紀伊半島13 高野山「大師教会、霊宝館、町石、大門」

中心部から、大師教会→大門方面(徒歩15分)


■「大師教会」
     
大正14年(1925)に高野山開創1100年記念として建立され、本尊には弘法大師、脇仏に愛染明王不動明王が奉安されている。


館内では高野山弘法大師に関するビデオが流れていて、これがど素人にも理解できるよう説明してくれる。ていうか、高野山に着いたらこのビデオを先に見ろ!というくらいお勧め。20分くらいだったと思う。廊下みたいな場所なので寒く、長椅子の座り心地が悪い。


大講堂の奥には授戒堂があり、不殺生、不邪見など菩薩十善戒(日常の生活の中で実践する仏教的規範)を阿闍梨さまよりお授けいただける。


というワケで授戒体験!料金は500円。定員200名に対し体験者は1人参加ばかりの男女4名。ほぼ暗闇に近い静寂に包まれたお堂で読経を聴くうちに、欲にまみれた私の心も澄みわたるようでございます。ホントか。ウソです。すみません。ひとりずつ名前を呼ばれて、阿闍梨さまからお札を頂戴するのだけど、3段ほどの階段がよく見えず、這いつくばりながら上った自分のホラーな姿を想像して内心大ウケ。



座り心地が良いも、尻が冷える手のひら椅子。


■「霊宝館」拝観料600円
高野山に伝えられている貴重な仏画・仏像などの文化遺産を保護管理し、一般にも公開する目的で大正10年(1921)に開設された。建物は宇治平等院を模して建造され、高野山でも数少ない大正建築として登録指定文化財に指定されている。


運慶によって造立された国宝の「八大童子像」、携帯できる枕本尊と呼ばれる「諸尊仏龕(しょそんぶつがん)」、弘法大師が唐から投げて壇上伽藍まで飛んできた「飛行三鈷杵(ひぎょうさんこしょ)」などが見どころ。


■「卒塔婆型町石(そとばがたちょういし)」
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高野山・壇上伽藍を起点として山麓慈尊院に至る参詣道に180基、壇上伽藍から奥の院に至る参詣道に36基の卒塔婆型町石が1町(約109m) おきに建てられている。町石には密教の仏尊を表す梵字と壇上伽藍までの町数が刻まれている。


 
奥の院の町石。


■「高野山町石道(こうやさんちょういしみち)」
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弘法大師高野山を開創した際、木製の卒塔婆を建てて道標とした表参道。九度山駅までは歩行距離で20.9kmあり、弘法大師は月に9度は山を下りて、麓の慈尊院に滞在していた母の元に通われたといわれる。月に9回!月に376km!行って帰って行って帰って、月の3分の1以上は町石道を歩いている。いっその事、慈尊院を修道場にした方が良かったんじゃ・・・。


■「大門」
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高野山の総門であり結界のシンボル。1705年(宝永2年)に再建されたもので高さは25.1m。左右にある金剛力士は、江戸中期に活躍した大仏師の康意(こうい)が阿形像を、吽形像は法橋運長(ほうきょううんちょう)による作。東大寺南大門の仁王像に次ぐ、国内二番目の巨像と云われる。