バスツアーで小原温泉へゴー!! 最終回 散策篇

3日目は6時に起床。チェックアウトは10時。温泉に入って、朝食を食べて、部屋のバスタオルは借りたまま(使用後にフロントへ返せば良い)9時にチェックアウトし、用意された待合室へ荷物を置いて外出。待合室には、お茶と水が用意されている。


白石川沿いの自然遊歩道「小原渓谷」の散策へ。地図によれば、所要時間45分、危険箇所は3箇所とのこと。3箇所ってどこだ。途中に足湯があるようなので手拭いを持参。でっかい蛾からちっさい虫まで、我先にと頭目掛けて集まってくる為、激しく手を振り回して追い払うも効果無し。もはや、怪しい踊りを踊っている人のよう。おまけに虫が唇のグロスに張りついてくる。ペッペッ、ハエ取り唇かよ!!


道幅は1番狭いところで30センチくらい。山から水がチョロチョロと流れてきており、滑りそうな所はあったものの、特に危険はなくサンダルだったけど問題なかった。ていうか、1番の危険は足湯。何しろモーレツに汚く、表面は虫だらけ。浸かれるかよ!! そうは言っても2度とこの温泉に来る事はないだろうし、と意を決して指先だけ入れてみたら、これまた危険なくらい熱かった。


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地図には3カ所の噴温孔があるようだったが、気がついたのは2カ所

しばらく歩くと2箇所目の足浴場が。ここのはそれほど虫が浮いておらず、あ? 入れるかも? と指先を入れてみたがやはり熱くて無理。遊歩道の終点には、小さな「赤松沢大滝」とたいこ橋。ゆっくり歩いて、片道25分くらいだった。


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シャドーボクシングの如く虫を追い払いながら元来た道を戻り、昨日も入った「かつらの湯」へ。この時も女風呂は誰も入っておらずとても静か。11時前に旅館へ戻り待合室へ入ると、ツアー客が10人くらい寝転がっていた。同じくかつらの湯から戻ってきた1人参加のオヤジAが、オヤジBとおしゃべりしてる。


オヤジB「あすこの風呂行ったんだ? 俺は面倒だからここのに入ったよ。どうだった?」
オヤジA「ああ、あっちのアレはアチー、なんてね。気持ちいいよ」
オヤジB「熱いのか。熱いのは俺はイヤだよ」


・・・話が通じてるよ!!


待合室に20人くらい集まった頃、小事件勃発。オヤジの1人が「俺の靴がなくなった」と騒ぎ出した。バッグ紛失未遂事件に続き、靴紛失事件か!! 靴紛失オヤジの奥さんが「そんな訳ないじゃな〜い。ちゃんと探したの?」と気にも留めてない。これにカチンときた靴紛失オヤジが「誰か俺の靴を履いていったんだ」と従業員を呼びつける勢い。同じツアーの人しかこの部屋を利用していないので、少し待ってみようと奥さんがなだめるも怒りは収まらず、犯人を探しにテレビとソファがあるロビーへ向かう。


と、すぐに見つかった。間違えたのはなんとツアーのオバちゃん。2人とも黒い紐靴で形は似ているものの、サイズが全然ちがう。これを間違えるとは、ホントかよオバちゃんだ。


間違えたオバちゃんが「ほら〜。似ているでしょ? 」あはははと呑気に笑う。お前が言うか!! すかさず靴紛失オヤジが「全然似てねえよ」とブチギレてた。いくら何でも、これだけサイズが違えば気付くだろうよ。その後、私が待合室の前のトイレに入っていると、外で「私のスリッパがないわ」とオバちゃんの声。今度はスリッパか。大丈夫か、みんな。しっかりしようよ。もう1人いたオバちゃんが「トイレに入ってる人が履いてっちゃったわよ」と教えてる。・・・もしかして、私の事ですか!! すみません、すみません。トイレのスリッパだと思って、ツアーのオバちゃんのスリッパを履いてました。


12時に注文していた昼食が運ばれてくる。私は山菜うーめん食べた。またうーめんか!! 1人参加オヤジAと、先ほどのオヤジBの深遠な会話がまだ続いている。


オヤジB「蕎麦を噛まないって奴いるよな。ありゃ通ぶってるだけだな」
オヤジA「俺は蕎麦は噛まない」
オヤジB「頭がおかしいんだな」


注: 2人は初対面です


オヤジB「それじゃ味なんて分からないだろう」ズケズケ物を言う人らしい
オヤジA「違う、違う。のどごしで味わうんだよ」
オヤジB「それが通ぶってるって言うんだよ。喉で味が分かるのかよ」
オヤジA「確かに味は分からない」分かんないのかよ!!


オヤジB「俺はオナラが出る薬を飲んでいる」一瞬にして、蕎麦からオナラへ話は移行
オヤジA「俺は1日3回は大便が出る」出過ぎだよ
オヤジB「蕎麦を噛まねぇからだよ」それだけじゃないと思う


オヤジA「俺は身長175センチで体重はずっと65キロ。痩せ過ぎなんだよ」
オヤジB「蕎麦を噛まねぇからだよ」よっぽど、蕎麦は噛ませたいらしい


オヤジB「ちゃんとご飯とか噛まなくちゃ消化に悪いよ」たまに、まともな事を言う
オヤジA「うーん。うどんは無理だな」そりゃそうだろう
オヤジB「俺は何でも50回は噛むぞ」
オヤジA「蕎麦は口の中で無くなっちゃうだろ」
オヤジB「無くなったって噛むんだよ」もう、負けず嫌いなんだから


オヤジB「温泉に何べんも入る人いるよな。よっぽど好きなんだな。温泉バカって奴だな」またも地雷を踏む男
オヤジA「俺は8ぺん入ったよ」温泉バカがいました


オヤジB「俺は胃腸が弱いから、よく噛んで食べてる」その話はさっき終わったよ
オヤジA「俺は8ぺん入ったよ」聞いてなかったみたいなので、もう1回言ってみました
オヤジB「8回も? 頭おかしいんじゃないか」また言っちゃったよ、この人
オヤジA「トイレに起きる度に入ったんだよ。昨夜は11時と4時。それと朝とさっき」入り過ぎだよ

オヤジA「俺は身長173センチで体重はずっと65キロ。痩せ過ぎなんだよな」さっきから身長が2センチ縮んでいますよ
オヤジB「蕎麦を噛まねぇからだよ」


この不毛な会話は20分周期で繰り返されるのでした。それをメモしている私も相当なヒマ人なんだが。
14時20分に旅館を出発し、14時40分に初日と同じ磐梯白石カステラ店へ到着。鎌先温泉組と合流。安積SAと羽生SAでトイレ休憩し、20時20分に立川に到着。少し渋滞はあったものの、ほぼ予定時刻でした。終わり。