謎のグリグリ

またもや、ガングリゴン再発!!
事の起こりは10年前、歯磨きをしていて、やけに手が痛いなあと思い、あちこち点検してみたところ、右手手の平側、薬指の根元関節にグリグリした“なにか”を発見。見た目にはまったく膨らんでおらず、皮膚も特に変わったところはないのだが、小豆が中に入ってる感じ?

「・・・」

グリグリ

「・・・」

グリグリ(ちょっとイタ気持ちいい)

「・・・なんじゃ、こりゃー!! 」いや、お約束って事で。

なんか分からんが一応病院へ行ってみた。ほら、ジュン・サンダースは手遅れだったからね。で、先生が私のグリグリを、ひとしきりグリグリした後、あっさりと一言。

「あー、これは“ガングリゴン”だね。心配なし。そのうち潰れるから」

あ? 何だって? ガングリゴンとな!!? なんだその怪獣みたいな名前は。強いのか!!
ジジイ(先生)の説明によれば、手の関節などに出来やすく、患部に強い力が加わったりすると痛みがあるそうだ。関節にある袋の中にゼリー状のモノが溜まっていて、日常生活に支障がなければ、放っておいてもそのうち袋は破れるし、中身も人体への影響はないそう。逆に注射器で抜くとなると「痛いよ〜〜〜〜」とジジイのクセして上目遣いに微笑みかけてくる始末。

あれか? オバちゃんがなりやすい (か、どうかは知らんが) ヒザに水が溜まるようなモノ? まったく、若い娘とはかかる病気が違う。

ほっといてもいい事が分かった途端、ところで“ガングリゴン”ってやっぱりカタカナ? もしや名前? ガングリゴンさん? などとまあ、くだらない事ばかり気になってしょうがない。

と、いうのはウソで、気になったのは病院を出るまでの間だけ。取りあえず、みんなに話したくてしょうがないので、家族から友人、同僚にまで「コレって、ガングリゴンって言うんだってさー」とグリグリ触らせつつ報告しまくった。迷惑なヤツだよ。

これがもう、皆、口を揃えて「聞き間違えだろう」と決めつけ、さんざんバカにされるうちに(もしや、1文字? いや3文字くらい違うかも・・・)と、自信を無くしかかったところを持ち堪えて「だって、そう言ったんだってば!!」と強気で押し切り、皆の記憶にガングリゴンをインプット。一応、調べようかとも思ったのだが、そんな事はどうでもいい、ってか、めんどくさいのでそれっきり。

数ヶ月経ったある日、グリグリが無くなった事に気付き、ホントに潰れるんだ、と驚いた。それから10年、同じ場所に潰れてはまた復活、潰れては復活、潰れてはまた復活、潰れては復活してと、名前はともかく、恐ろしくしつこいヤツだという事だけは分かった。ま、普段の生活では指にグリグリがあっても問題なく、痛いのは歯磨きの時と、バーチャスティックを握ってる時くらいのものだ。ってか、いいのか、そんな生活で?

で、つい最近、またもやグリグリに気付く。しかも、人差し指と薬指の2箇所。なんと、ツー・ガングリゴン!! ああもう、人差し指付け根というのは、予想外にあちこちブツかり痛くてたまらん。ガングリゴンってば、他の人のトコに行きなよ〜〜。「そうだ」試しに検索してみよう。いやー、便利 (楽) な世の中になりましたな〜〜、っておい!!

・・・ガングリオンじゃねーか!!

ホントに1文字違うよ。