川治温泉へゴー!! 後編

後編はどうした!! というワケで後編。


今回宿泊するのは、創業亭保3年、100%源泉かけ流し温泉宿『蘭綾(らんりょう)』。亭保3年って何年前なんだか、さっぱり思い出せないバカ(私)のために書いておくと1718年で、公式サイトを見ると、いかにも老舗旅館って感じ。きゃーーーーーーー!!


今まで1泊1万円のバスツアーで泊まってきたのは、修学旅行生が泊まりそうな、学生が合宿に使いそうな、いかにも団体旅行客向けのボロいホテルばかりで、風呂上がりにスリッパが無くなっていた事もあったくらいで(誰だよ、裸足で来てるのは!!)、もしかして、もしかして、もしかして期待大!!


が、油断禁物、さすがに2泊19,980円のバスツアーの泊まる部屋は大笑いだった。ホラー映画の如く天井にシミが広がっていたり、床のいたる所がギシギシ鳴るのはむしろ当たり前? だったけど、洗面台の蛇口がキッチリ閉まらないため、水が細々と出続けていたのが貧乏性には心苦しく、真っ黒いゴキブリが冷蔵庫の裏から出てきた時にはびっくらこいた。叩き殺してくれるぜ、コンチクショー!!


最大の難所は、てっきり物入れだとばかり思ったトイレ!! デブには無理すぎる細い折れ戸の扉を開けて、直角まで開かない蓋を上げ便座に座ると、ホッとシッコする間もなく、しゅるるるる〜と蓋が勝手に降りて背中に乗っかってくるのだ。なんで!!


どうやら洋式便器を無理矢理設置したらしく、蓋を上げ切る奥行きがないため、手を離すと自然と蓋が閉まってしまうらしい。ホントかよ!!


廊下にある共同便所へ行くのもめんどくさいので、3日間の滞在中、背中に蓋が覆い被さってくる邪魔くさい体勢でシッコするハメに。子泣きジジイ便器か!! とはいえ、女性客はまだマシで、多分、男性客は片手で蓋を押さえながらシッコしてたに違いない。手が短い人には一苦労で、油断して手を離してしまえば、2秒で時間切れ!! できるか!!


ちなみに温泉は素晴らしく気持ち良くて、いつもは温泉に入っても寝る頃には手足が冷え冷えになってしまうのに、ずっと身体がポカポカ、やっぱ加水なし100%かけ流しは全然ちがーーーーう!! 改装するらしく、是非とも勝手に閉じる蓋便器で用を足してみたい人は急いで宿泊を。改装前の激安プランが、2007/04/11〜2007/06/10 料金は7800〜9800円(税込サ込入湯税別)となっている。温泉は同じだからお得!! しかも便器の蓋を閉める手間もなし!!


で、川治温泉といえば、「薬師の湯」という男鹿川沿いの露天風呂が有名と知り、到着してすぐ蘭綾の温泉へ入って一息ついてから、手ぬぐいを持って薬師の湯へ。蘭綾から川沿いに200mくらいと近く、これなら毎日入りに行けるじゃ〜ん、と思いきや!! 元からある現在は男性&混浴用の薬師の湯は、川から丸見えの近くの橋から丸見えの対岸から丸見えの、入口の写真を撮ろうと構えた瞬間にすっ裸のジジイが目の前に現れ、思わずジジイの尻を撮影!! ひえー!!


さすがにこれじゃ観光客が入れないと気づいたか、新しく作ったという女性専用の露天風呂には衝立てがあり、外からは見えないようになっている。しかもシャワー付きカランも2つあり。返却式ではないロッカーもあるが、風呂の目の前にズラーッと脱衣棚が並んでいるので、そこへ入れて置けば問題なかった。


で、入浴料300円のチケットを買って女性用へ入ろうとすると、見張りのオバちゃん(営業時間中ずっといた)に「今は混浴の方も1人か2人しかいないから入れるわよ」と言ってきた。入れるか!! 誰もいなくても入れるワケがないけど、一応見てみると、男性ばかり8人くらい入ってた。大混雑だよ!!


薬師の湯も加温加水なしの100%かけ流しで、かなりぬるいのに全然ぬるい感じがなく、お湯から出ているところも寒くなく、長湯をしてものぼせる事もなく、上がった後もずっと身体が暖かかった。近所に引っ越して毎日入りてー!!


バスツアーは行きと帰り以外は自由行動なので、2日目は鬼怒川温泉の「鬼怒川公園岩風呂」に入ってきた。大人500円。川治温泉へ行く前の週に、草津温泉でも温泉に入りまくり、どこも脱衣所ロッカーが百円でコンチクショーだったが、ここは返却式。残念ながら、温泉は銭湯の湯のような、フツーの湯って感じだった。


そんなこんなで、蘭綾の温泉に7回、薬師の湯に2回、鬼怒川公園岩風呂に1回の、温泉に計8回のポカポカの旅でした。