旅行19 7日目、大回りコース3 プリア・カンとニャック・ポアン

旅の7日目。6時半に起床、8時にホテルを出発。5日目に途中まで観光した「大回りコース」の続き。観光済みの20番から22番のうち、20番の「プレ・ループ」は、急角度の階段上から見た光景が印象的だった。ここはもう1度観たい。トゥクトゥクを15US$で1日チャーターして、16番から20番まで回っていく。



・大回りコース
16) 「プリア・カン」→17) 「ニャック・ポアン」→18) 「タ・ソム」→19) 「東メボン」→20) 「プレ・ループ」→21) 「バンテアイ・クデイ」→22) 「スラ・スラン」


■8:20
チケット・チェック・ポイント通過。
 
全方向的に大雑把感のあるカンボジアで、チケットの日付の確認だけはかなり念入り。



■08:30〜08:45
13)「北大門」North Gate (見学時間目安10〜15分) ★★★☆
    
5つの門に囲まれたアンコール・トム観光は、メイン通りからの流れで「南大門」が定番の出入口。ぐるりと道なりで見て回って、南大門からアンコール・ワットや市内方面へ戻るか、「北大門」から出て、別の遺跡郡へ向かう。



 
少し湿気ている大門の内部。奥に何か潜んでいそうなホラーな薄暗さ。コワー!!



■08:50〜10:20
16) 「プリア・カン」Preah Khan (見学時間目安60〜120分) ★★★★
創建[第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、内乱・戦争で混乱(1100年頃)、◎クメール文化の頂点(1200年頃)]


1191年にジャヤヴァルマン7世が、亡き父のために建てた仏教寺院。仏教を手厚く保護した王の死後、ジャヤヴァルマン8世の時代に宗教戦争が起こり、過激なヒンドゥー教のシヴァ派信徒によって、仏教的浮彫は削り取られてしまった。それ以外の浮彫は数多く残っていて、あちこち見所がある。


プリア・カンとは「聖なる剣」の意味。この寺院が建つ場所は、クメール軍がチャンパ軍に最終的な勝利を収めた地といわれている。



 
A) リンガを模した砂岩彫刻が並ぶ。土台部分のガルーダはしっかり残っていて、上部に彫られていた仏陀は削り取られてしまったそう。もったいない!!



  
B) ナーガの胴体を引き合う神々(南)




C) ナーガの胴体を引き合う阿修羅(北)・・・が、写ってなかった!! その先頭。




C) 足、でかっ!!




C) 手、でかっ!!



   
D) 西門。




北門の浮彫。



 
E) 北門の金剛力士像。



F) 周壁の内側。
           



 




重いって、無理だって、割れてるって!!



        




首の皮一枚で。




頭がサグラダファミリア




寄生獣の攻撃をはじめる瞬間。



 
仏陀像が削り取られた跡。もれなく枠は残してある。



  
迷路のような回廊。前方注意、脇道注意、頭上注意!!



    



※見所1

G) 3つのリンガが収められていた珍しいリンガ台。手前(北) からヴィシュヌ、シヴァ、ブラフマー神を祀るものとされる。




H) 珍しくないリンガ台。




I) 中央祠堂。光を手の平に乗せる撮影をしている中国人グループ。
その様子をぼんやり見ていたところ、遺跡警備の警官が「撮ってやろう。」と声をかけてきた。うっかり頼んでしまったところ、1ドル要求される。油断した、ちくしょー!! しかも急に小声になって「ポリスバッヂを買わないか? 本物だ。」と持ちかけられる(※買ってません)。仕事しろよ!!




テラス



※見所2

J) 13人の踊るアプサラのレリーフ



※見所3

K) アンコール遺跡群では珍しい、円柱造りの2階建ての石造建築物。うっそ、見逃したー!! かろうじて写真の隅に写っていたけど、まったく記憶なし。ああもう!!



※見所4
東塔門を入ったテラスにある「ナーガにまたがるガルーダの欄干」。こちらは完全に見逃した。



※見所5
 
L) 周壁をまたぐスポアンの木。




M) 修復中の東塔門。




直射日光がガンガンガンガンに当たっている、作業員のお弁当らしきもの。数人分ぶら下がっていて、ご飯やおかずの量などほぼ同じ。



※見所6

N) 西と東の外門両脇の壁に4箇所ある、巨大なガルーダのレリーフ。バンザーイ!!



■10:25〜11:00
17) 「ニャック・ポアン」Neak Pean (見学時間目安30〜40分) ★★☆
[第一次アンコール都城(900年頃)、勢力分裂から国内統一(1000年頃)、内乱・戦争で混乱(1100年頃)、◎クメール文化の頂点(1200年頃)]


12世紀後半、ジャヤヴァルマン7世により造営された仏教寺院で、一辺が350mある方形の人工島。ニャック・ポアンとは「絡み合う大蛇」の意味。碑文には、この寺院は「聖なる島」であり、境内の池々からは恩籠が溢れ出て、近寄る人々の罪科を洗い清めると記されている。




寺院遺跡まで往復25分はかかる。この道は本当に長く感じた。




A) 歩いても、歩いても、歩いても




B) 歩いても、歩いても、歩いても!!




C) 遺跡を取り囲む人造湖。もともとは、ジャヤターカと呼ばれていた(ジャヤ勝利により守られた王、即ちジャヤヴァルマン7世の池)。




D) ゾウの頭部をかたどった樋口。遠くて、暗くて、ゾウなのか? という感じで。




E) 中央池の四周にそれぞれ小型の池が隣接し、ゾウ(北)、人(東)、獅子(南)、ウマ(西)の頭部をかたどった樋口から水を流し込む。




F) ウマの頭部をかたどった樋口。遠いので、ウマなのか? という感じで。




G) ロクシュヴァラ(観世音菩薩) の化身である、神馬ヴァラーハ。航海の途中で、羅刹の国に流れ着いた信心深い船乗りたちが、ヴァラーハによって救出されたという、カーランダヴューハ(大乗荘厳宝王経) の説話を造形化したもの。
基壇下部を2頭のナーガ(蛇) がぐるりとめぐっている。




見所は、ことごとく離れた場所から眺めるだけ。方形池の中央に蓮の花をかたどった円形基壇があり、その上に観音菩薩を祀った中央祠堂が建っている。その向こう側の陰になっている辺りに、獅子の頭部があるらしい。