バスツアーで九州へゴー!! 2 別府篇

tetsu2052009-03-17

羽田空港を飛び立って、空弁食べて、飲料サービスを飲んでるうちに、もう下降!! の早さで13時40分、雨上がりで生暖かい福岡空港に到着。皆、トイレにまっしぐら。1号車から3号車まで分かれて集合し、現地在住の30才くらいの女性添乗員さんが名簿を確認。バスガイドさんは足は20代、声は30代、顔は40代、化粧は50代、全体の雰囲気は売れない演歌歌手? な感じの超ベテラン。


C社の格安バスツアーに関しては(高額のものは不明)、バスの座席が申し込み順になっており、1番早い人が運転席側の最前列となる。数日間のツアーの場合は、ブロック毎に分けて、毎日、席が移動していくという仕組み。今回のツアーは3ヶ月の前の、しかもパンフレットが届いた翌日の夜に申し込んだので、1号車の1番前の席かもね(経験済み、バスの乗り降り楽らく) などと思いきや!! なんと2号車の前から4番目。ホントかよ!! みんな申し込むの早すぎだ。


H社もC社も参加者を識別するためコースごとにバッヂを色分けしており、集合時間を勘違いして戻ってこない人がいると、その色のバッヂを探して、添乗員が駆け回るハメになる。以前、出発時間の少し前に添乗員さんが人数確認している時、推定68才のご夫婦が「前の席のお年寄り夫婦がまだですよ」と教えていた。そこでいうお年寄りって何才!? 戻ってきたご夫婦は75才くらいで、確かにお年寄りだった。


2号車は男性20名、女性27名。平均年齢55才といったところ。女性1人参加者は2名。最近はひとり参加者専用のバスツアーもあるけど、1人でバスを2席使うこともあって、平均的なツアー価格の2倍くらい高い。今回は2号車だけでも47人と多いため、ツアー参加者を把握しきれず、取りあえずは、極寒の地で見かける帽子をかぶっている中年女性に「ロシア」、林家パー子もしくは大助花子のようなアラフォー女性に「ピンク」、飾りのついた帽子をかぶったジイさんに「チロリアン」、暴力団担当の刑事に間違いない極悪ヅラ男に「チー坊」と命名。いや、チー坊は杉田かおるなんだけど。この4人は強烈でどこに居ても視界に飛び込んできた。


名簿のチェックが終了し、バスまでゾロゾロと移動開始。貨物に預けたキャリーバッグに雨避けのビニール袋がかかったままのチロリアンは、キャスターが転がらずに、ズルズルと重たそうに引きずっていく。運びにくいよチロリアン。


15時21分、ミニストップが1軒あるだけの玖珠(くす)PAで15分間のトイレ休憩。3台のバスは30分ずつ時間をずらして出発しており、女子トイレに90人の大行列!! というようにな心配したような混雑はなし。


添乗員さんがホテルの案内を記載した紙を1組1枚ずつ手渡し説明。これは今まで参加した事のある3社のバスツアーとも同じで、到着30分くらい前に説明を受ける。大抵、おしゃべり好きのオバちゃんが聞いておらず、紙も見ない、思い込みの激しいオヤジが5人くらい出てきて面白い。このあいだ参加したバスツアーでは「別館と本館に分かれます。部屋の鍵を手渡しますので、到着したらロビーで待っていてくださいね」と念を押したにも関わらず、一目散に目の前にあるエレベーターに乗り込んだ人が6人いた。アンタ、鍵を受け取らなきゃ部屋に入れないよ!! しかも、そのエレベーターが本館か別館かも分かんないのに!! そして、その人たちを呼び戻しに猛ダッシュする従業員の慣れてること、素早いこと。


受け取った紙には、部屋番号、鍵の状態(部屋に置いてあるか、ロビーで受け取る)、冷蔵庫(大抵、空)、大浴場の利用時間、夕食・朝食の会場の場所と時間、宅配便を申し込む場所、売店の営業時間、などが書いてある。例えば部屋番号が「5011」の場合、ホテルに着いて明らかに5階建てにしか見えなくても「私の部屋は50階ですか?」と聞いてくる人がいるので添乗員さんも説明に必死。添乗員さんが引率した前回のツアーでは「翌日の最初の観光地で、ホテルのスリッパのままだったという人がいたので、皆さん注意してくださいね」と優しくお願いしてた。もう、面白すぎ!!


16時15分、「別府湾ロイヤルホテル」に到着。別府湾? 湾? 湾なの? 別府温泉街の素敵な湯気は、別府湾を挟んだ向こう岸に遠かった。このホテルは「別府日出(ひじ)温泉」で、日本一の湧出量、世界で第二位とのこと。ホントかよ!! いや、なんかフツーのでっかいホテルだったので。どこも壊れているところがなく「ごく平凡」な部屋で一安心。作務衣が用意されていて、食事会場が座敷だったので浴衣よりも快適。なんたって、浴衣だと胡座かいてるオヤジたちのパンツ見えてるよ!! な事があるし。中国人の若い女性たちが胡座かいていてギョッとした事もあったけど。


取りあえず、スリッパの中敷きがヨレていて履き心地が悪かったので、温泉に入った時に違う人のキレイなスリッパと取り替えた。フロントに言えよ。ところが、夕食の座敷会場で脱いだ時にシャッフルされてしまい、帰る時に履いたものが、またもや中敷きヨレヨレスリッパ。ババ抜きかよ!! 脱いだスリッパを食事の席まで持って行ったチー坊は大正解。ムショのクセが抜けないんだな。ホントかよ!!


ここの大浴場には無料の貴重品ロッカーがあるので、部屋の鍵や金庫の鍵を別々に入れて安心してお風呂に入れる。ていうか、格安バスツアーで泊まるホテルは、部屋番号が書いてある鍵と金庫の鍵がセットになっている事が多くて、予測不能な行動に走るバスツアー客たちに暗証番号式は無理なんだろうなぁとは思うけど、それってどうなのよ!! といつも心配なだけに、貴重品ロッカーがあると嬉しい。


で、大浴場。20人は入れる大きな露天風呂には、薔薇の花が60個くらいと、ざぼんが5個浮いている。薔薇は女性風呂のみ。底には小石がびっしり埋まっていていて、これが若干尖っているので、正座しても体育座りでもどの体勢でも痛くて参った。温泉は循環式で泉質はいまひとつ(えらそう)。


16時から夕食。座敷の会場に、15分ずつずらして始まった3台のツアー客140人がズラーリ!! 豆乳なべ、マグロ焼き、茶碗蒸し、天ぷら、みそ汁、刺身、漬物、杏仁豆腐など。仲居さんが多く、ご飯とか、お茶とか、すぐに持ってきてくれた。40人相手に仲居さんが1人か2人なんて時には、「ビールやジュースは自動販売機で買ってきてください」なんて事もあるので、次々に運んできてくれてビックリ。いやホントに。


21時に2回目の風呂へ。翌朝の3回目の時も含めて、毎回10人以内くらいしか入っておらず、140人のツアー客が泊まっているとは思えないくらい静かだった。この日は自宅を出てからホテルへ到着するまでで、5137歩。22時に就寝。湯布院篇へ続く。