温泉・足湯編

手足が冷蔵庫から出したばかりの、生肉のようになる、冷え性にはツライ季節がやってきた。暖冬だというのに、我ながら冷たくてしょうがないので、ほどよく茹でてこようと、先週末、温泉に行ってきた。

町田の『いこいの湯』に浸かり、茹でダコを経験して以来(と、いっても行ったのは3回)、すっかり源泉かけ流し温泉ブームがきており、近場でかけ流し温泉宿に1泊しようと検索したところ、秩父か湯河原が行きやすく、交通費も安い。

早速、湯河原の某旅館に宿泊した人のコメントを読んでみる。えーと、ボロ・・・じゃなくて古い、トイレが和式でツライ、料理は天ぷらが揚げたてじゃないが美味しい、朝食にコーヒーがつくので嬉しいが、素泊まりにはつかない、などなど概ね好意的のようだ。ホントか。取りあえず目的は風呂だし、料金以外はバスタオルとドライヤーさえあればボロでも構やしないので、今回はここに決定。いやいや、ボロとは書いてないって。

せっかくなので、立川から→南武線登戸駅」乗り換え→小田急線・急行「小田原駅」で途中下車し“小田原城”に寄ってみた。関係ないが、小田原駅のトイレの紙は、駅のトイレには驚きの柔らかさだ。で、ここまでの2時間弱で腹ヘリコプターとなり、駅前の鈴廣で試食しようと勢いよく店に入ると、なんてこった、なにも無い。しょうがないので(?)そのままの勢いで店から出て、腹を空かせながらブラブラと歩くこと数分、城址公園に到着。案内図を見てみると、なんと動物園があるらしい。何故に小田原城の隣に動物園。ホントか。ま、動物園ったって、「にわとり」と「うさぎ」くらいのもんだろうと見に行くと「烏骨鶏」と「孔雀」だった。惜しいっ。

が、しかーし!! そんな小バカにした私の態度をパオーンと一撃、なんと象が1頭いるではないか!! 私が悪かった、ここは動物園ですっ!! しかし、こんなショボくれた・・・失礼、エサ代もままならないような公園に象がいるとは。入場料がないだけに、象1頭以外はリスザルやフラミンゴなどの小さいもの揃い。象はケツばかり見せた後、すぐに象舎に引っ込んでしまったのだが、ふと「なんか、クサッ!!」と思ってふり返ると、象が出てきていた。恐るべし、ウンコしてなくてもキョーレツな象臭!!

ブラブラと天守閣と見聞館(共通券600円)を見学し、持参したおせんべいとバナナを食って遠足終わり。近くの店で昼食を済ませると小田原駅へと戻り、再び小田急線で10分、「湯河原駅」に到着。

これから温泉で泊まりだというのに、徒歩3kmほどの場所にある『独歩の湯』という足湯施設に行くため張り切って歩き出した・・・のは最初だけ。これがもう、3kmというビミョーな距離が結構遠くて、足腰フラフラ、汗だくだく、多分、足も臭いに違いない。

独歩の湯は、それぞれ効能がある小さく浅い『癒しの泉』が9つあり、1つずつ違った湯底の刺激で足裏をマッサージ出来る。嬉しい事にロッカーは返却方式のタダ!! タオルは100円なので、持参すれば入場料の300円しかかからない。お湯はぬるく、刺激も甘いので今ひとつもの足りないが、足裏をぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりぐりしただけでも、3km歩いた分のふくらはぎの疲れが取れすっきり。時間制限もなく、お得な施設だと思う。更にレストハウス2Fにある足マッサージルームにて、マッサージ師のオバちゃんに15分間1000円で揉みまくってもらい極楽極楽、足が軽い軽い。なんたって、足湯した後だから、足も臭くない!!

足を揉んでもらいながら、泊まる旅館について話を聞くと「あー、あそこは坂が急で車は大変だよ〜」と恐ろしいお言葉。私は歩きだが、せっかく足が軽くなったってのに、ホントかよ!!
ホントでした。旅館の看板を見つけ角を曲がると、まさに信じられないキョーレツな上り坂。しかも、メチャクチャ道が狭く、途中でカクンと右折する。これは車で来た人は大変だろうて。いやもう、歩いたって大変だ。気が遠くなったところで、旅館編は次回。