転ばぬ先のお風呂用メガネ

眼科の定期検診で待合室にいた時、初診の女子高生と受付の人の会話が聞こえた。


高「友達がここでコンタクトを買って良かったって聞いたので、私も買いたいんですけど・・・」
受「お友達がどこのメーカーのコンタクトレンズか分かるかな?」
高「聞いてないです」
受「そう。じゃあ、ソフトレンズかハードレンズのどちらか分かる? 黒目よりレンズが小さいか、大きいかだけど?」
高「見た事ないです」
受「そう。毎日、コンタクレンズを使っている感じかな? 1週間の中でコンタクトとメガネと使い分けている?」←1日使い捨てレンズの確認かと思われる。
高「覚えてないです」
受「・・・視力検査をするので座ってお待ちください」


・・・なにひとつ聞いて来なかったのかよ!! 受付の人の心の声を代弁してみました。


私は強度近視なので、裸眼で1mも離れると色と輪郭がぼんやりと見えるくらいになる。日帰り温泉ではコンタクトレンズを付けたまま入浴するものの、宿泊する時には1度目の入浴の時に、段差や大まかな室内の様子を覚えておいて、2度目は外して入っている。湯気でレンズがしっとりしそうなものだけど、乾燥して目玉にはりつく感じが気持ち悪いのだ。


まあ、色とか輪郭が見えれば何とかなるだろう。勘の良い人なら!! が、しかし、恐ろしく勘の鈍い上に最強の方向音痴を誇る私は、内風呂と露天風呂との境の扉がかなり怪しくなる。露天風呂の近くの壁まで行ったが扉がどこにあるのか分からず、取っ手をさがして両手で壁を探りながらカニ歩きとか。「あの人、壁に向かって隠し扉でも探しているのかしら? 」などと思われたに違いない。思わないですか。そうですか。


ガラス扉の向こう側にいた人と、「お先にどうぞ」のジェスチャーを互いに繰り返し、ではお先にすみません、と私が一歩前に出ると同時にその人も前に出てきた。なんでだよ!! と思ったら、ガラスに反射した自分だった。コントか。過去にこれを2度やってしまった。意外と自分の裸って分からない。そういう話なのか。


というワケで、パンパカパ〜ン!! そんな近視の方にぴったりの商品が。メガネ〜のっアイガン♪ のCMでお馴染み。メガネの愛眼からお風呂用の度入りのメガネが発売されていた。その名も『FORゆ』。いいのか、そんな名前で。


価格は税込みで1,280円。安っ!! 「メガネのアイガン楽天市場店」で買って、送料390円、合計1,670円。ネジなど金属は一切使わず、材質はポリカーボネート。熱による変形が起こり難い。サウナにも入れる。ものすごく軽く18gしかない。 使用中の「JINS PC(度なし)」は14g。デザインは1種類。度数は近視が4段階(−3.00、−4.00、−5.00、−6.00)、遠視・老眼が+2.50の1種類。


私の度数は−9.5。1番強い近視タイプの−6.00を買おうとしたが品切れ中だった。チクショー!! とはいえ、欲しい時が買いたい時。いますぐ使う予定もないのに、いますぐに買いたい。いますぐに欲しい。子どもか!! というワケで、その次の「−5.00」を購入。


     




  
真ん中の写真が日常用のメガネ。右の写真が「FORゆ」度数−5.00


−9.50の度数の私が、−5.00の「FORゆ」をかけた場合の見え方を参考まで。



お風呂の時計。





1m離れた位置で、裸眼で見えるのはこんな感じ。





「FORゆ」をかけたらこんな感じ。時計の輪郭、短針、長針が見えた。文字盤の数字、秒針、メーカー名は見えない。


[感想]
湯気で曇らない。
濡れても水滴が残らない。
テンプルの耳当たりが固いが、軽いのでそれほど気にならない。
視界に歪みは感じられず、レンズの端の方も見える。
これで本を読むのは疲れそう。
30分かけていたら頭がふらついた。


熱湯を入れたボールの上で曇り検証〜。パフパフー
 
左の「FORゆ」は曇りナシ。右の「JINSモイスチャー」は一瞬で真っ白け!!


以上、これはイケる!! 素晴らしい。家の風呂では必要ないと思うけど、温泉用に1個くらいは持っていても良さそう。なんたって安いのが嬉しい。温泉で妙な動きを見せてきた強度近視の方におすすめです。