あなたの知らないかも世界シリーズ第1弾「方向音痴」

不思議な物語が決して不思議ではなくなる世界・・・

 

というワケで、先日帰省した際に友人とランチする事になった。お互いに普段は利用しない駅で、店は駅から徒歩5分。グルメサイトを見て私が決めた。13時に駅で待ち合わせ。12時に着く電車に乗れるように家を出た。早すぎだろ!

 

方向音痴の習性で、1度店まで行って場所を確認してから、駅まで戻って珈琲を飲んで待っている計画。前日から何度も地図を確かめたので、地図を見なくても行ける気がする。南口を出たら左斜め方向へ歩いているうちに大通りに出て、右に曲がって3つ目の信号の左手に店。道案内は任せとけ!

 

目的の駅へ降りると南口は工事中で高い壁に囲まれていた。うそー!壁を抜けると南口の正面ではなく、脳内コンパスがぐるぐる回り出す。工事のバカヤロウ!ビルに囲まれた細い道を左へ右へと曲がり、左斜め方向の大通りを目指す。体感コンパスがその道を指してる。その道へ呼ばれてる。その道を行かないと気持ち悪い。地図と目の前の道は違うけど自分の直感がその方向を示してる。

 

ひとつ曲り角、ひとつ間違えて、迷い道くねくね~♪ 薄々気が付いていながら、20分ほど歩いても大通りに出なかった。なんでだ!歩くほどに目的地から遠ざかる方向音痴の悲しい性。諦めて駅へ戻る事に。駅ってどっちだっけ!駅を指す案内看板が多くて助かった。

 

方向音痴という時間泥棒に駅へ着いた時には13時5分前。いつの間に!既に友人が待っていた。「12時に着いて店の下見をしようとしたけど辿り着けなかったよ。」と言って友人を大笑いさせる。これがホントの隠れ家レストラン。友人に地図を見せると、チラッと1度見て歩き出し7分ほどで店に着いた。簡単か!