温泉、再び

さむー。クソさむー!!
なんかもう、灼熱の夏から冬? 冬になってる? ってか、秋あった?
そんなワケで、どんなワケだか、アイスノンのように冷たい手足を暖めに、ぶどう狩りのシーズンも終わった『勝沼ぶどうの丘』にある天然温泉“天空の湯”に行ってきた。

まずはぶどう販売所にて試食!! 巨峰ピオーネ甲斐路まで右往左往でバカスカ食べ歩き、ぶどう狩り気分を味わったところで天空の湯へ。フロントにてタオルを借りねば・・・って、ねーし!! どこ見てもレンタルがねーし!! しかも、 バスタオル850円、小タオル250円って高っ!! 両方で1100円ってバカ高っ!!

予想外の出来事にショックでかしで、いやもう予想しとけよってなもんだが、タオルレンタルがあるものとばかり思いこんでいた温泉初心者な私は、1度フロント前まで行っておきながらも近くの太い柱の影に隠れ、どうするか検討開始。怪しすぎるよ、私。

とはいえ、手ぬぐい1つ持ってきていないので、もったいなかろうが、南アルプスの山々のイラストがセンスなさ過ぎだろうが、これっきり使うチャンスのない、ってか雑巾にするには高すぎるタオルを買うしかないのだ。えーい、チキショー!!

いやいや、小タオルで身体を洗ってギュウギュウ絞って、それで拭いてしまえば250円で済むじゃん? と快適さよりも貧乏性が勝った結果、小タオル1枚のみ購入決定。早速、柱の影から飛び出しフロントで申し込んだ。入浴料が600円なので、850円分きっちり満喫しなくては!!

ぱかぱかと服を脱いでロッカーへ放り込み、ガラガラガラー と、勢いよく扉を開けた瞬間、内心ショボッ!! 目の前にはあまり広くない風呂が2つだけ!!? ショボーッ!!
ってかもう、誰も入ってねーし!! ちょうどお昼どきだったせいか、最初の30分くらいは私1人という貸切状態。その後ちらほらとオバちゃんたちが入ってきたが、日曜日だというのに恐ろしいほどの寂れっぷり。ぶどうシーズンは混んでいるのか、いないのか、夏に温泉てのはどうか良く分からないが、これはきっとタオル代で何とかやり繰りしてるに違いない。ホントか!!

あまりのショボさに気が遠くなっていると、壁際に扉を発見。ああー、もう、露天風呂があるじゃないのー!! ここは、内風呂がちょいと熱い高温浴、熱くもぬるくもない微温浴の2つで、露天風呂は1つ。後はミストじゃなくて小雨だろ!! なミストサウナが1つ。取りあえず、露天風呂の景色が良かったので、ショボくれた気分も持ち直し浮かれてきた。

私好みの温度が快適だった微温浴の中央は気泡浴になっていて、浴槽床からボッコボコと立ちのぼってくる気泡は、放屁連発も誤魔化せる勢い!! ユラユラと転がされ、何やら自分がゆで卵になったような気持ちよさだ。

温浴は熱くて入れなかったので、微温浴の寝浴と気泡浴と露天風呂に小1時間ほど入ったところで撤退し、マッサージコーナーにて、10分200円のマッサージチェアと、5分100円の『足もみまーる』というどうしようもないネーミングの空気圧足マッサージャーで揉まれに揉まれてきた。

しかし、入浴している時からうすうす感じてはいたが、先月行った町田の源泉かけ流し温泉『いこいの湯』と比べると、温まり方が全然劣ってしまう。あれがほかほかレベル100だとすると、天空の湯はせいぜい20程度。ロビーでフラフラし、マッサージチェアでブルブルし、巨峰ソフトクリームでまったりし、もう1度ぶどう販売所にて試食の限りをつくし、電車で揺られて帰るうちに、すっかり冷えてしまった。温泉初心者も納得、やっぱり温泉は源泉かけ流しでないと、ダメですじゃー!! ってか、 アイスがいかんのか!!?