ぴったり

拷問の限りを尽くしてみました。


油をぶっかける。


水に沈める。


熱湯をかける。


氷浸けにする。


日炙り。


包丁を突き立てる。


・・・それでも奴らは降参しない。


おかげで、こっちは爪がボロボロだよコクチクショーだ。何で爪がボロボロになったかと言えば、くっついちゃって離れないのよ、このステンレスのボール。も〜、どういう事?





今までにも、水溶き片栗粉でぴったり貼り付いてしまう事はあったんだけど、ここまで何を試してもダメだった事は初めて。奴らは何が何でも離れたくないらしい。こっちは何が何でも引き離したいのに!!


いい加減、諦めて廃棄しようと最後にもう1度ボールを見てみると、さっきよりも隙間ができているような、何かうっすいモノならねじ込めそうな感じ。今度こそ離れてくれそうな気がするのなんのって、捨てると決めてから幾度となく再チャレンジ。捨てられないじゃないか。奴らをここまで結びつけたものが知りたい。いったい、間には何が挟まってるのだ。と思って、2日間頑張った。ヒマか!! アホか!!


押してもダメなら、引いてもみな。フンガーーーーーーーーーー!! オナラ出そう。ていうか、脳ミソの血管切れそう。ついには「棍棒でめった打ち」。カーン、カーン、カーン、これでもか!! これでもか!! これでもか!! 脳天カチ割り、チェストー!!


ボールがボコボコだよ!! 叩いちゃダメだろう。ダメか。これじゃ、離れても使い物にならないだろう。やっぱり捨てるしかないか。でも、まだゴミ捨て場には出してないので、もう1回くらい何かやってみたい気がする。