ミステリーツアーへゴー!! 鬼婆編

「安達ヶ原ふるさと村」の五重塔に鎮座していた『母の愛の守り神 鬼婆伝説』が凄いので、大雑把に紹介。詳細が知りたい人は「黒塚」で検索を。業務連絡、業務連絡、ふゆきさんは読まないように。鬼婆画像は↓の下にあります。


昔、京の都に「いわて」という名の老女がいた。いわては可愛いお姫さまの世話をしていたが、お姫さまは大きくなっても口をきくことができず、医者に診てもらっても治らなかった。すると「お腹の中にいる子どもの生き肝を食べさせろ」と占師がアドバイス。ホントかよ!! 言葉を話す事と生き肝とがどう関係するのか皆目見当がつかないが、いわては生き肝を求めて旅に出る。地元で調達すればいいと思うが。そして、新鮮なまま食べさせるには遠い、福島県の安達ヶ原の岩屋に棲みつくのだ。


いわては旅人を泊まらせては、生き肝をとって生活をしていたという。お姫さまに食べさせるんじゃなかったっけ? そしてある晩秋の寒い日のこと、若い男と身重の妻を泊まらせたいわては、腹痛をうったえた妻の薬を求めて男が出掛けた隙に、台所から出刃包丁を持ち出し妻の腹を裂く。妻は苦しい息の下から「私は母を探して旅を続けてきました。心当たりの旅人がいたらお話しください」と息絶える。いや、お話しくださいと言われても。だいたい、この人の母親が誰だか分かるわけがないので、いわてが持ち物を調べると、見覚えのあるお守り袋が。いわては彼女が自分の娘だったと気づく。って、子どもがいたのかよ、いわて!!


自分の娘を殺し、孫を殺してしまったと気づいたいわて。ここから「母の愛の守り神」となり展開すると思いきや、苦しみに苦しみを続けたいわては遂に発狂して鬼婆になってしまったのでした。終わり。終わりかよ!! ところで、お姫さまはどうなったんだろう。