心頭滅却すれば、不味いものは不味い

最近、寒暖差が大きく喉の調子が悪いので・・・ケホケホ、ケッホケッホ、ちょっと失礼!! ゴッホッウォッホッ、オエェェェェェェェェー。オヤジか!!


というワケで、ゴホンといえば龍角散

【第3類医薬品】龍角散 90g

【第3類医薬品】龍角散 90g

ドラッグストアの陳列棚で見て、うっわ、懐かしー!! 不味そー!! なんか効きそー!! と内心大盛り上がりで思わず買ってみた。43g入りで990円。服用するのは35年ぶりくらい。恐ろしく不味かった記憶しかない。粒子がとても細かいので、口に含んだ時にケホケホッと吹き出した。飲み直しかよ!! ていうか、咳が出るから飲んでいるので、こんな粉もんを飲めばフツー吹き出すだろうと、当時も子どもながらに思っていた。


で、肝心の龍角散の効果があったのか全然思い出せないんだけど、 あれだけ不味いのに未だに販売してるんだから効くだろう。ロングセラー万歳!! 私の父親など正露丸に絶大な信頼を寄せていて、風邪を引いた時に必ず飲んでいる。それは腹の不調の薬だろ。龍角散を飲んだ方がいいよ!!


確か龍角散は容器も使い難かった。蓋を開けただけで苦くさいし、内蓋を外す時に粉がフワッと出てしまうし、スプーンがやたら短くて飲みにくかった。私が服用していた頃から35年も経っているので、革命的な超絶便利な新容器になってるに違いない。


お馴染みの銀色の蓋をパカッと開ける。こ、こ、これはっ!!
小さなスプーンは当時の記憶と同じ。力を入れないと開かない内蓋も変わってない(多分)。もはやこの容器が完成形なのか。


では、早速飲んでみましょう。



1) 中蓋を開ける。苦スースー系の嫌な匂いがプ〜〜〜ンと鼻にきた。くっさ!! くっさ!! くっさー!!


 
2) サジにちょっぴり取る。
3) 出来うる限りにスプーンを持った指を喉の奥に押し込んで、なんとしてでも舌に龍角散が乗らないように粉を落とす。まっず、まっず、まっずー!!


うげえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。うげえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。うげえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ。3回も言えば伝わったでしょうか。水、水、無理、無理。水をごくごく飲んで、気持ちを立て直してから説明書を読んだ。先に読めよ!!


こちらが正しい服用方法。
1) 中蓋を開けて。
2) サジに山盛りに取って。
3) 舌の上におき、ゆっくり溶かすようにしながらノドの方に運んで下さい。


『必ず水なしで服用してください。』


これを水なしで飲めって嫌がらせか!! 喉のお薬なんだから当たり前ですか。そうですか。息がまずい。ゲップがまずい。自分の顔が龍角散くさい。トイレに行って戻ってきたら、自分の歩いた道筋が分かって驚いた。凄い、凄い、なんか警察犬になった気がする!!


まだ龍角散を飲んだ事がない人にこの味を例えるならば、黒板を舐めたような味、とか。舐めた事ないけど!! 『洗濯洗剤にアンメルツヨコヨコを混ぜたような味』とか。『胸元に湿布を貼ってドアノブを舐めたような味』とか。『紙粘土に目薬を垂らしたような味』とか。どんな味なんだ。耳鼻科のネブライザーの味が近いような気がする。苦スースー界の最強王者の称号を授けましょう。


と、まあ散々くさい、不味いと言っておきながら、不味さを再確認するが如く、繰り返し飲んでしまう。もはや苦行。龍角散で苦行。自宅限定プチ苦行。
真冬に滝に打たれる、みたいな!!
焚き上げた熱の残る灰の上を裸足で歩く、みたいな!!
極寒の海を水着で泳ぐ、みたいな!!


恐るべし龍角散。己を追い込みたい人は龍角散を飲め!!・・・大人は1日に3〜6回だそうです。喉が痛くない人は、せっかくなので喉を痛めて飲んでください。わざわざ飲まなくていいですか。そうですか。で、結局のところ効き目はどうなのかと考えると、良く分からない。苦さで喉の痛みを忘れるとか。10分くらい。まあ、これだけ不味いんだから効果はあるだろう。またそれか。というワケで話はふりだしに戻るのでした。


のど飴の方も舐めてられるか!! というくらい不味い。

龍角散 ののどすっきり飴 100g

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