。


が、しかし、そんな事とは知らないカップルが、チケットを買おうと窓口へ行ってる。無理、無理、村営バスだって終わっちゃってるのに。声は聞こえなくても、あと30分で閉園ですよ? えええーーーー!! という分かりやすいリアクションをした後、小走りに中へ入って行った。入るの? えええー!! その後すぐにもう1組カップルが現れ、窓口で、あと30分で閉園ですよ、えええーーーー!! という、これまた分かりやすいリアクションをした後、入口の看板前で写真を1枚撮って帰って行った。お気の毒に。いやいや、行く前に調べとけよ!! 私もか。


足腰疲れ切り、一旦ホテルへ戻るのがめんどくさいので、そのまま夕食に行く事にした。場所は昨夜と同じ「伏見駅」から徒歩5分の「宮鍵(みやかぎ)」。午後の開店が夕方5時で、店の前に着いたのが5時。ぴったり!!


1階は座敷とテーブル席で、2階が鍋を注文した客用となっている。驚いた事に宴会客ではない人たちで、5時半には1階はほぼ満席になっていた。親子丼を注文。735円。親子丼はフツーに美味しかったが、やっぱり少し味が濃い。う巻き570円も味が濃く、添えてある大根おろしと合わせてちょうどいいくらい。もー、名古屋人ってば、こんなに肉が美味しいのに、味つけが濃すぎなんだよー。やきとりの塩530円は薄味で、皮パリパリ、旨味汁たっぷりの肉を堪能出来て、サイコーに美味しかった。感動〜。


2階客の注文はレジにいる女性に無線連絡するのだが、私が会計に行った時に、店の場所を尋ねる客からの電話が入ってしまい、2階からもオーダーが。レジの女性は、電話で説明しながら、オーダーは厨房へ、左手に電話、右手でレジを打ち、安かった気がして店を出て計算したが合っていた。聖徳太子か!!


ホテルへ戻ると禁煙室へ変更されていて、風呂は日曜日の夜も月曜日の朝も貸し切り状態。イヤッホー!! 月曜日の朝は、朝食を食べずに8時にチェックアウトして名古屋駅へ。名古屋七不思議その2!! 「名古屋のモーニングには、きしめん、うどん、お煎餅、などが付いてくる」と名古屋人が言っていたので、どうしても食べたかったのだ。ホントかよ!! 騙されてる? 私!!


残念ながら、そんな店は見つけられず、名古屋にはどこにでもあるという「コメダコーヒー」に入った。帰ってから名古屋人に聞いたが、駅の近くはないし、モーニングも美味しくないそう。くー、残念。コメダコーヒーは、飲み物を注文すると、モーニングセットがついてくるシステム。なんじゃそら!! ホントに? ホントに? 心配ながらもカフェオレ360円を注文すると、モーニングは付けますかと聞かれた。ホントだった。厚切りトースト1枚の半分とゆで卵が付いてくる。なんと!!


名古屋七不思議その3!! 名古屋の喫茶店には「小倉トースト」がある。何故に朝から小倉? いやいいけど。他にまだ食べていないのは「みそカツ」と「みそ煮込みうどん」と「きしめん」なんだけど、濃い味はもう食べたくないので、名古屋最後となる昼食は、マツザカヤのレストラン街にある、きしめんの店「よしだ」へ。


ここの麺は全てきしめんで、化学調味料を使っていない。どうでもいいが、店員たちの年齢層がえらい高く、何故かみんな化粧が濃かった。名古屋七不思議4!!
ここでは天ぷらを注文820円。きしめんは中華の伊麺のような、煮込みすぎくらいの、くたくたな食感が私好みで美味しかったけど、スープの塩味が強かった。くそー何故なのだ、名古屋!!


よく考えたら、この3日間ほとんど野菜を食べておらず、動物性タンパク質と炭水化物ばかり。野菜、野菜、モーレツに身体が野菜を求めてる。とにかく苦いやつ!! 名古屋での用事を終え、野菜、野菜、野菜が食べたいと思いながら地下街へ行き、地雷也の「天むす」(ひとくちサイズ5個630円)を買って夕方の新幹線に乗車。海老がプリプリで美味しい。・・・だー、また炭水化物買ってしまった。