バスツアーで小原温泉へゴー!! 2 まったり篇

続きで引っ張っておいて、なにか凄いトラブルの予感を期待していた方々すみません。扉を開けてびっくり。トイレが和式だった。そんな事かよ!! いやもう、膝が痛くなってからはトイレは重大問題なのだ。




安い料金で泊まらせて貰っておいて何だが、新館を建てるくらいなら、まずは和式トイレを改修しろと言いたい。試しに、壁の手前で片方の膝を曲けずにしゃがんでみれば分かると思うんだけど、ふらふらと安定しない姿勢では、おパンツの上げ下げですらデンジャラス。ツアー参加者で杖をついている人も何人かいたので、和式トイレはほんとに無理だと思う。一応、手摺はついてはいるものの、段差も大きい。


頭の中がトイレの事で満タンになり温泉どころではなくなったため、取りあえず廊下にある共同トイレへ確認に行ってみる。そこに1つだけ洋式トイレがあったので安心した。部屋からも近かったのでそこを利用したので何とかなったが、ツアーのオバちゃんとも何度もトイレで遭遇した。やっぱり和式は辛かろう。これは一言、言ってやらないと気が済まないので、最終日に添乗員に提出するアンケートに、「和式トイレの旅館とはどういうワケですか」 と書いておいた。バカっぽいぞ。どういうワケもこういうワケも安いからなんだろうけど。いやほんと、どういうワケ!!


トイレ問題が解決したので、旅館の設備ガイドをチェック。チェックインの時に、「今年は日中が35度以上で朝晩も暑く、虫が大量発生しています」と従業員。ホントかよ!! ホントに東京のように暑かった。おまけに虫の注意を呼びかけるカードが2枚も部屋に用意されており、すっかりビビッて窓も開けられない。




この日は38度と恐ろしく暑いので出掛ける気にならず、エアコンをガンガン入れて窓から見える白石川を眺めていると、




ふと視界の左で肌色の動くものが。多分同じツアーのオヤジが早速温泉で汗を流して、露天風呂の手摺にもたれて気持ち良さそう〜♪・・・じゃなくて、この部屋が男風呂の露天のバルコニーが丸見えのベストポジション。手拭いを肩に引っ掛けて、丸見えの丸出し!! いきなり振り返ったため、丸見えの丸出し!! 思わずロックオンしてしまい、信楽焼のたぬきみたいなオヤジの裸が丸見えの丸出しに!!




気を取り直して、18時に夕食。夕食会場はテーブルなので一安心。自分の部屋番号が書かれたテーブルへ行くと、オヤジが座ろうとしているところ。いやそこ、私の部屋番号だと思うんですけど。とはいえ、私のボケもかなり怪しいのでオヤジの鍵を盗み見てみると、やはりオヤジが勘違いしている。私は105で、オヤジは501という感じ。やんわりと指摘したが、思い込んだら上書きできないオヤジは、ガッチリと椅子の背もたれを掴んで離さない。仕方ないので、3倍やんわり若干強めで教えると、分かったのか分からないのか席を譲ってくれた。


おかずは甘辛い味付けで汁がなくなるまで煮詰めました小鉢系が多く味が濃い。ご飯はひとめぼれで美味しい。ところで今回の旅で気付いた七不思議。8種類くらいのおかずの中で、周囲の人がみんな「茶碗蒸し」から食べていた。ていうか、私も。なんで!! 恐るべし、茶碗蒸し。私の場合は唾液が少なく口の中が乾いているので(ドライマウスではない)、まずは茶碗蒸しで舌を湿らせとこうか、という脳内指令だと思う。ホントか。旅館でよく出てくる、お一人様用の小鍋がしゃぶしゃぶだったので、他のおかずを食べながら沸騰するまで待っていると、隣の席の親切なオバちゃんに「あなた、早く入れないと火が消えちゃうわよ」と急かされた。そりゃ大変だ。豚しゃぶは夕食のメインなのに!!


お礼を言って、すぐさまネギと椎茸と人参を入れて様子を見ていると、ぜんぜん火が消える気配がない。おかしいなぁ、まだまだ火がゴウゴウだけど? おばちゃんは自分の小鍋に野菜も肉も全部投入し、そのまま放置しておしゃべりしてる。ちょっとちょっと、ぐつぐつですよ、激しく沸騰してますよ、オバちゃん!! どうやら、オバちゃんはしゃぶしゃぶだと思っていなかったのではないかと。


部屋には虫は出なかったが、温泉の露天風呂に浸かっていると、誘引ライトの焼死を免れたユスリカが全身にまとわりついてきて、ムカー!! もう少し大きな虫が肩に張りついてきてイライライライラー!!




虫のおかげか、露天風呂はいつ入ってもガラガラの貸切状態だった。私は視力が悪いのであまり気にならず、静かに湯に浸かれてリラックス〜♪ 脳みそポーで気が弛んだか、痛いな、と思って腕を見ると、1センチくらいの黒い虫に刺されていた。おのれ、いつの間に!!




おまけに、床と色を変えて合図してくれている段差に蹴つまづき、内風呂との境のガラス扉に肩からドカーンと体当たり。いてー!! なんてもんじゃなく痛かったが、ちょうど扉の向こう側に人が立っており、多分ギョッと驚いているに違いない。派手な音がしたし。一応、無事をアピールしようと笑顔で会釈すると・・・ガラスに反射した自分の姿だった。アホか!! 夜になっても恐ろしく暑いので、早々に就寝。続く。