アンタ、花粉症だよ、ビシッ!!

かー、スゴイ飛んでます、花粉!!
目玉鼻穴耳穴目掛けて、目に見えるのではなかろうかという勢いで、バカバカ飛んできた。飛散量が少なかった去年は症状が出なかったが、今年は倍返しだ。ちなみに、『高気密住宅を拓く先覚者・先住人』という本の中に、花粉症をおこすスギは、北海道と沖縄を除く日本にしか生息していないと書いてあった。だー、なんてこったよ。

私は2月1日から症状が出ていたのだけど、その頃はマスクをしている人はほとんど見かけず、私の帽子+ツルツルのジャケット+マスクという、花粉症丸出しスタイルを見て「あ、花粉症?」「あはは、今年は大変なんだってね」などと、自分には関係ないと決め込んで、哀れな人を見る眼差しを浴びせかけるヤツらに腹の立つ事しばし。アンタ、そんな事言ってると今に鼻水タレるぜ、コンチクショー!!

3月上旬までの飛散量は『少なめ』だったせいか、少数の人だけが苦しんでいた花粉も、先週いきなり『非常に多い』『猛烈に多い』『異常に多い』と表現がアップし、マスク人口も急増、新規参入、お仲間続出で嬉しい。てかもう、『少ない』の次の日から『非常に多い』の連続って、中間はないのか、中間は!!

姉は先々週まで症状が出なかったため「どうやら治った」と喜んでいたが、いきなり重症らしい。アンタも、去年治ったと思ったクチですかい。だいたい、花粉症の症状が出ているクセに、目が痒いだけとか、鼻水出るだけだからとか、なんだかんだ言って認めない人がいて、『アンタ、花粉症だよ』と、右手でビシッ!! とツッコミたい人続出。

電車で見かけたカップルは、彼が「花粉症じゃないんだけど、目が痒いんだよね」と言っていた。花粉症だろ!! 車内にいた花粉症の誰もが、心の中でビシッとツッコミを入れたに違いない。アンタ、花粉症だよ、ビシッ!!

姉がオバちゃん集団の会話を聞いていた時は、1人のオバちゃんが「私、目が痒くて、鼻水も出るのよねぇ」と不思議そう。他のオバちゃんたちは「あら〜、そうなの」で終わり。アンタ、花粉症だよ、ビシッ!!

私の母は「お母さんはそういうのにならない」「この辺りには飛んでない」が口グセで、根拠もなにもあったもんじゃない。飛んでるんだよ!! 毎年、母のクシャミが飛び出た瞬間に、ついに花粉症か!? と喜んで観察するのだけど、これが悔しい事に症状が続かず、全く以て腹立たしい限り。こうなったら、何としてでも花粉症になってもらわなくては!!

姉の義母も去年から春先に鼻水が出ると言うので「花粉症ですよ」と姉が言ったのだが、やはり「私はそういうのにならないから」と言われたそうだ。アンタもか!! 気持ちで阻止出来るモンじゃないんだってば!! しかも、病院でも同じ事を言ったらしい。先生も言ってやって下さいよ。

『アンタ、花粉症だよ、ビシッ!!』