紀伊半島01 総集編

7月のカレンダーをめくるまで気づかなかった。今年の9月は祝日の赤いラインがドーンと続いて真っ赤っ赤。うっそ、いつの間に!もはや、何の祝日なのかすら思い出せないけど、イチ、ニ、サン、シ・・・5連休。イチ、ニ、サン、シ・・・5連休!そんなことなら間の木金も休んで、ゴー、ロク、ナナ、ハチ・・・9連休。ゴー、ロク、ナナ、ハチ・・・9連休!


と、いうワケで、シルバーウィークに引っ掛けて、熊野古道高野山へ8日間旅行してきましたー。パフパフー!


■旅程 (電車=== バス→→ 歩き〜〜)
1日目 9/19(土) 08:00東京駅発のぞみ155号===09:54名古屋駅着・10:01発ワイドビュー南紀===13:59紀伊勝浦駅着/勝浦温泉泊
2日目 9/20(日) 06:45勝浦駅→→那智駅〜〜補陀洛三寺〜〜那智駅→→07:44大門坂〜〜2.5km熊野那智大社青岸渡寺那智の滝 11:05那智山→→那智駅→→権現前〜〜熊野速玉大社〜〜新宮駅昼食 15:55新宮駅→→17:04湯の峰温泉/湯の峰温泉
3日目 9/21(月) 08:41湯峰温泉バス停→→09:42滝尻バス停[熊野古道・中辺路]滝尻王子〜〜12:45高原熊野神社3.7km(休憩)・13:26栗栖川バス停→→13:39牛馬童子口バス停〜〜14:00牛馬童子像〜〜近露王子0.5km・16:05近露王子バス停→→16:38湯峰温泉バス停/湯の峰温泉
4日目 9/22(火) 08:16湯峰温泉バス停→→08:48発心門バス停[熊野古道・中辺路]発心門王子〜〜11:00頃熊野本宮大社6.9km・12:40大斎原〜14:10熊野本宮大社→→14:16湯峰温泉バス停/湯の峰温泉
5日目 9/23(水) 06:11湯峰温泉バス停→→08:00紀伊田辺駅・08:45→→10:02龍神温泉着・日帰り温泉 14:27龍神温泉→→16:23千手院橋バス停 /高野山
6日目 9/24(木) 終日高野山観光 金剛峯寺〜壇上伽藍〜昼食〜金剛峯寺〜大門〜徳川家霊台/高野山
7日目 9/25(金) 終日高野山観光 大師教会〜金剛峯寺〜壇上剛峯〜蓮華定院〜女人堂〜一の橋〜中の橋〜弘法大師御廟〜奥の院〜昼食〜刈萱堂〜霊宝館/高野山
8日目 9/26(土) 大師教会〜金剛峯寺〜壇上伽藍→高野山駅・昼食 11:59高野山駅発==ケーブル==12:04極楽橋駅着・12:09南海電鉄「天空」===14:02なんば駅着・14:11発===15:03新大阪駅発のぞみ30号===17:33東京駅着


■旅費 109,490円 
往路 立川→東京→名古屋→紀伊勝浦 (新乗)10,120円、(特指)4,830円+1,760円=6,590円 16,710円
復路 高野山→なんば→新大阪→東京→立川 天空1,260円+(指)510円 (新乗)9,290円+(特指)5,700円=14,990円 16,760円
紀伊勝浦(素泊まり) 2,600円
湯の峰温泉(素泊まり) 4,300×3泊=12,900円
高野山(素泊まり1泊、2食つき2泊) 9,710円+8,640+5,940=24,290円
熊野交通フリーきっぷ バス3,000円
龍神バス 4,980円
湯の峰温泉龍神温泉高野山 バス6,670円
湯の峰温泉 薬湯390円×2、一般湯250円、1日券610円 1,640円
勝浦温泉日帰り温泉 1,000円
龍神温泉日帰り温泉 700円
那智山の諸々で 1,000円
熊野速玉大社神宝館 500円
高野山拝観料 2,200円
食事代ざっくり 14,000円
ビニール傘 540円


■旅の目的は、うっすら聞きかじりの世界遺産をゆるゆる観光で!
1)「温泉」紀伊半島の温泉ってどこだっけ? 失礼!あちこち温泉だらけでした。湯の峰温泉には世界遺産で唯一入湯できる温泉が・・・あったけど人気で3日間の滞在でも入れず。チクショー!
2)「熊野三山」山ばっかり3つも行くのもどうかなー。ていうかロープウェイとかある? と検索。うっそ、熊野三山は山じゃなかった(バカ)。
3)「熊野古道」。参詣道の総延長は300kmキロ超となるびっくり広範囲。30kmくらいの1本道だと思っていた。一桁ちがう!
4)「那智山」大木くぐるのに300円、滝の飛沫が掛かる御滝拝所は300円。霊験あらたかなちょこちょこ課金方式に1,000円使う。
5)「高野山」俗世間とは違う浄域みたいな期待がアレレ? 寺院が多い以外は駅前商店街のような便利さで。宿坊快適、精進料理うまー!


■8日間の旅を終えて印象に残ったこと。
今回の旅で利用した温泉・浴場7か所のカランの水が超冷たく、お湯は熱湯か!くらい熱かったこと。熊野古道よりも高野山よりも印象に残っているのがソレか!


紀伊半島の浴場が「超熱・超冷方式」なのかは分からないけど、ここまで熱いお湯が出るのは初めて。60度〜65度くらいありそう。私の頼りない記憶にある限りでは、蛇口近くの温度つまみで調節するか、ちょっと熱く感じる程度のお湯しか出ない施設がほとんどなので衝撃的。


蛇口がかなり熱くなっているので、ここで危険を察知して水と一緒に出さないと、電気ショックならぬお湯ショック間違いなし!私はうっかりお湯に手を入れて、風呂の椅子から尻が浮きかけた。


■交通

熊野本宮大社へ向かう熊野古道・中辺路の出発点となるのは、JR紀伊田辺駅。大阪方面から高野山へ向かうと運賃割引がある。シルバーウィーク前半の宿坊がどうにも予約できず、高野山は連休後半にした。新幹線と特急で紀伊勝浦駅へ行き、熊野三山那智の滝熊野古道中辺路→龍神温泉高野山の順で路線バスで移動。


■温泉
日本で初めて源泉かけ流し温泉宣言をした「十津川村」で1泊計画断念。
奈良県の最南端に位置する日本一大きく広い村「十津川村」。シルバーウィーク期間中でも、1泊3千円台の素泊まり宿が空いていた。熊野本宮大社から路線バスが出ているので、個人客でも行きやすい。熊野古道小辺路を少し歩いて十津川村で一泊、バスと電車で高野山へ行く流れが色々と楽しそう。


ところが!十津川村は数年前の台風でも甚大な被害にあった豪雨地帯。今年も長雨による落石で国道が不通となり、唯一の公共交通機関の路線バスが運休中。熊野本宮大社方面からは行く事ができない(マイカーは迂回路あり)。その国道しかないのか!その国道しかなかった。念のため村役場に電話してみる。その国道しかないのか!その国道しかなかった。チクショー!復旧は10月中旬予定との事なので諦めて違う温泉へ変更。それから数日後のシルバーウィーク直前の17日、片側運行で通行止めが解除される。なぬー!


旅のお話と共に読書コーナー。十津川といえば十津川警部

十津川警部 十津川村 天誅殺人事件 (小学館文庫)

十津川警部 十津川村 天誅殺人事件 (小学館文庫)


日本三美人の湯「龍神村」で1泊計画断念、日帰り温泉に変更。
十津川温泉とは国道が違う龍神温泉へ計画変更。龍神温泉はおよそ1300年前に役行者が見出し、その100年後に弘法大師が難蛇龍王のお告げによって温泉を開いたとされる。難蛇龍王は頭の上に龍を乗っけてる風雨を司る神。近所のよしみで十津川村の雨も管理して欲しい。


龍神温泉も1泊4千円の素泊まり宿が空室あり。熊野本宮大社方面から路線バスはないものの、紀伊田辺駅から行くバスは本数は少ないものの毎日運行してる。コレだ!ところが、龍神村から高野山へ行く路線バスが土日祝日しか運行していない。シルバーウィーク期間中の平日も運休日。行けば戻るしかなく、とんでもなく遠回り。地図では近いのに! 1日2便の路線バスに合わせて日帰り温泉に変更。龍神村で4時間滞在して日帰り温泉、最終のバスで高野山へ向かう。


■「高野・熊野・白浜アクセスバス」
http://www.wakayama-kanko.or.jp/information/wp-content/uploads/2015/04/20150406_1.pdf
熊野本宮大社高野山を移動するだけなら、安くて早くて路線バスより断然快適(駐車場で見た)。土日祝のみ運行、4,000円。龍神村で1時間の休憩があれば、このバスを利用したかった。


熊野三山
熊野三山と総称されるのは、1.熊野本宮大社、2.熊野速玉大社、3.熊野那智大社、4.青岸渡寺、5.補陀洛山寺からなる三社二寺。いやもう、山じゃないし!5つだし!本宮の神と新宮の神と那智の神を熊野三所権現というそうだ。


別個の神社だったが同じ神を祀り合うようになり、熊野三山として一体化。青岸渡寺と補陀洛山寺は那智一山のうちに含まれる。新宮駅近くに2番、那智駅近くに5番、1.3.4番が那智山にあり、熊野古道中辺路によって相互に結ばれている。路線バスで5箇所を軽く見て回って半日くらい。


熊野古道、どう行く? どう歩く? どう泊まる?
旅行前は「熊野古道世界遺産だよねー?」くらいに思っていた。平成16年に世界遺産に登録されたのは、『紀伊山地の霊場と参詣道』とのこと。って、どこの事だ!



『熊野参詣道(熊野古道)』はその一部で、他に高野山への主要な参詣道として利用された『高野山町石道』、吉野・大峯と熊野三山を結ぶ修験者の修行の道『大峯奥駈道』の3つの参詣道と、『熊野三山』『高野山』『吉野・大峯』の3つの霊場で構成。ひっくるめて登録資産の総面積が約500ヘクタールのビックリ広範囲。参詣道(巡礼道)の総延長は300kmキロ超となる。なんと!


どこを歩けばいいのか分からないので本を購入。

熊野古道をあるく (大人の遠足BOOK)

熊野古道をあるく (大人の遠足BOOK)

全体をざっくりと把握するのにお役立ちの1冊。この本だけでは全然観光できないので、食事とか喫茶とか、方向音痴の人がグルグル回して見なくても分かる地図などは、観光協会の公式サイトが詳しくて分かりやすい。


田辺市熊野ツーリズムビューロー
http://www.tb-kumano.jp/kumanokodo/

観光客の定番コース、熊野古道中辺路をちょっと歩く。


高野山
一番安い宿坊の素泊まりは6千円弱とお手頃価格。コンビニも3件あるので素泊まりでも全く問題なし。飲食店の閉店時間が17時頃と早いので、日中のうちに確認で。今回の3日間の滞在で感じたのは、天候の急変と気温の変化が大きかったこと。大雨でガックリきている間に晴れて、快晴から霧の真っ白けになった時には幻想的で素敵ー!半袖からダウンジャケットくらい必要になる。食事休憩を含む観光時間の目安は、5時間の滞在でメイン3か所に絞って軽く。早朝から夕刻でプラス2か所くらい、1泊すれば一通り見て回れそう。


湯の峰温泉の飲食事情。
1) 温泉街の中心にあるテーブル席4つの小さな店。うどんと親子丼を食べた。この店でテイクアウトできるものは、めはり寿司(高菜の漬物でご飯をくるんだもの)とゆで卵。これも2回買う。生卵は2個で100円。


2) 「湯胸茶屋」東光寺の境内にある茶店湯の峰温泉の湯で淹れた珈琲など。08:00〜17:30。閉店時間が早くて行けずじまい。


3) 食事できます営業中の看板と暖簾の出ている某民宿。お客は1組か2組くらいで店内ガラ空き。毎日行ってみるが毎日断られる。なんでだ!いつなら食事ができるのか尋ねてみるが「分からない。」と断られる。他人事かよ!


4) 1坪ほどの小売店。3日間の滞在中の夕方以降で1度だけ営業していた(日中不明)。急いでリンゴとビスケットと生卵2個とLL牛乳を買いこむ。ていうか、その生卵はいつのだ!生卵は源泉で自由にゆで卵にできて観光客に人気なので多分大丈夫。一応、カチンコチンに茹でた。生卵は2個で70円。


3日間の素泊まりなのに呑気に到着後、古道歩きに持っていく昼食を買う店がなかった。観光地なのに!辛うじて飲食店が2軒あるので食事は出来る。朝と昼食は鉄道の駅で購入されたし。古道に店は無いと思うくらいで。湯の峰温泉で居合わせたドイツ人観光客は、ヤマ◯キの6枚切り食パンをモリモリ食べていた。食パンだけ!


■中辺路の食事事情
牛馬童子バス停にショボイ道の駅があって、かんたんメニューの食事処が一箇所。近露王子には喫茶店が1軒あり。発心門王子から熊野本宮大社の間は古道か畑。無人販売所を見かける度にすっ飛んでいくがほぼ梅干し。唾液がキューッと出るだけ。熊野本宮大社近辺はほとんどなかった。


■服装
8日間同じ服なので、熊野古道では派手に転ばないように慎重に歩く。古道を抜けた途端に気が緩み、わずかな段差ですっ転んだ。年寄りか!



靴はジャングルモック。脱げにくいのに脱ぎ履き簡単でお気に入り。購入はいつもより0.5cm大きいサイズで。


mont-bellの吸水速乾Tシャツウイックロンシリーズ。びっしょり汗をかいても、歩いているうちに乾いてサラサラ。ユ◯クロのドライTシャツとは、コンニャクと凍り豆腐くらい違う!洗濯する予定の旅にお勧め。


■mont-bell吸水速乾タオル中と小

タオルのない素泊まり宿には必須の1枚。mont-bellの別の吸水速乾タオルも持っているけど、これは衝撃的なほどびっくり小さい。水分を吸収しそうにない滑らかな生地で、タオルというよりメガネ拭きのような肌触り。これで拭いて拭いて拭いて絞って全身拭ける。ズボンのポケットに入ってる感が全然ない。あまりの存在感のなさに、ポケットから落として無くしてしまった。チクショー!


 
脅威の超軽量。



■旅の荷物

左上から、mont-bell帽子、衣類、mont-bellレインウエア、mont-bell水筒に500mlの水、クリアファイル
中段、ノート、4色ボールペン、ライト、アイマスク、耳栓、酔い止め薬7包、点眼薬2種、トクホン40枚、ウェットティッシュティッシュ
下段、1日使い捨てソフトコンタクトレンズ7日分、メガネ、お風呂用メガネ、サングラス、石鹸(洗顔・洗髪・身体洗い・洗濯)、口紅、日焼け止め、くし、mont-bell吸水速乾タオル中と小、歯ブラシ、歯磨き粉5g×3、洗口液7ml×3、フロス、歯間ブラシ、エコバッグ


リュックの残りのスペースはあとわずか。旅のおやつか折り畳み傘のどちらかしか入らない。どうする!いやいや、おやつは持っていかないと。傘はレインウエアがあるからいいや。紀伊半島を旅するのに傘を持たないってどんだけ素人だよ!くらい雨が多い所みたい。高野山での土砂降りに観念してビニール傘を買う。



mont-bellのZERO POINTで25L。背中と尻の当たり所が自分好みで歩きやすい。


■旅のおやつ

ゼスプリキウイキャンディー(レモネードのような甘酸っぱい味で絶賛美味しい)、森永ラムネ2個、ジューCカラーボールソーダ6個。途中で足りなくなって、VC3000+タブレットブルーベリー味を買う。ロッテのブルーベリーガムの味がずっと続いてるみたいにしつこいので、やんわり味好きの人は用心されたし。