IKEAにゴー!! 後編

IKEAに行ってくると父親に言うと「電話台を見て来てくれ」と頼まれた。そんなもんあるのか!? ていうか、以前、父親が組立てた小型のタンスは、何回も何回も何回も何回も引き出しの底が抜けて、直しても直しても直しても、直ってないじゃん!! という底抜けぶり。母親が完成している物を買おうと言っているのに聞きゃしない。もう、父ーちゃんと不器用な人には、組立てサービスのないIKEAは無理なんだって。止めとけ。つーか家族のためにも止めて。


で、2階をぶーらぶらしたが欲しいものはなく、取りあえず、引き出しを見ればいちいち開けて、ソファーや椅子を見ればいちいち座って、クッションやカーテンを見ればいちいち撫で回した。ラムのマットなど全く欲しくないのに、うひょー!! なほど気持ちよくて撫で撫で撫で撫で撫で撫で撫で撫で撫でまくり。買ってやれよ!!


家具はどうなんでしょう。センスがないのでいいか悪いか全く分からない。がー!! この小洒落た家具や収納棚や収納ボックスなどに、手持ちの物は入りきらんだろうという事だけは分かった。服も雑貨も本も趣味のモノも、あんまり持ってないし、という人なら、この雰囲気のまま暮らせそうだけど。


2階の最後は子供関連のコーナーで、他はほとんど人がいなかったのにここだけが「微混雑」。まー、30人くらい。79円のトンチンカンな形状のマスコット(っていうの? 布の中に綿が詰まってるやつ)や、280円のクマのぬいぐるみなど大人気。姉が甥や姪と訪れた時には、マトリョーシカを見て凄く欲しがったそうだ(ちなみに却下)。ホントに欲しいのか!? みんな冷静になれ!!


そんなこんなで気が済んだので1階へ。下りは階段のみで、手摺がリアルじゃないヘビになっていてカワイイ。1階は2階のショールームに展示されていた小物やマット類、カーテン、照明などの他に、50円のカップ(新聞チラシに載ってた。同じものがニトリのチラシに49円)、99円の靴べら(これも大人気。ホントに欲しいのか!?)、150円の壁掛け時計、食器洗いブラシ、キッチンハサミ、まな板などがズラズラズラズラズラーーーーーーーーーーーーー。いやいやいや、ものスゴイ数!! 商品数の多さに頭もクラクラだ。


ヘンテコ、じゃなくてお洒落なデザインで安い訳でもない2階の家具ではテンション下がってた私も、雑貨コーナーの100円や500円の日常価格になった途端、モーレツに張り切りだした。キッチン用品ならカラフル〜なデザインも楽しく、せっかく来たんだし〜とか、どうせ使うもんだし〜などと、なんだかんだで買っちゃいそう。いかんいかん冷静になれ、私!!


園芸品コーナーは、ベンジャミンなどが大型園芸店と同じくらいの値段で、多少は安いが激安というほどでもなく、あまり大きなものはなかった。ミリオンバンブーは20センチが140円、先端クルクル50センチが340円。手頃価格の小洒落た花器がいっぱいあった。


雑貨コーナーを抜けると、家具のピックアップコーナー。ここがスゴイ。何がスゴイって、バカ高い天井まで棚で埋め尽くされていて、大きな箱から小さな箱までびっしり埋め尽くされている。いやもう、自分が小人になったような圧迫感。デカッ!! スゴッ!! そこを抜けるとレジコーナー。ガラガラですぐに会計出来た。袋は別売りなので持参するように。大紙袋が20円、大ビニールバッグが70円。ざざーーーっと見て回ってちょうど1時間。足腰弱った根性なしには1時間が限界だ。


疲れたのでレジを出たところにあるビストロで休憩。先に食券を買うシステム。ていうか、こんだけ洒落た家具や雑貨を並べているのに、食券と聞いただけでいきなり貧乏くさい。しかも3台しかないので、土日祝は大層並ぶに違いない。


メニューはホットドリンク、コールドドリンク、ホットドッグの3種類だけで全て100円。空の紙コップを渡されて飲み放題。飲み放題と聞きゃー、煮詰まって酸っぱくて美味しくないコーヒーなのに、2杯飲んでしまう貧乏人の哀しい性。ホットドックは、牛の乳絞りのようにぶら下がっている、巨大なケチャップとマスタードを自分で乗せる。はっきり言って全然美味しくないが、食べられないほどマズくはなく、100円だからしょうがないかと納得できる程度の、腹も減ってないのにわざわざ食べる事はないけど、今度行ったらまた食べるかも、という味。全然分からん!!


この日、私が買ったものは、ワッフル生地の鍋敷き2枚組150円、メモ用紙入れメモ用紙付き290円、紙製のビデオボックス2個組790円の3点。興奮したわりに買ったものはチンケだけど、色々売っているので見ているだけで楽しかった。そうそう、ちゃんと見てないけど電話台は無かった模様。いやー良かった、良かった。