バスツアーで小原温泉へゴー!! 3 プチ観光篇

小原温泉には旅館とホテルが数軒あるだけで(見た感じでは4軒)、旅館の外で買えるものは、3日間の滞在中には補充がなかった「飲料の自動販売機」のみ。山、川、旅館、市営の岩風呂、民家、畑、自販機、以上なのだ。ちょっと菓子パンでも〜どころか、ガム1個買えない。何も〜ない春です〜♪ by襟裳岬が脳内リフレイン状態。




こんなに涼しそう。なのに、猛烈に暑い


牛か?


旅館の売店で何か買おうにも、食品は土産用の箱菓子とアイスクリームくらいしか置いてない。飲料も自販機以外には5種類くらい。品揃いに気合いが入っていたのは「黒・花・赤・黄色」など、凄い配色の洋服コーナーで、凡人を寄せ付けない怪しげなオーラを放出していた。ツアーには昼食がついていないので、外出予定のない人は前日の20時までに注文する。うーめんと蕎麦は温冷の2タイプと、カレーの全5種。迷うー。




寝間着なのか、普段着なのか、はたまたお洒落着なのか


風呂、昼寝、夕食、風呂、就寝、で、2日目の朝。風呂に入ってから朝食ブッフェ会場へ。7時半からなので、ちょっと遠慮がちに7時25分に行くと、既に50人くらいがモリモリ食べていた。2日目は丸1日時間があるので、旅館の昼食は申し込まず、近場で唯一の観光施設「白石城」へ行くため、バスで白石駅へ出た。距離は8kmで約15分、420円。バス停までは歩いて3分くらい。バスは1日6便で8時55分のバスを利用。乗り遅れたら1時間以上バスが来ないので早めに行くと、同じツアーの人が7人いた。みんな20分以上前に着いている。




時間きっかり


白石城は駅からまっすぐ歩いて10分くらい。伊達政宗の軍師で白石出身の「片倉小十郎プロジェクト」の一環として、商店街に顔出し看板が2箇所、イラストが描かれたタクシーやバスが走っている。


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穴が小さい


ところで、この日は日向が38度、日陰が33度くらい。白石城へ辿り着く迄に、汗がだくだく滴り落ちるほどの暑いぜコンチクショーで、通り道にあった「壽丸(すまる)屋敷」に避難。紙問屋などを営んでいた豪商・渡辺家の屋敷で、こんなに広くちゃ掃除が大変そうだ、と思う和洋折衷の造り。店蔵が明治中期頃、母屋と金庫蔵は大正12年(1923)、門が明治の終わり頃もしくは大正初期につくられのちに修復。入口に40の見所が書かれた案内あり。わざわざ行くほどの事はないけど、見学は無料なので白石城へ行く通りすがりにどうぞ、という感じ。


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白石城の近くの道は「城来路(シルクロード)」と名が付いていた。言わない方がいいよ。天守閣300円、武家屋敷200円、3Dシアター(2作品)300円で、3Dシアターの共通券が600円(2作鑑賞の場合は別料金)。白石城歴史探訪ミュージアム1階食堂の、ゴマのソフトクリームがお勧め。ゴマの味がしっかり出ていて美味しい。


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共通券を買ったものの、暑さですっかりどうでも良くなり、武家屋敷には行かず駅へ戻る。うーめんの店が16軒紹介された、うーめんマップが置いてあり、カレーうーめんとかラーメン風うーめん「ラ・うーめん」とか、うーめんは迷走している模様。めんどくさくなって駅前「元祖白石うーめん処なかじま」で天ぷらうーめんを注文。やっぱり油もんがないと食べた気がしない。夕方のバスまで観光する予定が、13時43分のバスで旅館へ戻り、昼寝。




天ぷらは揚げたて


昼寝して温泉に入ってシャッキリしたところで、宿から歩いて数分の市営の岩風呂「かつらの湯」へ。男女ちゃんと別々になってる。1人200円だけど、旅館で割り引き券が貰えるので100円。かつらの湯は、長年の土砂堆積等によって閉鎖していたが、市民や温泉組合からの要望により復活、それを機に混浴から男女別になったそうだ。源泉かけ流しで、泉温は53.2℃。季節によって加水・殺菌あり。受付のところに鍵の掛かるロッカーが有るため混雑時も安心で、手拭いは150円にて販売、飲料の自販機もあり。外でスリッパに履き替えて、階段を数段降りると、暖簾の向こう側に脱衣コーナー。この階段を降りる途中まで、壁を挟んだ隣り合わせの男風呂へ降りて行く人の姿が見えて、なんだか面白い。浄化槽がないため石鹸等の使用は禁止。




うまい


浴槽は10人くらい入れそうなくらい広く、女風呂には誰もいなかった。シャワーが2つ。温泉は無味無臭透明でチョイ熱。長時間可能温度が1、悶絶限界温度を5として、3.8くらい。熱い事は熱いが身体の外側はさらりと柔らかい肌触りで、浸かってる間はのぼせず、湯上がりはスーッと爽快、その後モーレツに汗が吹き出してスッキリする。加水していない冬は素晴らしく気持ちがいいと思う。




地底の穴蔵温泉って感じなので外の景色は全然見えないけど、川のせせらぎを聴きながら、壁や天井の岩を眺めてぼんやりし、思考が真っ白けになる至福のひとときを満喫。


18時に夕食。この日も小鍋が用意されていたので、わーいと思って蓋を開けたらクリームシチューだった。子どもか!! 私は子どもメニュー好きなので全然オッケー。良く言えば、意表を突いてくる食事は、残さない程度の量がちょうど良いと思う。この夜は露天風呂の段差につまづかないよう注意し、22時前に就寝。次回、最終回。