20年目にして初心者

20年間ソフトコンタクトレンズを使ってきたのだが、 今回ついにハードコンタクトへ変更した。
ソフトレンズは長期間使用により眼球にトラブルが起こると、何度もハードレンズへの変更をすすめられてはいたのだけど、その度に「そうですねぇ」と言葉を濁して誤魔化してきた。別にソフトに固執していたわけではないものの、「ハードは痛い」と聞かされ続けていたせいで、何となく敬遠していたのだ。ってか、ただ単に変えるのがめんどくさかっただけ。
去年、白目が切れて血だまりがユラユラ目玉上を漂うような状態が何度もあったため、弱った目玉をいたわろうと変更を決意した。

今回、レンズが取り寄せになったため受取日の確認をしていた時、何故か練習時間として1時間予約されられ、「はて、何で1時間も?」と不思議に思ったのだが、分かりました。
ハードの方がお手入れ簡単とか、ソフトより長持ちするとか、乱視も調整可とか、長時間装用出来るとか、目玉に負担が掛からないとか、痛いとか、小さいとか、装着しにくいとか、強風でズレるとか、ゴロゴロ動くとか、そんなコトより、ハードって、ハードって・・・外し方がヘン!!

ちなみにソフトの場合は、レンズを軽〜くつまむとスルッと目玉から外れる。ところがハードの場合は、外す側の人差し指で目尻をグッと押し、それをグイーンと横に引っ張って細目にし、反対側の手は受け皿のようにしておき、ガッと目を見開き、バチっと瞬きして、前方に弾き出すという方法なのだ。
・・・どこに飛んでいくか、分からねえし!!

若くて目がパッチリとでかい女性店員が、えらく簡単そうに説明しているのだが、無理!!何度も説明をさせるビビリまくった私を見て、「慣れれば1度で出来ますから」と励まし練習開始。いきなり受け皿の手が逆だ。こうなると、押さえる指も間違え、右も左も分からない始末。

目尻をグッと押し、グイーンと横に引っ張り、目をガッと見開き(てか、矛盾してるだろ)、瞬きではずす・・・外れません。ってか、なんでこの方法!? ふぅ、気を取り直して、もう1度。2度、3度、4度、5度・・・・あのー、外れないんですけど(泣)

「もっと目を大〜きく開けてみてください 」
5度、6度、7度、8度・・・ホントにコレで外れるのか!!「もっと、グーーーーーっと目を引っ張ってください」徳光になるまで精一杯やってますって。10度、11度、12度・・・あーあーあーあー、店員がどっか行っちゃったよ。

・・・19度、 20度、 21度、ポンっ、ン? 取れた? 取れた? 取れた? 「取れましたー!!」声、デカイよ、私。「では反対側も同じように外してください」あ、そうですね。
反対側も何度も何度も何度も何度も何度も何度も試して、やーっと両目外す事が出来た。ふぅ。

「ではもう1度練習してみましょう」
なんですと!? せっかく外れたのに!! そんなワケで、まーた1からやり直しだ。装着して外すまでを2回やると、今度は上下左右にズレた場合の戻し方の練習だ。だーー!!

ズレたレンズに近い目の淵を人差し指でグッと押し、顔は正面、視線だけ反対方向からズレた方向へツーっと動かすと、あ〜ら不思議、レンズが黒目に戻ります〜・・・って戻ってねーし!!
ここでもまた「顔は正面に」「視線逆です」「顔を動かさないで!!」「視線、違います!! 」との注意の連続に目玉もココロも疲労困憊、もうヘロヘロだ。いやいや、この女性店員の方が疲れてますね。すいません。

「受け取った当日は落として無くす方が多いので、外して持ち帰りください」
おいおいおいおい、明日から大丈夫なのか、私!!?