12月鑑賞の映画

■『宇宙人ポール -Paul- ★★★★


■『ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル』-Mission: Impossible - Ghost Protocol- ★★★★


[ストーリー] ブダペストで任務中のIMF(米国極秘諜報機関・不可能作戦班) のエージェントが、女暗殺者モロー(レア・セドゥー) に殺害される。横取りされた機密ファイルを奪い返すため、その作戦のリーダーのジェーン(ポーラ・パットン) と、実働班に昇格したベンジー(サイモン・ペッグ) は、モスクワで服役中のイーサン・ハント(トム・クルーズ) を脱獄させる。彼らは、ファイルに関わる人物の正体を探るためクレムリンへ潜入するが、過激な思想をもつ核物理学者ヘンドリクス教授(ミカエル・ニクヴィスト) の策略で、爆破テロの容疑者となってしまう。


米国大統領は関与を否定するために、IMFを解体する“ゴースト・プロトコル”を発動し、彼ら3人の登録が抹消された。戻る場所を失い、ロシアの諜報員に追われる身となった3人は、身の潔白を証明するため「爆破犯とモローを雇った黒幕を突き止め、更なるテロ攻撃を未然に防ぐ」ミッションの続行を決意。チームに加わったアナリストのブラント(ジェレミー・レナー) とともに、ドバイ、そしてインドへと渡るが・・・。ブラッド・バード監督、132分


[コメント] 鑑賞の翌日にはさっぱり内容を思い出せなくなるが、各作品ごとに印象的なシーンを記憶に残してきた、娯楽大作「ミッション:インポッシブル」シリーズ第4弾!! 孤立無援になるのは必要な情報を得た後で、ハイテク機器も武器もばっちりフル装備、チームの能力は一流、女性はパーフェクトボディの美人。これでもかとばかりに派手に活動してきた<超A級>スーパーエージェント、イーサン・ハントの面が割れていないというのが笑える。ジェイソン・ボーンもそうだったけど、全力逃走中のイーサンも、必要なものを次々とかっぱらう技術はピカイチ。


難攻不落の超高層ビルブルジュ・ハリファ”に挑む最新のガジェット、脱ぐまでは精巧なフルマスク&ヒゲをつけただけの変装、オリジナルを思わせるアナログな仕掛けなど、1つミスすれば総崩れになるメチャクチャ面倒くさい作戦の連続で、2時間強の上映時間はあっという間。ちょっと老けてきてアップが厳しいトム・クルーズも、人物像に深みを必要としない無敵のエージェトがピタリとはまり、思う存分のかっこいいアクションと強運で本当に楽しい。


ヘンドリクス教授を演じるミカエル・ニクヴィスト(オリジナル版「ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女」の主役) は、ただのじゃがいも顔のおっさんと思いきや、超人技のイーサンと互角に渡り合う不死身のカーチェイスをこなし仰天。BMWの性能アピールの為に用意されたクライマックスでも、ホラー映画ばりの執念の踏ん張りを見せて予想外の大活躍。チーム全員にそこそこの魅せ場があって、ダイヤモンドを報酬とする暗殺者モローはかなり魅力的なキャラクター(何とかしてレギュラーになって欲しい)。走ってビルから飛び降り、仰向けで落下しながら屋上の敵をバンバンと迎え撃つアクション野郎役で、「LOST」のソーヤー(ジョシュ・ホロウェイ) が出演。カッチョエェェー!! 島の時とは別人のようにパリッとビシッとキメながらも、詰めが甘いキャラクターが素敵なのでソーヤーファン必見。公式サイトの予告編(一番右端の特別予告編60秒)で観られる。


■『リアル・スティール』-Real Steel- ★★★☆


[ストーリー] より暴力的な刺激を求める観客に生身のスポーツは衰退し、リモコンで操作しロボット同士が戦う「ロボット・ボクシング」が全盛となった2020年。元プロボクサーのチャーリー(ヒュー・ジャックマン) は、安いロボットを手に入れては大勝負を吹っかけ、借金取りから逃げ回る日々。ある日、元妻が死んだと連絡を受けた彼は、赤ん坊の時以来会った事もない11歳の息子マックス(ダコタ・ゴヨ) の親権を手放すが、夏休みの間だけ面倒をみる事になってしまう。唯一の理解者であるベイリー(エヴァンジェリン・リリー) からも見放され、衝動的で無責任なチャーリーにマックスも失望していたが、廃品置き場で見つけ出した旧式のロボット“ATOM”を2人で協力して調整する中で、父子の距離は少しずつ縮まっていく。マックスは最強のロボット王者ゼウスへの挑戦を公言するが・・・。リチャード・マシスン「四角い墓場」原作、ショーン・レヴィ監督、128分。


[コメント] 米国の「Prototype This! (※)」という番組で作った、腕だけでポカスカと戦うボクシングロボットとはケタ違いの高性能。2020年スゲー!! 父子とATOMとゼウスについて、ベタな方向での裏を考えながら観ていたけど、そういうのは一切なくて非常にシンプルな内容。大人びた生意気少年マックスが父親譲りの度胸の良さで観客を虜にし、垣間見せる子どもらしい純粋さは魅力炸裂。どうでもいいがドクターペッパーを飲みすぎだ。ディズニーらしい徹底的に血を排除した万人が不快感を示さない物語で、情熱を取り戻した父親と息子の愛情と信頼と自信がぎっしり。


ゼウスの初登場のシーンで、マックスと目が合う場面にはゾクゾクした。日本を経て“超悪男子”のペイントされた、米国再上陸となるロボットも登場。腕には贖罪と拷問の電飾も。なんだそりゃ。日本人は書かんだろう。クライマックスのバトルシーンの映像の見やすさは完璧。原作と同じ点は、主人公が元プロボクサーで、ロボットボクシングが全盛というくらい。良くもまあ、これほどしっかりした映画になったと思う。残念ながら、原作の壮絶なクライマックスの方が好きだ。


ディスカバリーチャンネルで放送終了。無人走行カーや身支度自動ポッドなど、夢のマシンのプロトタイプを短期間で作る番組。4人のエンジニアがメチャクチャバカやって、期限ギリギリで中途半端にゴリ押し完成させるのがウリ。


リアル・スティール (ハヤカワ文庫NV)

リアル・スティール (ハヤカワ文庫NV)


■午前十時の映画祭『ワイルドバンチ』-The Wild Bunch- ★★★★★
■『タンタンの冒険 ユニコーン号の秘密 (2D字幕版)』-The Adventures of Tintin: The Secret of the Unicorn- ★★★★
■『インモータルズ 神々の戦い (2D字幕版)』 -Immortals- ★★★☆
■『三銃士 王妃の首飾りとダ・ヴィンチの飛行船 (2D字幕版)』-The Three Musketeers- ★★☆