豆しば(※)風に、ねぇ知ってる? マンゴーの種って平らで大きいんだよ。ちょっと、知ってた? 知ってた? 知ってたー?
(※)こっそりみんなの前に現れて、豆知識を教えてくれる、豆でもないし、犬でもない、不思議な生きもの。


先日、タイに住んでいる友人が一時帰国した際に、ほんの世間話で「マンゴーって切り分けてあるものしか食べた事ないなぁ」と言ったところ、戻って早々にマンゴーを送ってくれた。決して催促したわけではないのですがっ。いや〜、金の延べ棒ってかじった事ないんだよね、とか言ってみる? 送ってきませんか、そうですか。


で、祝・初マンゴー切り。ところで、マンゴーの切り分け方って、亀の甲羅3Dバージョンみたいな、半分に切って格子状に切り込みを入れて、傘のおちょこみたいに、ぺろっと皮をひっくり返している姿しか見た事ないけど、やっぱりあの方式が1番食べやすいという事? というワケで、取りあえず半分に切ってみたが・・・


40年間生きてきて、生まれて初めてマンゴーを切って驚いた。完熟なのに片側半分の断面に包丁が刺さらない。なんていうか、カチンコチンのシャーベットみたいな感じ。うっそ、凍ってた? と一瞬思ったが、落ち着け、私。固いのは断面だけで、よくよく見たら種なのよ、種。断面の端から端までがぜ〜〜〜んぶ種なの。ホントかよ!!


アボカドみたいな種を想像していたので、ほんとびっくり。種と果肉の色の区別がつかなくて、種の厚みがどのくらいあるかも分からない。鈴カステラみたいな感じになっていて、下半分がほとんど種とか? ともかく、どうにもこうにも包丁の刃が立たないので、こういう時は、講談社の「調理の基本大図鑑」の出番。マンゴーのページを見ると、


「基本切りも飾り切りも、中心の種の部分を挟んで三枚におろします」とのこと。魚かよ!!


「平らで大きな種はマンゴー独特のもの」らしい。平らだったんだ!! そうと分かれば、中央にあるという種を探りながら3つに切り分けた。どんだけ種が大きいのかとビビッといたけど、種は5ミリ程度とほんとに薄い。イメージ的にはナボナのクリームの部分が種になっているような感じ。ちょっとちょっと、マンゴーの種って面白すぎる。今まで私の中での果肉に占める種の邪魔くさいナンバー1はびわだったけど、マンゴーのインパクトは強烈。この衝撃をまだ見た事のないあなたへ。

でかすぎだよ