旅行15 5日目、大回りコース1 プレ・ループ

旅の5日目、続き。

15)「バンテアイ・サムレ」から、トゥクトゥクに乗って、走って、降りて15分。周遊道路に沿って次々と寺院遺跡を観光できる、定番の大回りコースへ。


■大回りコース
16)「プリア・カン」→17)「ニャック・ポアン」→18)「タ・ソム」→19)「東メボン」→20)「プレ・ループ」→21)「バンテアイ・クデイ」→22)「スラ・スラン」



シェムリアップの街中心から向かう大回りコースは、「プリア・カン」から始めるのが一般的。この日は郊外から戻ってきたため、「プレ・ループ」から観ていく。



■10:55〜11:25

20) 「プレ・ループ」Pre Rup (見学時間目安30分) ★★★★
創建[第一次アンコール都城(900年頃)、◎勢力分裂から国内統一(1000年頃)、内乱・戦争で混乱(1100年頃)、クメール文化の頂点(1200年頃)]


961年にラージェーンドラヴァルマン2世が建立した霊廟寺院。王が造営した東メボンと同様、3層の基壇の上に5基の祠堂が並ぶ、スクエア型3段デコレーションケーキ方式のピラミッド型寺院。寺院名は、プレア(神)・ループ(姿) という言葉に由来されている。



東メボンより基壇の角度が急になっている。



心臓破りの急勾配の階段と、極小ブロックを積み上げたような建物が特徴。とても細かく崩れていて、あちこちで崩壊の美を堪能できる。ちょこんと雑草も生えていて、これが何ともカワイイ。寺院遺跡を何カ所も観て回って脳ミソが大混乱になった後も、プレ・ループの姿は強く印象に残っている。



   
東塔門。カーラの口からナーガが湧き出ていたと思われる破風。



 
踏面がせまい、一段の高さが大きい、上りにくい。




階段のてっぺんに立つ人を横から見るとこんな感じで。コワー!!



      
地上



    
基壇1段目



 
東塔門と基壇の間の石槽の中で死者を火葬し、その灰で死者をかたどった線を描く儀式が行われたとされる。



 
基壇2段目には5つの祠堂。



    
中央祠堂。お弁当のおかずを入れるアルミカップのような逆さギザギザが好き。



    
祠堂の壁面の彫刻。もろもろ崩れている。



 
東側の開口部以外の3箇所は全て偽扉。偽扉の彫刻がカワイイ。




東南側の祠堂の破風。ゾウに乗るインドラ神(雷神)。



     
東側以外は崩壊が進んでいる。血の気が引く下り階段で、心臓バクバク、膝ガクガク。