高尾山

急に寒くなったせいか、次から次へと蕁麻疹が出ては消え、出ては消え、出ては消え、どこもかしこも痒くて痒くて、ボーリボリボリ、ボーリボリボリ、ボーリボリボリ、イライラ、ムキーッ!!


ところで、ブームに乗っかって、今年こそ富士山に登るぞー、と張り切っていたが、いつの間にやらもう10月。ていうか、富士山に登ってみたいと思い立ってから、いつの間にやら、もう10年くらい経っているような気がする。いつの間にやらじゃないだろう。何故、中年になると人は富士山に登りたくなるのか。新書本のタイトルになりそうな疑問を投げかけてみました。いやー、さっぱり分かりません。中年の危機とか。皆がさくさく登っている姿がテレビに出ていると、駅の階段ですら息切れするような私でも「何かいけるんじゃない?」てな気分にさせるのだ。


で、なんでまだ挑戦してないかというと、初心者なりの富士登山計画を実行すべく、まずは近場で手頃な高尾山に登り、次は御岳山へ、そうこうしてるうちに富士山に登れてるんじゃない? などと考えつつ、スタートの高尾山でそれっきりというか、遠退いているというか、終わりというか。毎年のように、まずは高尾山からという事で登って、山頂で弁当食べて写真撮って、それっきり遠退いていくというか、終わりというか。ただの観光かよ!!


というワケで、日曜日に高尾山に行って来ました。いやもう、高尾山キツーッ!!




体重は緩やか〜な右肩上がりの一方、体力は目減りするばかりで、運動不足の四十路には高尾山キツーッ!! 前回の高尾山では、上りはリフトで下りは歩きという、遠慮がちな行程にも関わらず疲労困憊だったので、今回は1番簡単なコース(1号路)で登って、下りは気持ち次第という自分に甘い弱気計画で。紅葉もまだなのでフツーに混んでいる程度。フツーって何だ。紅葉の時期は、地面よりも人間の方が多く見えるほど、ものすご大混雑なので、この日は快適に混んでいるというところ。


1号路は緊急車両が通れる整備された道で、ベビーカーを押している人や、幼い子ども連れの家族や、スーツに革靴やロングブーツの人もいるような、気軽すぎるだろうと思う1番登り易いコース。登山する人のブログなどに口を酸っぱくして書いてある「綿のシャツは汗が乾かず、体温が奪われてしまうのでダメ、ジーンズは伸びないのでダメ」と注意されているのだが、富士山に登るかどうかも分からないので、今回も綿のシャツとジーンズで。ダメだって言ってるだろ!! だってズボンは寝間着とジーンズしか持ってないのですよ。で、案の定、汗をかきまくりで、シャツはじっとり濡れて乾かないまま、山頂ですごく寒かった。だから、ダメだって言ってるだろ!!


ゆっくり歩いている年寄りにさっくりと追い抜かれ、5センチヒールのブーツ女にまでカツカツと追い抜かれ、小さな子どもたちにすらフラ〜フラ〜と追い抜かれながらも、なんとかかんとか1時間で山頂手前の薬王院へ到着。


天狗像の近くでは、厄よけ願掛けの輪っかくぐりが人気だった。



輪っかをくぐって、棒に触る。輪をくぐる時も棒に触る時も、何も考えてなかった。何しに通ったんだ。



思わず手がのびるボケの文字


弁当を食べて写真を撮って、リフトに乗りたいところを我慢して40分で歩いて降りて、温泉に入ってのんびりして帰宅。観光か!! 富士山への道は遠いので、また来年高尾山から頑張ってみます。