抜歯、準備編

テレビや新聞で見る鮎川氏(杉田かおる夫)の顔写真は、なんでいつも同じ、橋幸夫風うすら古クサイ白黒写真なんだろう。どんな写真なんだ、あれは。いや、心底どーだっていいんだけど。

話し変わって、明日、歯を抜く事になった。
と、いっても、抜くのは親知らずで、これがなんと4本目。なんでだ。何で要らない歯が4本も生えるんだ!! てかもう、その分のカルシウムを他の歯に回してくれよ!!

実は10年以上前に親知らずを3本抜いたときに、抜いた方がいいと言われつつも、残りの1本は抜かなかったのだ。何故1本だけ残したかといえば、3本目に抜いた下の歯が、根が捻れていて(よくあるらしい) とにかく抜くのが大変だった。だいたいからして、その方法も、なんていうか釘抜きのような要領で、口角を支点に、せーの、スポーン!! という原始的な方法が、恐ろしさを倍増させていて、なんかこう、他にないの!? ちなみに、親知らずを抜いた事のある人に聞いたら、同じ方法だった。だー!! 今は? 今はどーなの!?

で、1週間に1本ずつ抜く事になったのだけど、初めの2本の時は比較的簡単に抜けたものが、3本目だけは何回やっても抜けずに、途中、休憩を挟んでアゴの回復を待って再チャレンジ。それでも抜けずに、終いには先生もイライラしたか、だんだん乱暴になり、歯がそっくりそのまま、入れ歯のように外れるんではなかろうかという、顔の持っていかれっぷり。先生、先生、アゴが壊れますって。

なんとか抜き終わったものの、麻酔が切れた瞬間、ズダダダダダダダっと口の中で工事が始まったかのようなモーレツな痛みが襲ってきて、幸い頬は腫れなかったが、その晩、熱が出た。処方された痛み止め3日分を1日で飲み尽くし、翌朝1番で追加の薬を貰いに行って、3日間痛み止めを飲みっぱなし。そんなワケで、4本目は抜かなくてもいいかも・・・と放っておいた。

それが先日、三十路も半ばを過ぎた事だし、歯槽膿漏とか心配なので、ちょっくら歯石でも取ってもらいがてら、歯茎を診てもらおうという軽い気持ちで、大人になって初めて、歯も痛くないのに歯医者へ行こうと思い立った。エライぞ、私。自分で褒めてみた。

で、朝、予約の電話をかけて、急いでないんですけどー、歯は痛くないんですけどー、などと後ろ向きに受付の人に言うと、やる気まんまんな患者(って何だ) と勘違いされたか、その日の午後が空いているので来て下さい、と言われてしまい、一秒で後悔。いやあのー、虫歯治療の方を優先予約してあげた方が〜、私は来週でいいんですけど〜などと言い出せるワケもなく、時間も決定、自分で予約しておいて、しぶしぶ行ってきた。

そういえば、久しぶりに訪れた歯科医院は、レントゲンが新しくなっていた。X線照射線量を大幅に低減する『デジタルX線撮影装置』になったそうで、撮影後、すぐに診察室のモニターに映し出され、拡大したりしながら医師が説明してくれるのだ。なんかハイテクー!! などと感動していたら、虫歯はないが、親知らずを抜いた方がいいので、次回、抜きましょう、とサクサク決定した次第。あーあーあーあー。

今回は上の親知らずだから、3本目のような事にはならないと思うけど(下の歯を抜く方が大変だと先生が言っていた)、前日の朝から飲むようにと、化膿止めの薬2種を処方されて、ビビリ度も最高潮。なんで前日から薬!? 膿むの? 膿むの? 薬を出されるなんて、初めてだよ、もー。しかも痛み止めの薬を持っているか聞かれたので「バファリンならあります」と答えると、「じゃあ、それでいいね」と痛み止めはナシ。先生、先生、バファリンでいいの? 先生ー!!

すっかり萎れながら会計を済ませると、レントゲンのプリントアウトしたものをくれた。いや、正直コレ貰っても・・・。