沖縄旅行最終回 ルビコン川を全力疾走で渡って無事帰宅編

■「対馬丸記念館
所要時間の目安:20〜30分


■「波上宮(なみのうえぐう)」
所要時間の目安:10分


■「崇元寺(そうげんじ) のガジュマル」
所要時間の目安
石門とガジュマルの写真撮影だけなら3分。ゆっくりして10分、石段に座ってのんびりして15分。


■「壷屋焼物博物館」
所要時間の目安
20〜40分


沖縄滞在8日目。最終日のこの日は、ゆいレールの駅から徒歩圏内を軽く観光して、夕方に那覇空港へ移動。夜便で那覇空港→成田空港、深夜に帰宅予定。


09:20 ホテルをチェックアウト




09:30 「対馬丸記念館」入場料500円



  
太平洋戦争中、疎開者を乗せた対馬丸が米海軍の魚雷攻撃を受け沈没、乗船者約1800名のうち学童775名を含む1418名(氏名判明者数) の犠牲者を出した。



  
対馬丸記念館から波上宮へ行く途中にあった「波の上ビーチ」。



     
10:08 「波上宮(なみのうえぐう)」
琉球八社のひとつ。



11:20 「崇元寺(そうげんじ) のガジュマル」
沖縄県那覇市泊1-9-1



 
崇元寺は1527年に創建されたが沖縄戦により全壊。現在は3連アーチ型の石門のみが残っており、重要文化財に指定されている。



  
石門の短いアーチを抜けるとガジュマルであった。雪国じゃなくて南国風で。




        
敷地内には樹齢300年ともいわれるガシュマルが1本あるだけ。ひっそりと佇むガジュマルの陰は涼しく、その静寂さに五感が鋭くなる。石段を絞め殺すかの如く張り巡らされた根と、石門へ向かって無数の触手のように伸びていく枝葉。ガジュマル、どこへ行く!!




神秘的で派手なヴィジュアルに目が奪われる「ガンガラーの谷」のガジュマルもいいけど、「崇元寺」のガジュマルの力強さもいい感じ。国際通りから歩いて行ける距離というのが嬉しい。近くにいるなら見に行ってみるだけの価値はあり。わざわざ行くのはお勧めしない。
 
「ガンガラーの谷」のガジュマル。




オスプレイが飛んでいました。



11:40 むじ汁専門店「万富(まんぷ)」で昼食。
ゆいレール安里(あさと) 駅からすぐの、栄町(さかえまち) 市場内にある食堂。
日曜休
沖縄県那覇市安里379 栄町市場内

味 :★★★★
価格:★★★ 
立地:★★★ 


        
方向音痴の習性がどうしても目的地と逆方向へ信号を送るため、どこだ? どこだ? とグルグルと探し回った後、ようやく真っ赤な外装の店舗に辿り着く。



 
カウンター席のみ8席。




「むじ汁定食」700円
アメリカ金時入りごはん、小鉢3品とむじ汁。“むじ”とは田芋の茎(ズイキ) の事。このボリュームで700円はちょっと高いかなと思うけど、手が痒くなるという下処理の手間を考えると納得できる。材料のむじもあまり手に入らないそうだ。


かなり地味な見た目をしているけど、出産祝いなどで食べる沖縄慶事料理だという。だしが効いていて、ほんのり甘い味噌汁といった感じ。むじの食感は「ふき」のような、「煮込んだ長ネギ」のような、繊維質の歯ごたえを残しつつも、下処理で苦みやえぐみが除かれていて後味がすっきりしている。どういう味と答えるのが難しいんだけど、とりあえず身体に良さそうな気がする野菜の味。どんな味だ。


外食続きの旅行中はこういうご飯を食べたくなる。ホテルに近ければ、毎日食べたいくらい。食べているうちにギョッとするほど汗が吹き出してきて、その汗がベタベタする事がない。スーッと涼しく感じられて、身体がすっきりと軽くなった。持ち帰り可。



  
モリンガ茶と飴。草餅のような味。お茶はいいが、飴は甘さがしつこい。



 
ゆいレールで「安里駅」から「牧志駅」へ移動。安里駅の駅スタンプ2種




13:00 「壷屋焼物博物館」観覧料300円
那覇市壺屋1丁目9番32号


約300年前、琉球政府那覇市壺屋地区に各地の陶工を集め、焼物の里をつくった事がこのまちと壷屋焼の始まり。



 



       
壺屋焼をはじめとする沖縄の焼き物の歴史を紹介。映像シアターで壺屋の人々の話を上映。技法・製作行程、製作に使われる道具を展示。



  
沖縄戦以前の壺屋の民家を復元。




手ぬぐいを購入。




顔出し看板



   
スタンプ



 
壺屋三人男の作品


  



      
焼物工房が立ち並ぶ「やちむん通り」を散策。やちむんとは沖縄の方言で焼物という意味。戦争の被害が少なかった壺屋地区では、石垣に囲まれた昔ながらの道や登り窯(のぼりがま) など、焼物にかかわる文化財が見られる。



   
左の1枚はゆいレール牧志駅」さいおんスクエア前の「さいおんうふシーサー」。「蔡温」は、琉球王国の名宰相。「うふ」は、沖縄の方言で大きいという意味。真ん中の2枚は、やちむん通りからちょっと入ったところにある「壷屋うふシーサー」。ちょっと入ったってどんな説明だ? というワケで地図を載せておきました。高さは3.4m。波の谷間に〜命の花が、ふたつ並んで咲いている〜♪ 2つは兄弟とのこと。



     
ゆいレールで「那覇空港駅」へ。
16:20 1時間ほどソファでまったり。




17:20 「天龍」で夕食。焼きビーフン1,105円。



   
17:55 LCC専用の出発ロビーへ移動。どこへ連れて行かれるのかと不安になる、シャトルバスからの車窓。乗車時間5分



セキュリティチェックを済ませる。うっかり飲みかけのペットボトルがバッグに入れたままだったけど、保安員が匂いを嗅いだだけでオッケー。いいのか!!



    
出発ロビーのベンチで19:20の出発まであと1時間。これで一安心〜・・・というところで!! 出発時間が1時間遅くなるとのアナウンスが。行きも帰りも遅れるとは。



チケットを予約した際によくよく考えていなかったが、実はこの1時間の遅れは相当まずかった。成田空港の到着予定が22時20分。なんだとー? 電車がないかも? どうしよー!! 22時20分に着陸してからシャトルバスを降りるまで20分は掛かるとして、立川まで帰る方法を検索、検索、検索。




リムジンバスは? 最終が22時20分。惜しい。
スカイライナーは? 最終が22時21分。これも無理。
京成本線は? 最終22時17分。もっと無理。
成田エクスプレスは? 最終21:46。完全に無理。
京成成田スカイアクセス線は? 05時44分発・・・そりゃ明日の朝だろ!!




ああもう、羽田空港だったら何とかなるのに、成田空港は不便すぎる。今夜は帰れそうにないと思い始めて猛烈に焦り出す。早朝深夜発着となるLCC利用者が、成田空港のベンチで夜を明かす「ベンチ族」という言葉があるそうだ。うっそ、私もベンチ族!? こ、こ、腰が!!


GW中で翌日も休みだからいいけど・・・空港でベンチ族になるか、東京駅でホテルに泊まるか、どうする。お金が勿体ないので片っ端から検索を繰り返した結果、LCC向けの最終バス23時15分発があった。ありがとう京成バス会社!!


20:20 那覇空港を離陸。早く、早く飛んで。
22:20 成田空港に着陸。早く、早く降ろして。
22:40 飛行機からやっと降りられる。走って、走って、走って、シャトルバス乗り場へ急ぐ。
22:55 シャトルバスに5分乗車。全力ダッシュで「19番バス停」乗り場へ向かう。
23:02 バス乗り場到着。
23:15 京成高速バス(東京シャトル) 発車。次の第二ターミナルで若干名乗車し満席。運賃900円。




バス前方の時計を激しく焦って見つめていた頃。早く、早く着いて。


00:13 「東京駅八重洲口前」到着。前の人の背中をぐいぐい押してバスから押し出し、東京駅へ向かって全力疾走。走って、走って、走って、駅はまだか!! 走って、走って、走って、駅前の横断歩道が広い!! 走って、走って、走って、東京駅構内に入ったあと少し!! 走って、走って、走って、喉が破れそう、心臓痛い、頭ガンガンする、足腰膝の関節がカクカクしてきた、こ、こ、腰が!! 走って、走って、走って、走って、走って、エスカレーターを一気に駆け上がり、息も絶え絶えに中央線ホームに辿り着く。ホントにホントのギリギリの間一髪で、発車寸前の最終電車に滑り込んだ。脳内くす玉がパカッ、パンパカパーン!! おめでとう〜!!




24:19 高尾行き最終電車に乗車。
25:20 立川駅到着。本日の歩数19,169歩。沖縄旅行の話はここまで。読んで下さった皆さま、ありがとうございました。