9月鑑賞の映画

tetsu2052009-09-12

ゆっくりバージョンで、さらばーダダダ〜ン、ちーきゅーうーよーダダダダ〜ン♪『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の前売券があったので思わず買ってみた。今年12月公開で前売特典はクリアファイルかB2ポスター。オフィシャルサイトを見たら、古代進(呼び捨て)と真田さんは出るが、“今回の「新宇宙戦艦ヤマト復活篇」に、松本零士氏は、一切関係ありません。”だそうだ。…なんと!!


■『ウルヴァリン:X-MEN ZERO』★★★
1845年、激しい怒りによって特殊能力が覚醒した少年ローガンは、拳から鋭く伸びる3本の骨で殺人を犯し、同じく強靭な爪を持つ粗暴な兄ビクター(後のセイバートゥース)とともに、人間らしい生き方を諦めて故郷を後にする。強い絆で結ばれた兄弟は、驚異的な肉体回復能力を武器に、150年に渡り兵士として数多の戦場で闘い続けてきたが、ある計画を企む軍人ストライカー(ダニー・ヒューストン)にスカウトされ、ミュータントたちの特殊部隊“チームX”へ。しかし、非人道的な任務に嫌気の差したローガン(ヒュー・ジャックマン)はチームを離脱し、本能のまま殺戮を愉しむビクター(リーヴ・シュレイバー)とも決別。6年後、カナダで平穏な日々を過ごすローガンの恋人ケイラ(リン・コリンズ)がビクターによって殺され、兄への復讐を遂げるためストライカーが提案する手術を決意したローガンは、名前を捨て、最強の人間兵器“ウルヴァリン”となるが…。


100ぺんは観た予告の場面がほぼ全ての、5分の回想シーンで片がつくウルヴァリンの過去。異端者の苦悩や悲哀は皆無で、単純明快な単細胞野郎が大暴れする万国ビックリショー。マルチツールみたいな最後の敵も強いんだか弱いんだかバカなんだか。「X-MEN」シリーズで死んだあの人が、シワの無いのっぺり顔で迎えにきてくれるのだが、その乗り物では小さかろうと思う。


■『20世紀少年−最終章−ぼくらの旗』☆
「世界大統領」として君臨する“ともだち”に支配された西暦2019年。血の大みそか以来、生死不明だったケンヂ(唐沢寿明)はバイクで東京を目指し、オッチョ(豊川悦司)は“氷の女王”と呼ばれる反政府グループのリーダーとなったカンナ(平愛梨)と、マルオ(石塚英彦)はケンヂの姉キリコ(黒木瞳)を匿うケロヨン(宮迫博之)と再会。1度は裏切ったヤン坊マー坊(佐野史郎)が敷島教授(北村総一朗)とともに協力を申し出て、ゲンジ一派を率いるヨシツネ(香川照之)、ユキジ(常盤貴子)、ケンヂのかつてのバンド仲間たち(古田新太高橋幸宏)が行動開始する中、ともだちの予言した「人類滅亡の日」が迫る・・・。


覚悟の上でもホントに酷い有様。映画の尺に再構築しようという意思が一切感じられない流れ作業で、切り刻まれたエピソードがぼろぼろとこぼれ落ちていく長時間上映。チョイ役の有名タレントの顔を時間をかけて映し、唐突に現れては消えていくフォローのない人物多数。第一章から第三章までの登場人物があまりにも多すぎて、バッティングセンターで豪速球を見送り続けている心境。ともだちに踏み込んだ原作にないラスト10分だけは良かった。