尿秘

心頭を滅却すれば、 火もまたアヂー。
滅却しようが、忘却しようが、アヂーもんは、アヂー。汗がだらだら、だらだら、だらだら、だーらだら、だーーらだーーーら、と湧き出てくるし、飲んでも飲んでも飲んでも飲んでも、シッコが出やしない。これはもう、便秘じゃなくて『尿秘(にょうひ)』かも知れん。違うか。これだけ汗をかいてるんだから、塩が摂れて役立つかも知れん。要らん。体温上昇で地球温暖化にも一役買ってるに違いない。ダメか。

七分丈のパンツを履いてエスカレーターに乗っている時など、裾からすーっと汗が流れ落ちたりするが、これはさすがに拭いにくいので、だらだら流しっぱなしている。後ろの人にシッコだと思われないか、などと考えるのも暑いので、シッコでいい事にしとこう。いいのか!?

しかし、この時期何がイライラするって、毎朝化粧しようと色々塗ってるそばから、汗がジワジワと噴き出してきて、下地だのファンデーションだの色んなもんが混じって、もうぐちゃぐちゃだ。

しかし、スーツにネクタイのサラリーマンは、さぞかしツライに違いない。見ているこっちが目眩おこしそうだ。見るからに周囲の気温を上昇させそうなほど、汗かいてる人もいるから迷惑この上ない。私だ。

しかし、あのスケスケ靴下背広版みたいな、清涼スーツはどうなんだろう。多少なりとも涼しいのか。とてもそうは思えないが。後ろのポケットに突っ込んである新聞の文字まで読めたので、恐ろしく薄いということだけは分かったが、勢いよく腰掛けて破けたりしないのか心配だ。

そんな心配を私がしてもしょうがないのだが、旅行用紙パンツみたいな危うさが気になってしまう、今日この頃である。