それは葉桜

先週、駅のホームから見える桜を、ボーッと眺めながらエスカレーターを上っている間、背後に立つ、男子高校生5人組の会話を聞くともなしに聞いていて、危うく吹き出すところだった。


「桜っていきなり満開だよな〜」
「もう散ってるから、すぐにキザクラだろ」
「そうか。キザクラか」


って、アンタ、そりゃ酒だよ!! ドンだよ!!


コンタクトの調子が悪いので、買い替えるついでに、ハードレンズからソフトレンズへ戻す事にした。ソフトを使い始めて20年経った頃に、乱視が進んできたためハードを勧められて変更、それからハードを4回買い替えて3年くらい使ってきたのだが、もう、いい加減使い勝手が悪いので、やっぱりソフトレンズに戻す事にした。


使った事のない人に説明すると、痛いと聞いていたハードは予想外に装用感が良く(数日で何か“入れている”感覚がなくなった)、ゴロゴロ感もほとんど無く(瞬きの度に目玉の動きが引っかかる感じ)、“目を見開いてから、強く瞬きして前方に弾き飛ばす”という、超ビックリで難しかったレンズの外し方も、専用のスポイト(トイレのカッポンの超ミニミニ版)を使えば、一発ポロリ!!


と、まあ装用自体には問題はなかったのだけど、ハードは何故か「いきなり」モーレツに目が痛くなる時があって、これには相当泣かされた。いやホントに。外したくても目が開けられないし、痛いのは片方でも両目が開けられず、道端で涙をボロボロ流す怪しい女と化す事しばしだった。怖いよ!!


ソフトでも痛くなる時はあったけど、目にゴミが入った時や、もの凄く乾燥した時くらいのもので、目薬を数適させば大丈夫。しかも「あ、ゴミが入った」という感覚があった。これが、ハードの「いきなり」の時には予兆なし。もうなんで!! というくらい毎回いきなりで、ゴミが入ったようにも思えない。で、最初の頃は理由が分からず、眼科医に「何故か突然、痛くなるんですよ」と相談すると、「そういうものなんですよ」とあっさり。ホントかよ!! 腹が立ったので家庭の医学で調べてみると「理由は分からない」とある。ホントだよ!!


とにかく、「最近、目がゴロゴロするのでソフトレンズへ変更したい」と眼科医に告げ検査をしてもらうと、アレルギー性結膜炎になっていた。ハードのせいじやないじゃん!! やっぱり花粉症の人は、この時期は使い捨てレンズを使った方がいいらしい。あらら。


で、装着感と度数をみるための検査用のソフトレンズを指に乗せてびっくり。でかっ!! こんなに大きかったっけ? いやいや、慣れとは恐ろしいもので、9ミリのハードレンズを初めて指に乗せた3年前には、小さっ!! コレ目に入れんの? 小さーっ!! と相当驚いたものだったが、 違和感なく20年使っていた1.3センチのソフトレンズが、めっきりしょぼくれてきた今の目には、入らないのではないかと思うほど大きい。恐るべし、4ミリ!!


さすがに装用はすぐに出来たが、レンズが昔より薄くなっているせいか、指でつまんで外すのにビビってしまって、毎晩、手こずっている。ハードレンズの時には、スポイトで一発で外せて楽だったのになぁ。試しにスポイトで外せないかとやってみると、レンズの接触している面積が大きいせいかビクともしなかった。チッ、やっぱダメか。いい加減使い勝手が悪いと思っていたハードだったけど、外し方だけは楽だったかも。そんなワケでメーカーの方、ソフトレンズ用のスポイトの開発を大至急よろしく!!