北海道2 霧かよコンチクショー編

話はもどって、北海道旅行の2週間前。またもや白眼が切れてしまい、目玉表面を血溜まりがユラユラ漂う、X-ファイルでエイリアンに乗っ取られた人類状態(こっちは黒溜まり)に。クライチェック!! 痛くはないけど、旅行前に治るかどうかビミョーでショックでかし。何だか知らんが、年に1度から2度は切れてしまう白目弱い体質なので自分では驚かないけど、今回はすれ違う人たちをギョッと振り返らせるほどの血溜まりっぷりに、一応眼科へ行って来た。


てかもう、血溜まり話などはどうでも良くて、指で直接つまんで確実に目玉から外すソフトコンタクトから、一度大きく見開いてから、強く瞬きをして前方に弾き飛ばす、刀削麺の如し不確実な外し方のハードコンタクトに替えて丸2年。今では簡単に外せるようになったものの、外し損なうと白目の方にいっちゃって痛いんですよねえ、などと先生と世間話をしていたところ、外すための「スポイト」があるという。いつの間に!!


なんつーか、トイレの詰まりをパッコンと取るやつの、超ミニミニミニミニ版という感じ。1個360円と安いのでその場で購入し、早速、ドキドキで試してみた。えーと、吸盤を目玉に押し当てると、コンタクトが張り付いて取れるらしい。コワー!! 最初は距離感がつかめず、目玉に傷がつきそうでビビリながらスポイトを近づけていたものの、すぐに慣れて驚くほど簡単に取れるようになった。押しつけているという感覚もなし。スゲー!! コレ考えた人エラーイ!! まだ使っていない人、これはオススメー。 ちなみに私は協和コンタクトで購入。


で、ギリギリ血溜まりも治って北海道。今回のツアーは3泊4日で、函館空港でツアー客らが初集合した時にまっさきにチェックしたのが、皆の上着とバッグ。洋服とかお菓子とかどのくらい持ってきてるのか気になる、気になるー。週間天気によると札幌の日中は10度前後と過ごしやすそう気で、東京もまだうすら寒かったので、私はいつものババシャツ+ババももひき(七分長)に、半袖と長袖Tシャツの重ね着とジーパン、上着はウインドブレーカー、以上、着替えなし。いやいや、女子としておパンツの替えはあるよ。その代わりと言っちゃーなんだが、お菓子はスーパーのポリ袋1杯持ってった。お前は遠足か。


皆の様子といえば、海外3週間コースはいけそうなスーツケースの夫婦が1組いるものの(何を持ってきてるんだ!? 後に判明)、ほとんどはちんまりサイズの布製キャリーバッグか、オヤジがよく持ってるミニミニボストンバッグと思ったより小荷物。よしよし、上着も同じくらい薄手だ。


全員揃ったところで、添乗員のモジャメガネの合図でゾロゾロと観光バスへ移動。この添乗員がピンクの電話のよっちゃん並に脳天から声が出て来る男で、しょっぱなから「〜というカタチ」を連発する意味不明な案内ばかりでいきなり不安。3万ポッキリツアーだけに添乗員はハズレ!? 後の旅行アンケートにて「史上最悪の添乗員」と書かせた伝説の男と化すのだが、この時はまだ着いた直後で浮かれていたので気づかなかった。


で、予報通り、天気は雨。最初の観光地「トラピスチヌ修道院」までは車で「あっ」という間に到着。えーと、ここはフランスから派遣された8人の修道女によって、明治31年に設立された日本初の女子修道院。内部見学は出来ないけれど、前庭や資料館を自由に散策出来る。20分くらいガイドさんの説明を聞きながらダラダラと歩いて廻り、20分くらい自由時間に。


バスツアーには何度も参加した事があるけど40人というのは初めてで、やっぱりというか、自由時間になってもツアー客40人が同じ角度で、同じように撮影スポットを移動しながら写真を撮るもんだから、資料館を見る時間が足りなかった。つーかもう、ここを訪れたのは2回目で、前回はツアーじゃなかったから、思う存分くまなく見たハズなのに、ここでしか買えないというクッキーを買った事しか記憶にないだけに、私の場合は時間があっても無駄というウワサあり。


雨はすぐに止んでくれて、私たちには説明のなかった場所にいた、他のツアーに紛れ込んでガイドの説明を盗み聞きしたりしながら、資料館をザーッと見て、ガイドさんがみやげもの屋のソフトクリームが「日本一美味しい」というので、そうと聞きゃー食べないワケにはいかないので(なんで?)ちょっと寒いけど、ソフトクリームを食べてバス戻り。んー、日本で40番以内には入りそうなくらい美味しいです。 


次の観光「五稜郭」も近く、15分で到着。ここでの見学は50分なので余裕と思いきや、バスツアーのお約束、集合写真の撮影だ。こんな背景に何もない、看板の前で撮ったというだけの、知らない人たちとの写真を、誰が買うんだ、誰が。時間の無駄だっちゅーのにー・・・って、これが結構、売れるのは何故ー。いやもう、うちの母ーちゃんとか必ず買うし。だから止めないのか。何枚売れたらもうけが出るのかなぁ。知っている人がいたら教えてください。


で、集合写真を撮るだけなのに、モジャ添乗員が滑舌わ悪いわ、舌足らずだわ、段取り悪いわ、良くみりゃてっぺんハゲだわで、みるみる時間が無くなり、ピンポイントでガイドの説明が終わって解散した時には残りが20分。なんでー。見る所もないので五稜郭タワーに上らなければ余裕があるんだけど、そりゃタワーがあれば上らなきゃいかんってなもんで、大急ぎでタワーへ上ってザザーーッと見て回ってバス戻り。五稜郭タワーは新しくなったばかりで、今なら取り壊し前の旧タワーと新タワーを、並んで写真に収める事が出来る。いやもう、“今だけ”に弱い私。


バスで元町へ移動し、国の重要文化財に指定されている「旧函館区公会堂」から「カトリック元町教会」「函館ハリストス正教会」「函館ヨハネ教会」と小洒落教会エリアをてくてく歩き、赤レンガ倉庫群のベリエイアへ移動し50分の自由散策。てかもう、雑貨好きには楽しそうだが、50分も見るとこないんですけどーーー? ここと、この日宿泊する「函館国際ホテル」とは徒歩5分の距離なので、温泉プラン(追加料金3900円で夕食付き、ここからは遠い湯の川に宿泊) の人たちだけ残して解散しちゃえばいいのに。


しょうがないので、売店で試食しまくって時間を潰し、集合時間になったので全員バスに乗り込み、国際ホテル組がチェックインし解散したのが夕方5時。30分休憩してから、再びベイエリアへ行き、夕食に何を食べようかブラブラしていると、これがもう、観光客が全然いなくて、レストランがやってないのだ。なんたって、人が歩いてないよ。近いので函館駅に出ればいいんだけど、ライトアップされた元町の教会の写真を撮りたかったので、一組しかいない静まりかえった「はこだて 海鮮倶楽部」という店へ入り、海鮮丼やらホタテバターしょうゆ焼きやら、カニ汁やらいかめしやら食べた。美味しいのもあったり、フツーのもあったり、えらくマズイのもあったりという感じで、3390円。


世界三大夜景の函館山へは、朝のうちに雨が止んだので大丈夫かと思っていたんだけど、夕方になって霧が出ていたため行けなかった。くー、残念。が、しかし、次の日も雨の予報なのだ。ピーンチ。それにも増して、モジャ添乗員が頭悪くて大ピーンチ。