紀伊半島03 大門坂〜熊野三山
■2日目 9/20(日) 06:45勝浦駅→→那智駅〜〜補陀洛三寺〜〜那智駅→→07:44大門坂〜〜2.5km熊野那智大社・青岸渡寺・那智の滝 11:05那智山→→11:38那智駅→→12:02権現前〜〜熊野速玉大社〜〜新宮駅・昼食 15:55新宮駅→→17:04湯の峰温泉/湯の峰温泉泊
那智駅から熊野那智大社、那智の滝までの熊野古道は約7.1km。参考歩行時間は2時間20分、所要時間4時間が目安。最初の3.6kmはほぼ平坦で、石畳の坂道が続く大門坂からゆるやかな上り。この日に宿泊する湯の峰温泉へは、新宮駅から15:55発の最終バスに乗って70分。それまで時間はあるけど、貧脚にも程があるので悩むー。というワケで、大門坂〜那智の滝2.5kmのショートコースを歩く。
06:45 「勝浦駅」(06:45、07:25、08:25、08:55、09:30、10:25、11:05)
↓熊野交通バス
06:53 「那智駅」(06:53、07:33、08:33、09:03、09:38、10:33、11:13)
↓歩3分
06:55 世界遺産「補陀洛三寺(ふだらくさんじ)」。
07:25
生きながらにして観音菩薩の浄土を目指す捨身行、「補陀落渡海」の拠点となった寺。生きながら!
「補陀落渡海」
南海にあると信じられていた『補陀落(サンスクリット語のポータラカに由来)』を目指し、小船に僅かな脂と食料を積み出航。僧たちが船に乗ると、外から釘を打ち付けられたという。棺桶船かよ!むしろ地獄の扉が開きそう。
■「補陀落渡海記念碑」
熊野年代記によれば、868年に最初に渡海した慶龍上人から1722年までの間に、合計20回試みられた記録が残っている。
旅の話と共に読書コーナー。
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熊野三所権現を祀る熊野三所大神社(くまのさんしょおおみわしゃ)。
熊野九十九王子のひとつである浜の宮王子社跡に建つ。九十九王子とは、熊野権現の分身とされる王子社を祀る神社。実際の数ではなく社の数が多いという意味。
熊野街道(中辺路・大辺路・伊勢路) の分岐点を示す「振分石」の板碑。振分石は300年毎に建てかえ、現在の板碑は万治元年(1658年)に建立したもの。
通過 ↓3.4km
「市野々王子(いちののおうじ)」平安貴族の藤原宗忠の日記『中右記』に「一野王子社」と記された。
→大門坂1.3km。
07:33 「那智駅」(07:33、08:33、09:03、09:38、10:33、11:13)
↓熊野バス
07:44 「大門坂」(07:44、08:44、09:14、09:49、10:44、11:24)
最初は普通の道っぽくて、だんだん古道感が漂ってくる。もうワックワクで!
那智の聖域と俗界を分けるという振ヶ瀬橋。
[
杉木立に267段の石畳の階段が続く。だいたい歩きやすかった。たまに苔で滑ったり。
↓0.4km
「多富気王子(たふけおうじ)」
熊野九十九王子の最後の王子社。社殿は明治10年に那智大社境内に移され、現在は石碑が立つのみ。
石畳が終わって、土産物屋を通り過ぎて、あとちょっと石段を上ると最初の鳥居。
標高約500mに位置し、467段におよぶ石段の上に建つ6棟からなる社殿は、第四殿の熊野夫須美神(くまのふすみのかみ) を主祭神として、それぞれに神様をお祀りしている。高さ133mの那智の滝にちなんで作られた、133cmのジャンボおみくじが人気。逆さにして振り出すのに大人2人〜3人掛かり。誰が引いたおみくじなんだ。
■樹齢約850年の大楠の胎内くぐり
初穂料300円を納め、護摩木に願意と名前を書く。願い事、願い事、んー、頭が良くなりたいとか? 小学生かよ!無難に無病息災にしておこう。無病・・・災は災害の災で、“そく”って何だっけ? どんな漢字だ。 スマホで検索するか。いやもう、願い事は漢字を書けるようにして下さい。簡単なところで「健康」と書いた。隣にいたオヤジが小難しい四字熟語をすらすらと書いていたので、すげー!と思っていると、目の前に願意の例一覧が書いてあった。こんな所に!不撓不屈とか精励恪勤とか書けばカッコ良かったなー。惜しい!
護摩木を持って大楠の中をくぐり、出口のちょっと手前にある護摩舎に護摩木を納めて終わり。
西国三十三ヶ所観音霊場1番札所。那智滝の滝壺で見つけ、本尊として安置した言われている「如意輪観世音」を祀る本堂は、天正18年(1590) に豊臣秀吉が再建したもの。
三重塔の入館料は300円。銚子口の岩盤に切れ目があって、滝は三筋に分かれて流れ落ちる。
↓0.9km
石の階段を下って、下って、下って、下って、下って・・・
「飛瀧神社」
大滝そのものをご神体とするため本殿はなし。無料で見られる場所からは斜めに見上げる感じで。
「那智大滝」
日本一の落差133m、銚子口の幅13m、滝壺の深さは10m。「一の滝」とも呼ばれ日本三大名滝の一つ。300円を奉納すると、かすかに滝のしぶきが降りかかる御滝拝所まで行ける。
滝壺から引いた延命長寿のご神水。神杯は100円。えー、これで飲まなくても水は同じなのに? と思うが効力がないとアレなので100円払う。
11:05 「那智山」那智駅行き(10:10、11:05、11:45、13:00、13:50、15:45、17:10)
↓バス
11:25 「那智駅」下車、乗り換え。(10:27、11:22、12:02、13:17、14:07、15:12、16:02)
11:38 「那智駅」発、新宮駅行き。
↓
12:02 「権現前」下車。
↓すぐ
12:05 「熊野速玉大社」熊野三山の一つ。主祭神は速玉大神、本地仏は薬師如来。
13:10
■「神宝館」
室町時代に足利義満公が奉納したと伝えられる調度品を中心に、約千二百点にのぼる古神宝類を所蔵。その一部を展示。いまいちパッとしたものがなかった。入館料500円。
熊野の神々が降臨したという巨石“ゴトビキ岩”のある「神倉神社」へ行く予定を止め、バスで新宮駅へ戻り昼食
13:30 「Chou Chou」新宮駅前
カレー700円とレモネード300円
地元産レモンを使ったレモネードが爽やか。フレッシュなレモンの香りに、疲れてしぼんだ身体がパーンと復活。耳の下がキューッと縮まる酸っぱさの後に、柔らかい甘みが口中に溢れてきてホッとする。
14:30 「徐福公園」新宮駅前
14:45
「不老の池」
石橋を渡りながらひとつひとつ柱を触るとご利益があるそうだ。・・・ないだろ!
「天台烏薬(てんだいうやく)」
中国原産のクスノキ科の常緑低木。広い楕円形をした葉に、三本の脈がはっきりしているのが特徴。約2,200年前、秦の始皇帝の命を受け熊野に渡来した徐福が探し求めた、不老長寿の霊薬だと言われている。春か秋に採取した根を干して漢方薬に使う。うっそ、不老長寿!今すぐ飲まなくちゃ。が、しかし、天台烏薬の木が日本に持ち込まれたのは、今から約300年前の頃らしい。違うのかよ!
15:55 「新宮駅」発、熊野本宮大社行きバス(07:05、08:40、12:15、15:55/湯の峰温泉下車は1日4便)
↓
16:56 「川湯温泉」
16:58 「渡瀬温泉」
17:04 「湯の峰温泉」下車。旅の2日目の歩数は14,868歩。
■宿泊 湯の峰温泉に3泊
9月20日〜22日(火) 素泊まり3泊
「民宿まるや」
http://www.naxnet.or.jp/~maruya/
テレビ、エアコン、ハンガー、浴衣、歯ブラシ
共同風呂の温泉が2箇所、共同トイレ2箇所、冷蔵庫、洗濯機