旅行22 8日目、小回りコース2 タ・プローム

旅の8日目の続き。「プラサット・クラヴァン」から、トゥクトゥクに乗って、走って、降りて5分。



■小回りコース
23) 「プラサット・クラヴァン」→24) 「タ・プローム」→25) 「タ・ネイ」→26) 「タ・ケウ」→27) 「橋の跡(名称不明」→28) 「チャウ・サイ・テボーダ」→29) 「トマノン」→30) 「バクセイ・チャムクロン」→31) 「プノン・バケン」→32) 「病院跡(名称不明)」


10:45〜12:30
24) 「タ・プローム」Ta Prohm (見学時間目安50〜120分) ★★★★★
創建[第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、内乱・戦争で混乱(1100年頃)、◎クメール文化の頂点(1200年頃)]


1186年、ジャヤヴァルマン7世が、母の菩提を弔うために建てた仏教寺院。般若波羅蜜多菩薩が安置されていた。資料によって違うので正確な人数は分からないけど、当時、僧院内で暮らしていた僧侶と踊り子は、5千人とか1万人とか1万2千人とか、8万人近くが奉仕していたとか。はちまんにん!!


大乗仏教を篤信したジャヤヴァルマン7世の死後、仏像の彫像やレリーフが削り取られており、後にヒンドゥー教へ改宗されたと考えられている。いちいち削り取られてもったいない。寺院の修復は行われているものの、遺跡を突き破り破壊している、巨大な木の根の伐採や手を加える事はせず、自然にまかせているという方針。もう無理。ホントもう無理だと思う。その自然の力がこの寺院遺跡の最大の魅力なのだけど、いつまで持ち堪えられるのか心配になる。


タ・プロームとは「老ブラフマー」という意味。ブラフマーは世界を主宰し創造する最高神なのに、ヴィシュヌとシヴァの信仰の高まりに追いやられて人気のない人。そんなテキトーな説明でいいのか。



敷地面積の広い「タ・プローム」では、一方向通行で観光していくのが一般的。今回は東塔門でトゥクトゥクを降りて、運転手は西塔門で待っていてくれた。



A) 東塔門
     
ほぼ崩壊している。




B) 第2周壁と第3周壁の間。
  
巨木が侵食していない場所では、修復工事がされている。




      




C) 東門
 
通り抜けできない。屋根は重みでうねり、壁はひしゃげている。




■見所1
D) 東門の第2周壁内側
  
屋根に襲いかかる巨大なスポアン(榕樹/ようじゅ)。巨木に覆い尽くされる「地球の長い午後」のような光景。壁の彫像も飲み込まれそう。




■見所2
E) 東門の北東壁
 
「髪の長い女の子をモチーフにしたレリーフ
お釈迦様が瞑想していると、阿修羅がジャマをしにやって来た。そこで髪の長い女の子ロムサイソーが、瞑想場所である池の水を髪の毛で吸い上げ、瞑想場所の周囲に水を移して水位を高くして、阿修羅が入って来られないようにした、という説話によるもの(地球の歩き方より)。どんな髪の毛だよ!! 灯油の注油ポンプみたいな髪だと思われる。




F) 東側入口の塔門
   
石材がごろごろ転がっている。




   
あちこちで木に跨がられる第1周壁。




  
第1周壁の回廊。ヒンドゥー教徒によって仏像の彫刻が削り取られている。




■見所3
G) 東側入口の塔門近く
 
うねり絡み付くスポアンの根。





トランスフォーム中のシヴァ神




■見所4
H) 中央祠堂の北東の祠堂
 
祠堂内で胸を叩くと反響してエコーが響く。ドンヨヨヨ〜ン、ドンヨヨヨ〜ンと低く響いて楽しい。アンコール・ワットにも同じように反響する祠堂があったけど、ここの方ががきれいに聞こえる。




I) 中央祠堂の東側
  
細い根が張り巡らされている。遺跡、危うし!!


J) 中央祠堂


■見所5
K) 中央祠堂の近く

破風に描かれていた仏陀が削られ、リンガに変えられている。




■見所6
L) 中央祠堂の北東

4本の手に数珠を持つブラフマー神。




■見所7
M) 中央祠堂の北東

この辺りのデヴァターは、輪郭がはっきりしていて状態が良い。




         
少しずつ違っていて面白い。





これは早く修復しないと。




■見所8
N) 中央祠堂の西側

巨大な木の根元が恐竜の脚みたい。




■見所9
0) 中央祠堂の南西側の回廊
     
有名な巨大な木の根。アナコンダの逆襲!!




■見所10
P) 西側入口の塔門近く
 [ 
塔を突き破る木の根。熱い鍋の中で冷たい豆腐に逃げ込む、どじょう豆腐みたいな感じで。




Q) 西側入口の塔門近く




R) 西側入口の塔門
   





欄干のナーガ




S) 西門
 




T) 西門と西塔門の間の道

30mくらい。




U) 西塔門