ピーマンショック

姉からメールがきた。
「姑(近居で関係良好) が鍋を持ってきたんだけど、中身が・・・ちくわ、ゴボウ天、ソーセージ、ゆで卵(ここまではおでんくさい)、鶏肉、キノコ(んー、水炊きか? ) 、海老、魚、スープは濃厚(寄せ鍋か〜? )」


果たして、その鍋はいったい!? このお姑さんには私も良くしてもらっていて、実家で会った時には「煮玉子を20個くらい」持ってきてくれた。いや、そんなには食べられないんですが・・・。


某お祭りにて、実家で穫れたみかん販売の助っ人をしてきた。実家は畑はあるが農家ではなく、サラリーマンだった父親がリタイア後の趣味で作っているもの。家族の頼りない味覚を参考に、伐採したり掛け合わせたりしているそうで、と聞くとえらく凝り性な感じがするが、基本は頬がキューッと縮むくらい酸っぱくて、10年以上経った現在も3歩進んで4歩下がるくらい試行錯誤中。戻ってるよ。


お祭りでは野菜や花や餅などの販売から、空き缶積み上げ競争などのミニゲーム、手作りおもちゃの実演コーナーなどもあり毎年大盛況。ここで毎年本気で不思議なのが、ミニのカップラーメンコーナーの人気ぶり。キャンプでカレーみたいなもん? 大人が小腹が空いて食べるというより、小学生の男の子と女の子に大人気。なんでだろう。私なら焼き鳥を買うよ。オヤジか!! みかんは荷物になるので販売開始直後はあまり売れず、一緒に手伝っていた甥が、「やっぱりピーマンショックで売れないんだよね」としみじみ。・・・それを言うならリーマンだよ!!


今年のみかんの味は「ちょい酸っぱい」か「けっこう甘い」か「味が薄くハズレ」の魔のバミューダトライアングルで、大皿で出した試食も宴会の罰ゲームのような様相。嫌がらせかよ!! まとめて剥いてラップをかけて一気に出す方式にしたため、どの味に当たるかは運次第。「試食は甘いのだけ出して」と父親。それが分かれば苦労しないよ。食べている人の表情をこっそり伺うと、こちらも「眉間にグッと縦皺」「ホッとした顔」「遠い目で無言」と分かりやすい。試食して「酸っぱいのね」という人と「え? 甘いわよね?」と私に同意を求める人もいて笑って誤魔化していたら、「甘いという人もいるし、酸っぱいと感じる人もいて人それぞれなんですよ」と父親。いや、当たり外れが激しいんだってば。


結果、2時間の販売時間で、サイズ別に7個〜14個ずつ小分けしたものが20箱売れて、売り上げは昨年と同じくらい。ピーマンショックの影響は受けずに済んだようです。