旅行24 8日目、小回りコース4 チャウ・サイ・テボーダ

旅の8日目の続き。


■小回りコース
23) 「プラサット・クラヴァン」→24) 「タ・プローム」→25) 「タ・ネイ」→26) 「タ・ケウ」→27) 「橋の跡(名称不明」→28) 「チャウ・サイ・テボーダ」→29) 「トマノン」→30) 「バクセイ・チャムクロン」→31) 「プノン・バケン」→32) 「病院跡(名称不明)」



13:50〜14:10
28) 「チャウ・サイ・テボーダ」Chau Asy Tevoda (見学時間目安15〜20分) ★★★
創建[第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、◎内乱・戦争で混乱(1100年頃)、クメール文化の頂点(1200年頃)]


12世紀初頭、スールヤヴァルマン2世によって建立した、平地式のヒンドゥー教寺院。同時期に造営された2つの寺院が、道路を挟んで南北に向かい合っている。南側に、28)「チャウ・サイ・テボーダ」、北側が、29)「トマノン」。そっくり似た造りの寺院が2つ並んでるのかと思ったけど、もろもろの配置が違うので雰囲気が似ていない。



「チャウ・サイ・デボーダ」の見所は、当時の赤い彩色の残るデヴァター。これを見逃しておいて言うのもなんだけど、2つの寺院は際立った特徴がなく、パッとしない地味な点で似てる。恐ろしく失礼な!!


 
A) 西楼門。




B) 元々は中央祠堂と一直線に繋がっていた感じの何か。


 
C) 中央祠堂の北面から東楼門方向。




D) 中央祠堂の西口。オバちゃん風のオジちゃんか。オジちゃん風のオバちゃんか。どっち!!



 
E) 中央祠堂の南口の偽扉。



     
デヴァターはこんな感じで。



  
レリーフは崩れたり、削れたり、壊れたり。



 
F) 経蔵。



  
G) 東楼門。角のナーガがきれいに残っている。



  
H) 東塔門から東楼門方向。拝殿へと続く空中参道。



14:15〜14:35
29) 「トマノン」Thommanon (見学時間目安15〜20分) ★★★★
創建[第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、◎内乱・戦争で混乱(1100年頃)、クメール文化の頂点(1200年頃)]


12世紀初頭、スールヤヴァルマン2世によって建立した、平地式のヒンドゥー教寺院。フランス極東学院によって修復され、当時の姿を見ることができる。28) 「チャウ・サイ・テボーダ」と比べると、建物の状態が素晴らしくきれい。視界に全部収まる小ぢんまりした寺院で、箱庭を見ているような凝縮した魅力が詰まっている。地味だけど渋い。



本来は東塔門から入ると思う。周遊道路の道なりで、28) 「チャウ・サイ・テボーダ」と続けて観光する流れで向かうと、東西の塔門を通らない入口を使うようになっている。




入口の正面にいきなり中央祠堂。




手前が中央祠堂、隣に拝殿、一番奥が東塔門。




東塔門。




西塔門。



      
中央祠堂。きれいなデヴァターが見られる。



 
崩れていたり、削れていたり。




ピラミッド式より以前の平地式の寺院にあって、中央祠堂には四方に高低差2.5mの階段が設けられており、ミニミニピラミッド型造りになっている。細かく上り下りで忙しい。



14:40〜15:10 昼食
アンコール・トム近くの食堂スペース通称29番(3回目)で昼食。
写真は「旅行09 3日目」で。


15:15〜15:40
30) 「バクセイ・チャムクロン」Baksei Chamkrong (見学時間目安20分) ★★☆
創建[◎第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、内乱・戦争で混乱(1100年頃)、クメール文化の頂点(1200年頃)]



10世紀初頭に建立した、ヒンドゥー教寺院。ハルシャヴァルマン1世に捧げられ、シヴァ神が祀られている。3層のラテライトの重層基壇上に、もう1つの基壇を載せ、レンガ造りの祠堂1塔のみで構成されているピラミッド型寺院。バクセイ・チャムクロンとは「鳥が舞う都」という意味。



シンハ(獅子) 像。テーブルの足みたいな事に。



 
彫刻や像はほとんどなかった。




祠堂がデカい。ダーン、ダーン、ダーン、ダン、ドオォォォーン!! な感じで。




階段の上に立つと断崖絶壁のサスペンス劇場。急勾配なので踏み面が見えない。




祠堂のてっぺん。



     
祠堂の中には、後世に祀られた涅槃仏。




祠堂の開口部は南だけ。北西東の3方は偽扉。


トゥクトゥクに乗って、走って、降りて、全部で5分。

15:45
31) 「プノン・バケン」(見学時間目安60分) ★★★★
創建[◎第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、内乱・戦争で混乱(1100年頃)、クメール文化の頂点(1200年頃)]


9世紀末、ヤショーヴァルマン1世が、ヤショーダラプラの都の中心として、須見山(神話のウチチュー山) を表し建造したヒンドゥー教寺院。高さは60mで、プノン・クロム山、プノン・ボック山とともに、アンコール三聖山と呼ばれている。


上り始めて3分、雷がバリバリ、ドカーン!! バリバリ、ドカーン!! バリバリ、ドカーン!! 心臓バクバクで走って下りて、苦笑しているトゥクトゥク運転手に向かって駆け戻る。2分もしないうちに快晴になるコンチクショーで、別の日に観光。


16:10 ホテル戻り。

食べに行くのが面倒なので、夕食はコンビニで買ったオレオとクラッカー。またオレオか!! 危険な味を避けようとするとオレオばかりで。この日の歩数12,262歩。