お風呂場サンペンス劇場

温泉ホテルが当たり前だった、1泊2日1万円のバスツアーにもデフレ脱却の大波が押し寄せ、ポセイドーンな状況にガックリきていたが、昨日、小さな白黒コピー紙で、上高地・軽井沢・志賀高原へ行こう1泊2日いちまんえーん!! のお知らせが届いた。きた、きた、きたー!! この案内のショボさが堪らない。


2人だと1人2千円高くなり、スキー場併設の温泉のないチンケなホテルだけど、1万円と聞いちゃ行かないワケにはいかないので(何で?)早速申し込んだ。食事は? 添乗員は? ホテルはー? 帰って来たら報告します。


先日、ベランダで乾かしていたボディスポンジを持って風呂場へ入った瞬間、ブーン!! とでっかい虫が飛び出してきた。だー、虫、虫、虫、虫、なんか分かんないけど、虫ー!! 虫はダメなんだよ、無理、無理、無理、勢いよくガラス戸を閉め、電気を消して、忘れる事にした。終わり。


・・・終わるか!! 天井の換気扇から小さな虫が入って来るため、フィルターで塞いだばかりで、ここで退治しない限り、風呂場からいなくなる事はありえないから。あーもう、ベランダで私がスポンジを手に取った瞬間に飛んでってくれよー。とにかく、このままでは風呂へ入れないので、戸を少しずつ開けて様子を窺うと、天井付近にはいない。


ああもう、ヤダヤダヤダヤダ、シャンプー等をまとめて入れているプラスチックの容器をガタガタ揺らすと、ブーンと飛び出してきた。デカッ!! 食うか食われるかという暴れっぷりで武器必須、無理、 無理、退却です、退却ですー!!


取りあえず雑誌を取りに戻り、パンパンパーン!! (練習)、呼吸を整えて風呂場へ飛び込みドアを閉める。パンパンパーン!! (練習) と、虫の姿はなく、シャンプーやボディシャンプーを、そーっと動かしてみたが飛び出してこない。おのれ小癪な!!


置いてあるものを片っ端からどかしてみたが、どこにもいない。換気扇フィルターに隙間はなく、備品周りにも、風呂椅子の裏にもいない。そんなワケないじゃーん、もう、ここっきゃ隠れる場所はないよ、浴槽の排水の穴ー? と水を流したがいなかった。なんでー!!


私が風呂場に飛び込んだ瞬間に部屋へ出たとしか考えられないけど、自分に向かって飛んでくりゃー間違いなく見えたと思うんだけどなぁ。部屋の隅に隠れてしまったのか、羽音も聞こえず、もう1度、風呂場へ戻って探してみたがやっぱり見つからない。ジャージャージャー、ジャージャージャー、ダンダンダンダンダンダンダーン♪ お風呂場サスペンス劇場、飛んで火に入る梅雨の虫密室失踪事件!! とその時、天井に黒いシミを発見、ダイイングメッセージ!? カビだよ。


あれから4日間、どこかに居るハズの虫の事が気にかかってしょうがない。
このまま部屋の隅で5万匹くらい卵を産んじゃったらどうしよう、ひー!! 産まないですか、そうですか。