「そんなモノにも名前が」シリーズ第一弾(第二弾の予定なし)

芸能人じゃないけど歯は命!! というワケで、計画停電で暇なこともあって歯の検診へ行ってきた。日本の一大事だというのに呑気な話題ですみません。受診したのは今回が初めての歯科医院で、今日の午前の患者は私ひとり。待合室で腰掛ける間もなく診察室だ。午後の予約はゼロなので閉めようと思っていたが、電話がきて1人来る事になったそう。私が予約の電話を入れた時も「いまなら何時でも空いてますよ〜」と、超ウェルカム。ココで良かったのか!!


以前に通っていた歯科医院は、診察台で待たされる時間の方が治療よりも遥かに長く、他人の歯を削られるキーンキンキンキンガリガリガリガリ音や、子どもの絶叫で心臓が縮み上がったものだった。院長先生が3〜4人の患者さんをぐるぐると治療して回るちょっとずつ治療で、診察台にくる度に「えーと、あなたは何だったかな?」と確認するような感じ。いや、私に聞かれても。ていうか、私に聞いているワケじゃないか。


で、まずはレントゲンの撮影、そして「歯と歯茎」の写真を撮るための器具を口の中へ。料理で使うトングのようなものを、歯と頬の内側の間へグリグリと入れるので、ウガウガッ!! と苦しい。外す時もこれまたウゲウゲッと苦しい。撮った写真を見せてもらうと、唇が四角く広がり、歯と歯茎の根本まで完全に剥き出しになった口元が「プレデター」状態。我ながら恐ろしい。


で、歯と歯茎は問題なかったが、「“ショウタイ”が前歯の歯茎に負担を掛けているので切りましょう」と先生。なんですと!! ていうか、ショウタイってなんだ。ショウタイというのは「小帯」と書き、歯茎と口の内側を繋いでいる筋のことらしい。ベロ(舌) の裏側の、真ん中にビロビロっとしている筋は「舌小帯(ゼツショウタイ)」と言うそうだ。そんなモノにまで名前が!!


私の場合は前歯の上にある上唇小帯(ジョウシンショウタイ) が歯に近いため、常に引っ張り上げた状態が、歯茎に負担を掛けると言う。実は前歯の歯茎の上に食べ物がよく詰まるとは思っていた。そういう時には、さりげなく鼻の下を押して食べ物を左右にムニュッと押し出していた。外食時は大変なのだ。特にビスケットは唾液を含むと詰まって押し出しにくい。歯ブラシもこのビロビロに引っかかるので、前歯の歯茎の境目の歯磨きもしづらかった。このビロビロのせいだったか!!


すぐに処置できるというのでお願いした。麻酔を打って、切って、縫って、消毒して、全部で20分くらい。早っ!! 化膿止めと痛み止めと消毒用のうがい薬を処方されて終わり。麻酔がきれても痛みはほとんどなく、いやいやいやいや、驚くほど上唇が動かしやすい。ていうか、上唇を上にめくれる。恐るべしビロビロ!! このビロビロが歯茎に近いと思う人は、歯科医院へゴー!! 上唇を持ち上がるようになった記念に写真を撮ったので、見たい人は下へ↓